第35回 唇のケアとトラブル対処法②

中山浩佑のトランペット初級セミナー by 中山浩佑 2012年5月1日

プロが現場で行っている唇のトラブル・シューティングを一挙ご紹介!

先週に引き続き、僕やまわりのプロ・ミュージシャンが現場で行っている唇のトラブル・シューティングをご紹介しましょう。

また、先週も言いましたがこれからご紹介することは“医学的根拠があり、医師も認めている”というものではありません。自分で試す場合は自己責任でお願いいたします。

プロの世界では当たり前にやっていることですし、僕も実際に試して効果を感じたものばかりですが、人によって合う合わないがあるので自分に合ったやり方を見つけましょう。

唇が腫れてしまった時の対処

●アイシング

この言葉はスポーツとかでよく聞きますよね。そこまで本格的なアイシングはしなくてもいいのですが、氷で患部を冷やすことは炎症に良いのでぜひやってください。

目安としては、唇に感覚が無くなるまで氷を患部にあて、無くなったら氷を外してって言うのを何度も繰り返します。大体5〜10分で良いと思います。ハードな演奏をした後におこなうのも効果的です。

 

ハードな演奏をした後の疲れをとる方法

●冷たい水と温かいお湯を交互にあてる

これもすごく有名な対処法ですね。

お湯と水を交互に口にあてることで毛細血管が開いたり閉じたりするので、血管内にたまった乳酸を流すことができる。ということです。また、アイシングを併用するのも有効です。

●フラッピング

フラッピングとは唇をプルプル震わせるアレですね。

クールダウンというものもありますが、基本的にはこのフラッピングをするほうが効果的だと思います。

疲れというものは、血管に乳酸が溜まった状態だそうです。この乳酸が唇の腫れや筋肉疲労といったさまざまな症状を引き起こすそうなので、この乳酸を流して散らす必要があります。

特に唇は毛細血管の集まりみたいなものなので、血管内に乳酸が溜まりやすいそうです。

演奏が終わったら唇をプルプル震わせて徐々に血管を開き、血行が良くなるようにしましょう。演奏後はクールダウンのみではなく、いつでもやることを薦めます。

また合わせてやるといいのが、”タッピング”といって頬や口の周りをマッサージする様に指でトントンと軽く叩いてマッサージするものです。

刺激を与えて血管を開くことが目的ですので、やりすぎに注意しましょう!

 

良い睡眠をとろう

改めて書くといろいろなことがありますね。でも本当に緊急のときに助かったことだったので、知らなくても良いことかもしれませんが、知ってても良いことだと思います。

そして何より身体のコンディションや楽器を吹くにあたって一番大切なのは、睡眠をとること。睡眠不足が一番よくないので、よく寝るようにしましょう。

そして寝る時は必ず電気を消して、無音にして寝ること。

何故かというと、脳内にはメラトニンという脳内物質があるんですが、光を感じるとその物質が減っていくそうです。この物質は眠りを手助けすると同時に“若返りのホルモン”としても知られていて、老化防止や体内の活性酵素を減少させたり、免疫力を高めたりする手助けをしているそうです。

そして音があると人間は寝ていてもそれを聞いているので、脳が休まらないそうです。

毎日いい睡眠をとって元気に過ごせることは、楽器が楽しく吹けることにつながります。

ということで、今回はここまでです。

中山浩佑

本名・中山浩介。1985年03月10日 大阪生まれ。トランペットを15歳から始める。尚美学園大学音楽表現学科Jazz&Popsコース Trumpet科卒業。トランペットを、ERIC MIYASHIRO、西村浩二、木幡光邦、松島啓之、奥村晶、辻本憲一、生川耕次郎、各師に師事。在学中よりスタジオワークを中心にライブ、作、編曲、ミュージカルやTVなどジャンルにとらわれずにオールマイティに活動中。数多くのTVCMや映画音楽、ジャニーズやJ-Pops、演歌、クラシックなどの録音に参加。
ライブ活動では自己のバンドを始め、エリック宮城EMBIGBAND(サポート)、木幡光那923BigBand、メジャーアー ティストのツアーなど、他にも様々なジャンルのバンドに参加し、SAX&BRASSマガジンへの執筆や、個人でのレッスンや高校に招かれてレッスン、ゲスト演奏などクリニシャン、プレイヤーとして、 後世の音楽家の育成にも積極的に取り組んでいる。トランペットの他に、口笛、ホルンなども演奏している。



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