【トランペット用語辞典】第45回 スリーブチェンジ

知っててよかった!サクブラ用語辞典 [トランペット編] by 田中一徳 2014年10月7日

今回はスリーブチェンジについて解説しましょう。
これはリム、カップ、スロート、バックボア、ブランク(外形)が気に入ったマウスピースがあるときの最後の調整です。

シャンクの回に少し紹介しましたが、このスタイルのマウスピースはボブ・リーブス・ブラス・マウスピースというメーカーから発売されています。

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▲ボブ・リーブスの工房に自分のマウスピースを送ってオーダーすれば、ほかのメーカーのものでもスリーブチェンジに改造することができます

 

このスリーブには番手があって、大きいものから順に1〜7まで番号が振られています。

一般的にギャップは2mm~3mm弱位が適正とされていて、例えばヤマハやバックには5番、カリキオには4番のスリーブを合わせることで適正になるとされています。

しかし個人の吹き方や楽器の個体差によって必ずしも決まった番号のスリーブが合うとは言い切れません。そのため、番手も0.25刻みで販売されています。

音域によって音程やイントネーションが変わるようなことのない、ちょうどいいギャップを探してみましょう。

またスリーブチェンジの中にはゴムのリングが入っていて振動を吸収してしまうので、好きなギャップが決まったらゴムを外してハンダ付けしてしまえばワンピースのマウスピースに近づくと思います。

 

ここ何回かで分解してパーツ交換のできるマウスピースをご紹介しましたが、個人的にはワンピースのマウスピースの方が振動のロスが少なく気持ち良く吹けるような気がします。

これらのものは、あくまでもいろいろなテストができるツールなので、好みが決まったらハンダ付けしたりコピーして新しいマウスピースを作るのもいいかも知れませんね。

 

ただ実際のところ悩みは尽きないものです。

ひとしきり取っ替え引っ替えしたあとは“やっぱり市販されているマウスピースはちゃんとバランスが取れているんだなー”といつも思ってしまいます。

道具を換えると何が変わるか、吹き方も含めて経験しておくと得るものもあるかも知れません。

 

田中一徳

1988年2月6日生まれ。国立音楽大学卒業。12歳よりフレンチホルン、16歳よりトランペットを始める。トランペットを津堅直弘、小泉貴久各氏に師事。 佐藤恭子リトルオーケストラ、Orquestra swingue e Simpatia等でのライブ活動の他、メジャーアーティストのツアーサポート、レコーディング、TV等、幅広く活動中。



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