今回は、“リムチェンジ”と呼ばれるリムが交換できるマウスピースをご紹介したいと思います。
▲一目見た限りでは普通のマウスピースですが
▲このようにリムを回すことで
▲リムとアンダー・パーツに分かれます
このスタイルのマウスピースは、バックやボブ・リーブスなどのメーカーから発売されています。また現在は販売終了となりましたが、以前はジャルディネリからも発売されていました。
ちなみにボブ・リーブスさんは現在(9月23日)ちょうど来日していらっしゃいますね!
リムが交換できるマウスピースのメリットは、自分の好きな感触のリムで違う特性のマウスピースを吹くことができる点と言えるでしょうか。
上記の数社から販売されているものですが、セットになっているもの以外は完全に適合するのは難しいので、セット以外のものを組み合わせる場合は参考程度に留めるのが良いかも知れません。
というのもリム以下の部分(アンダー・パーツ)を違うものに交換したときに、リムとカップの触れ合う部分(つなぎ目)の内径がぴったり合うとは限らないため、カップの縁に段差ができてしまい特定の音域が鳴りづらくなるなど、いろいろと不都合が出てくるのです。
これもリム内径の方が小さい場合はまだ少しいいのですが、カップ内径の方が小さい場合は息の進む方向に段差ができてしまい、顕著に問題が表れます。
このようなリスクもあり参考程度にはなってしまいますが、同じ口当たりでいろいろなマウスピースを試せるのでとても便利ですね。
田中一徳

1988年2月6日生まれ。国立音楽大学卒業。12歳よりフレンチホルン、16歳よりトランペットを始める。トランペットを津堅直弘、小泉貴久各氏に師事。 佐藤恭子リトルオーケストラ、Orquestra swingue e Simpatia等でのライブ活動の他、メジャーアーティストのツアーサポート、レコーディング、TV等、幅広く活動中。