ハイノートを安定して演奏できるようになるには どうしたらいいですか?/スクール講師が教える上達のコツ! ワンポイント・レッスン

スクール講師が答える管楽器Q&A by 編集部 2012年9月28日

【今回の講師への質問】
ハイノートを演奏しようとすると、力が入ってしまってすぐにバテてしまい安定したサウンドを出すことができません。ハイノートを、きれいなサウンドで持続して演奏するための練習方法を教えてください。

ハイノートを持続して吹くにはコンディショニングが大切
〜トランペット 藤倉隆弘先生

 

藤倉まず、”安定”よりも”吹く”を今一度考えてみましょう。ハイノートは簡単には出ませんよね? でも出すだけなら難しくはないのです。唇を速く振動させることができるアン ブシュアを作ります。舌を持ち上げ口の中を狭くし、息のスピードを速く、柔軟にコントロールすることです。口の動かし方として”唇を中央によせる”と”唇の両端を固定する” の二つの吹き方があります。それらすべてのバランスで高音は出せます。しかし一瞬だけでなく長く吹き続けられるようになるにはコンディショニングが大切です。もちろん、”出る”だけではなく”良い音”になるためには低音から高音まで吹けるようにレンジを広げるための練習が必要です。効果的な練習法として鍛える目的だけでなく、ブレス・コントロールの安定とリラックスしたアンブシュアを作るためのリップスラー、そして音を出す前に何の音を出すのかのイメージ、それとマウスピース選びも大切です。高音のためにも低音もしっかりと吹く練習を怠らないように心掛けてください。結果、”安定したハイノート”になるでしょう。

Profile
武蔵野音大卒業後”スペースワールド”"TDS”"後楽園遊 園地”などテーマパークのバンドに所属。2007年ビクター エンタテインメントより”コダマセントラルステーション” でメジャー・デビュー。現在はESPミュージカルアカデ ミー 管楽器リペア科プレイヤーコースの講師を務める一方で、ジャズ、ファンク、ロック・バンドなどでの演奏活動。

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唇とマウスピースのリムを十分湿らせて演奏してみよう~トロンボーン 郡 恭一郎先生

 

国立_郡写真私の考えは、唇とマウスピースのリムを十分湿らせて(以下 ウエット)吹くと良いと思います。乾かして吹くと(ドライ)、中低音は安定します。ハイトーンは、口の穴(アパチュア)が小さめになりますが、口自体は締めすぎないアンブシュアで出すことが大切です。ウエットだとハイトーン向きのアパチュアにするために、さほど口を締めつけなくても、アパチュアを小さくしようというイメージでサイズを変えやすいのです(うまく唇が滑ってく れるので)。あとは裏声のイメージで出すことも大切です。地声のようなイメージでハイトーンを出そうとすると、苦しそうな音になってしまいます。ジャズなら全盛期のアービー・グリーンや ビル・ワトラスなどのハイトーンは素晴らしいです。何度も聴くと、イメージがつかめると思います。息は気持ち細めで少し速め。楽器の角度も少し下向きにすると良いですね。こういうやり 方で地道に反復練習をして定着させ、筋肉に力を蓄えさせていくことも大事です。超ハイトーンのときはシラブルも使うと良いですね(なるべく広い音域をAA-のイメージで吹くと良いですが、超ハイトーンはI-のイメージで吹くように)。

Profile
桐朋学園高校音楽科及び同大学卒業。フランスでも学ぶ。 シエナ・ウインド・オーケストラ トロンボーン奏者、昭和音楽大学、国立音楽院各講師。日本トロンボーン・コンペティション・トロンボーン四重奏部門第一位、日本吹奏楽学会賞受賞。日本トロンボーン協会常任理事。ソロCD『ブラジリア』をリリース。トロンボーン教本をヤマハ・ミュージッ ク・メディアより刊行。

国立音楽院

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裏声を出す感じで喉ぼとけを上げてプレイしよう~トロンボーン 片岡雄三先生

 

昭和音大_片岡先生管楽器におけるハイノートの出し方は”歌”または”声楽” の発声法と同じです。声楽では高い声を出すときにファル セット(いわゆる裏声)を用いますが、管楽器でハイノートを出すときも同じ方法で高い音を出します。 ファルセットとは、男性は喉ぼとけが上に上がった状態、 女性は喉が上に閉まった状態で出す裏声ですが、管楽器 でもハイノートを出すときは裏声を出すときのように喉ぼとけを上に上げた状態にして喉を閉めて音を出します。喉を閉めて息を出した方が、ハイノートが安定するのです。もちろん唇も閉めますが、順序としては先に喉を閉めて、その後に喉の閉めでは足りない分を唇で閉めます。 従って、管楽器演奏で音の高低をつけるには、声を基準に考えて喉の調整をするのが良いと思います。低い音を出すときは喉ぼとけを下げ、高い音を出すときは裏声(ファル セット)を出す感じで喉ぼとけを上げて音を出します。喉を使うことによって唇への負担が最小限になり、ローノート、 ハイノート共に安定した音を出すことができることでしょう。

Profile
高校在学中から”宮間利之&ニューハード”に参加。1991年に退団後、ジャズ・トロンボーン奏者として活動。”片岡 雄三カルテット”のほか、”小曽根真No Name Horses”や、渡辺貞夫、日野皓正、大坂昌彦などのコンボのソリストとしても活動。2006年6月、ファースト・リーダー・アルバム 『片岡雄三カルテット』をリリース。昭和音楽大学講師。

昭和音楽大学

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フリーダイヤル:0120-86-6606
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安定させようなんて思ったとたんにハイノートは出なくなる~トランペット 武田典明先生

 

 

トランペットのハイノートは安定なんてしません! ハイノートが出るようになるだけでも大変なんですから。今回の質問は、上級の上級者でも難しいことです。トランペットは上の音域に行けば行くほど倍音が狭くなるわけですから、あてるのが難しくなります。そして、ハイノートと呼ばれる音域は、息のスピードが必要ですし、音のツボも絞られるわけですから、どこにあたる分からないくらいの勢いがないと出 ないはずです。それでも名人はすばらしい演奏をします。それは名人だからです(笑)。名人は人一倍努力したはずです。それでもたまには音をはずします。それがトランペットのハイノートなのです。きらびやかで太いハイノートは、はずしてもカッコイイのです。私は安定させようなんて思ったとたんにハイノートは出なくなると思って吹いてます。いい音 でハイノートをはずして、もしバンマスに怒られたら、この文章でも見せて、笑って許してもらってください。トランペットの演奏は、音楽半分スポーツ半分と言っても過言ではないでしょう。まず、奏法がしっかりしていなければなりません。

Profile
国立音楽大学教育音楽第2類卒業。トランペットのほか、ピアノ、作曲・編曲(TVドラマ、イベント、Jポップ)などマルチに活動中。 自己のユニット”武田&池田プロジェクト” にて都内ライブハウスに出演。

メイト音楽学院

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