正確なピッチで演奏するには どうしたらいいですか?/スクール講師が教える上達のコツ! ワンポイント・レッスン

スクール講師が答える管楽器Q&A by 編集部 2012年12月6日

【今回の講師への質問】
「ピッチが悪い」とよくバンドのメンバーに指摘されてしまいます。
正確なピッチで演奏するには、どのような練習をしたらいいですか?

フレーズを歌うことから始めてみよう
〜トランペット 藤倉隆弘先生

 

藤倉プレイヤー本人の持っているソルフェージュの力、具体的な音を頭の中で取る力や声に出して歌える力などを持っていればいるほど正しく出せます。しかし、気温によってピッチが変わることがあったり、それに加えて、同じ音でもさまざまな音の動きの場合や無理な奏法などにより正しくピッチや音程がとれな くなったりします(”ピッチ”と”音程”の違いはまたの機会にということで……)。それらを解決する練習として、”声に出して歌う”をおすすめします。”正しいピッチ・音程で歌えるか”ということ、声に出して歌うことは非常に大切なことです。 トランペットは息が流れて唇が振動していれば音は出ますが、正しいピッチや音程は自分自身で持ってなければ良い演奏は望めません。音程が悪い人は、頭の中で歌えてない(次に吹く音がイメージできていない)場合が多いです。チューナーを目の前に置いてロング・トーンをしている練習よりもまず、どんなフレーズでも歌うことから始めてみてください。その出ている音(自分の音とほかの人の音)を聴いて、合わせる訓練をしましょう。

Profile
武蔵野音大卒業後「スペースワールド」「TDS」「後楽園遊園地」などテーマパークのバンドに所属。2007年ビクターエンタテインメントより「コダマセントラルステーション」でメジャー・デビュー。現在はESPミュージカルアカデミー管楽器リペア科プレイヤー・コースの講師を務め、ジャズ、 ファンク、ロックバンドなどでの演奏活動も行っている。

学校法人イーエスピー学園

専門学校ESPミュージカルアカデミー

〒169-0075 東京都新宿区高田馬場3-3-19
フリーダイアル:0120-37-6986
http://www.esp.ac.jp/(PC/携帯共通)
E-mail:info@kma.co.jp
twitter:@esp_windrepair

▲目次に戻る

チューナーのメーターを見るのは最終手段
~トロンボーン 郡 恭一郎先生

 

国立_郡写真日ごろからこまめにしつこくチューニングをするとよいですね。その際なるべく音を聴いて(チューナーやハーモニー・ディレクターや調律されたピアノなどの)耳をしっかり使い、合わせましょう。チューナーのメーターを見るのは最終手段。いくら針が正しいピッチを示していても、肝心のサウンドが良くないと聞いていて心地良くないと思います。チューニングする音もB bだ けでなく、CやFやオクターブ下のB bなどいろいろな音で合わせましょう。あとはソルフェージュ力。実際に音程が難しいフレーズを、声を出して正しいピッチである程度納得いくまで歌ってみましょう。そのときもできるだけ良い声で……。  苦手なフレーズはゆっくり吹いて録音してみましょう。それを何回も聴けば、ピッチの悪い部分が良く分かって来ますし、その部分を、徹底的に気を付けて直すこと。骨の折れる作業ですが、急がば回れでぜひやってみてください。その際もゆっくりから丁寧に練習していきましょう。また音域が大変な部分は一 時的にオクターブ上げたり下げたりして十分慣れてから、正規の音域で練習するのがよいでしょう。

Profile
桐朋学園高校音楽科及び同大学卒業。フランスでも学ぶ。 シエナ・ウインド・オーケストラ トロンボーン奏者、昭和音楽大学、国立音楽院各講師。日本トロンボーン・コンペティション・トロンボーン四重奏部門第一位、日本吹奏楽学会 賞受賞。日本トロンボーン協会常任理事。ソロCD『ブラジリア』をリリース。トロンボーン教本をヤマハミュージックメディアより刊行。

国立音楽院

〒154-0001 東京都世田谷区池尻3-28-8
TEL:03-5431-8085
FAX:03-5430-8020
フリーダイアル:0120-987-349
URL:http://www.kma.co.jp
E-mail : contact@kma.co.jp

▲目次に戻る

良い耳を持つことと、コミュニケーションをしっかり取ること
~トロンボーン ドナルド・ギブソン先生

 

甲陽_gibuson良いピッチで演奏してゆくためには、長年にわたる練習と経験が必要です。実際のところ、周りのハーモニー(長3度が少し低めとか、 短3度が少し高めとか)や曲の雰囲気によっては、少しピッチを外した方が、完璧に演奏するより、より良いハーモニーを生み出すことができます。イントネーション(音程)をどのように練習するかという質問に対する、ひとつの単純な答えとしては、チューナーを手に入れるということです。しかし、過度に頼りすぎてしまうと、良い音程で演奏するのに必要な技術”良い耳を持つことと、コミュニケーションをしっ かり取ること”をみがく必要性が奪われてしまいます。リハーサルや 場合によってはコンサートの本番においてはチューナーを見る替わりに、バンドのほかのメンバーをよく聴き、自分の音をそこに合わせてください。そうすれば、自分の音程を改善できるばかりでなく、セクションの中での自分の音質やブレンドを改善してゆくことができます。自分の耳がもっとも良いツールであることを忘れないでください。 もし、アンサンブル中に周囲の音程がずれていると感じたら、それを 周りの人に知らせてください。コミュニケーションを取り、音程の問題に気が付いてもらうことで迅速で自然な解決につながります。

 

Profile
ノースリッチ大学卒、音楽学士の称号を取得。”角田健一 ビッグバンド”"マイク・プライス・ジャズオーケストラ” “C.U.G.ジャズ・オーケストラ”"ジャズ・ラブ・オーケスト ラ”などに在籍。また、日野皓正(tp)、ケイコ・リー(vo)など有名ミュージシャンとも共演。モダンからフュージョン、 4ビートやデキシーまで、すべてを吹きこなす。名古屋校トロンボーン/ESL(英会話 担当)講師

甲陽音楽学院

【神戸本校】〒657-0059 兵庫県神戸市灘区篠原南町5-4-1
【名古屋校】〒460-0012 愛知県名古屋市中区千代田4-1-11
【入学事務局】TEL:フリーダイヤル 0120-117540
URL:http://www.koyo.net

▲目次に戻る

レコーダーやチューナーを活用して正しい耳を養おう~サックス 山本洋先生

 

 

メイト_山本《1》レコーダーで録音してみましょう……人に指摘されて”そっかな?”だと音程は改善されません。バンドのリハを録音してみるのです。そして自分自身が”あいたたたー!” と赤面しなければなりません。それが出発点です。

《2》チューナーと友達になろう……本来音楽は耳を使って行うものです。でも正しい耳を養うのは難しいものです。 正しい耳を養う過程として、目を使って確認しながら音を出しましょう。チューナーはとっても正直なヤツです。

《3》具体的な方法……A)まずLow Cを正しい音程で発音します。 B)フィンガリングはそのままで2次倍音を発音します。もちろん正しい音程で。 C)この正しい音程の2次倍音とMid Cをマッチングさせます。 D)こうして正しいMid Cの音程感を確立させます。 E)3次倍音、4 次倍音も同様に。

※ 説明はLow Cを例にしましたが、Low B bからLow D b までのどの音で行っても構いません。

Profile
サックス、フルートを村岡健、鈴木正男、佐藤秀哉、各氏に師事。ジャズ理論、現代音楽手法などを佐藤允彦氏に師事。 ピアノ、アレンジメントを河井卓に師事。メイト音楽学院の開校に伴い、創立者河井卓より講師として招かれる。約 30年のキャリアから得た知識と技術の蓄積に、誇りと情熱を持ち、後進の指導に全力をそそぐ。

メイト音楽学院

【小岩校】
〒133-0056 東京都江戸川区南小岩6-28-14(JR小岩駅南口より徒歩4分)
TEL:03-3671-4049
URL:http://www.mate-music.co.jp
E-mail : koiwa@mate-music.co.jp

【豊島校】
〒177-0051 東京都豊島区長崎4-9-5 フェイマスショップビル3F(西武池袋線東長崎駅より徒歩0分)
TEL:03-3972-6560
URL:http://www.mate-music.co.jp
E-mail : toshima@mate-music.co.jp

【川崎校】
〒212-0014  神奈川県川崎市幸区大宮町20-3 ラルジュ川崎 1F
TEL:044-541-9501
URL:http://www.mate-music.co.jp
E-mail : kawasaki@mate-music.co.jp

▲目次に戻る

必ず歌ってから吹いて正確な音が出るようにしよう〜トランペット 小林正弘先生

 

07-31小林正弘3751-0705ピッチ(基準)&インターバル(音程)。両方が良くないと、音色・表現力がどんなに良くても演奏は台無しになってしまいます。それが体内に無いと楽器には伝わりません。まずピッチですが、練習方法としては、チューニングの音を自分の声で正確に歌えるようにしてください。ピアノ、または音の出るチューナーでBbを鳴らしながら自分の声で正確に歌える様にします。それが出来たなら、その音を聴きながら歌うつもりでしっかり楽器に伝え吹いてみて下さい。そこでピッチのずれが感じられれば、チューニング管で上げるなり下げるなりの処置をします。楽器で出した音が高いのか低いのかが判らなければ、何時までたっても合わせられませんのでチューナーをメーターに切り替えて、高い、低いが判断できる様にして下さい。ピッチが決まったならチューニング管を動かさず、各12音を同じ要領で必ず歌ってから吹いて正確なその音が出るようにしましょう。インターバルは相対的なものですので、チューニングメーターで見ていても駄目で、アンサンブルにおいての最も重要なことです。まずBbの音を聴きながらF・G・Dを吹いて気持ちよく落ち着ける音程を探しましょう。歌ってみればそれが判ると思いますが、それを楽器で出来る様になるには楽器をコントロール出来る技術が必要です。豊かな音色で揺れない音を出せる様にしっかりと練習しましょう。

Profile

小学5年生の時トランペットを始め、中学生時代からブラスバンド、ブラスロックバンド、ビッグバンドで活動し高校2年生の時、RCサクセションのコンサートツアーに参加しプロとして活動し始める。以後スタジオ・ワークをメインとし、ライブハウスなどでも多数のセッションバンドに参加。昭和音楽大学講師。

昭和音楽大学

〒215-8558 神奈川県川崎市麻生区上麻生1-11-1
フリーダイヤル:0120-86-6606
URL:http://www.tosei-showa-music.ac.jp
E-mail : nyushi@tosei-showa-music.ac.jp

▲目次に戻る

TUNECORE JAPAN