音をはずさないで演奏するにはどうしたらいいですか?/スクール講師が教える上達のコツ! ワンポイント・レッスン

スクール講師が答える管楽器Q&A by 編集部 2012年5月11日

【今回の講師への質問】
ライブの本番中に自分のソロ・パートになると「音をハズしてしまうのでは」と、
いつも不安になります。音をはずさないで演奏するにはどうしたらいいですか?

出そうとしている音をイメージして、バランス良く演奏できるように
〜トランペット 藤倉隆弘先生

 

藤倉トランペットにとって永遠の課題と言えるミス・トーン、もちろん誰しもが悩まされることでしょう。普段でも軽く出せる音をミスしてしまわないようにするにはどうしたらよいか? 音のイメージが出来ていないために理想的な口の形や息の量にならない、リズムに乗れていないために音を出すタイミングがずれる、力が入り過ぎて唇にマウスピースを押し付けすぎてしまったり、口がバテているために思った音が出せない……などの原因にあると考えられます。

出そうとしている音をイメージして、音を出すタイミングでアンブシュア、息の量を整え、無駄な力を加えず吹ければミス・トーンは減るはずです。要するに音を外すというのは、様々な要因でバランスが悪くなったときに起こってしまうわけです。すなわち大切なのはバランスなわけですからバランスを保つためにはロングトーン、リップ・スラー、フィンガリング、音色、リズム感、などの普段から吹いている基礎練習を充実させて今の自分の実力の範囲でバランス良く演奏できるよう、良い集中力とイメージを持って演奏をすることが大切です。

 

Profile
武蔵野音大卒業後”スペースワールド”"TDS”"後楽園遊園地”などテーマパークのバンドに所属。2007年ビクターエンタテインメントより”コダマセントラルステーション”でメジャー・デビュー。現在はESPミュージカルアカデミー 管楽器リペア科プレイヤーコースの講師を務める一方で、ジャズ、ファンク、ロック・バンドなどでの演奏活動も盛んに行っている。

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音を出すときが音楽の始まり、という癖を身につけよう
~トロンボーン 中川英二郎先生

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管楽器全般に言えることですが、まず音程をしっかりイメージすることです。特に金管楽器の場合は一つのポジションで10個以上の音を演奏しなければならず、高音になればなるほど隣あった2つの倍音が近くなるため、間違えやすくなります。普段のトレーニングですべての音階を練習するだけでなく、分散和音も練習しましょう。

そして、普段からちょっとした意識で変わることがあります。普通ステージで演奏するときは、音楽の始まる直前まで音出しはできませんよね? 音を出すときが音楽の始まり、という癖を身につけましょう。それだけでも本番でのミスは減ると思いますよ。よくクリニックなどで耳にするのですが、何かを演奏するまえに、プップッとちょっと音を出してから演奏を始める人が多いんですよ。これは実際にはできませんよね。そんな所から気をつけるとミス・トーンも減るのではないでしょうか。

Profile
東京芸大付属高校在学時からプロとしてキャリアをスタート。16歳にしてリーダー・アルバムをリリース後、トロンボーンのトップ・プレーヤーとしてカルテットSlide Style、金管八重奏の侍Brass、ジム・ピューとのトロンボーン・デュオE’nJなどを中心に、ジャズ、クラシック、ポップス、映画/CM音楽などで活躍中。

国立音楽院

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「集中力」「イメージ」「根性」を養いましょう!
~トランペット 渡辺勉先生

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「ミス」。恐ろしい言葉ですね。音楽家にとっては「死刑」に等しい響きです。でも、ミスは人間だったら必ずします! 逆に言えばミスを怖がっていてはラッパなんぞ吹けません。なんとかミスを減らして楽しく吹く対処法を挙げてみます。

みなさんは教則本などを練習されていると思います。その際に書いてあるのを歌の1フレーズだと思って練習します。単音・単音で頭の中で考えてしまうとどうしても「プリっ」「ポヘっ」とミスる可能性が高くなりますが、フレーズでイメージをしておくと同じミスでもある程度格好良くなります。

単純なフレーズでもまず頭の中で歌ってから吹くという作業を癖にします。その際にトランペットの音で頭の中でイメージすると尚良いですね(休符も含めてイメージしましょう!)。その他にはG#とAbでは同じ音なのにサウンドのイメージが変わったりしてミスる場合もあります。「苦手な音」を「得意な音」にするような練習もしましょうね。では掟としてやってはいけないミスを伝授します。

*同じ個所で同じミスをする

*ケアレス・ミス(ラッパの時間なのにお菓子のことを考えている)

これらは絶対に無くしましょう。

ミスを減らすには「集中力」「イメージ」「根性」を養いましょう!

Profile
小学校時代にトランペットを吹き始め、中学校時代にメイナード・ファーガソンのコンサートに行き、感銘を受ける。16歳頃からプロのバンドにて修行。専門学校卒業後上京し、”ダン池田とニューブリード”にバンドボーイとして入団。”JAZZ IN NAGOYA BIG BAND”、”北野タダオとアロージャズオーケストラ”などにも所属。1989年に小濱安浩(ts)と共に”CUG JAZZ ORCHESTRA”を結成しUSA公演などを含め精力的に活動中。2008年には待望のリーダー作『ULTRAPPA』を発売

甲陽音楽学院

【神戸本校】〒657-0059 兵庫県神戸市灘区篠原南町5-4-1
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【入学事務局】TEL:フリーダイヤル 0120-117540
URL:http://www.koyo.net

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演奏中は頭の中で歌いながら演奏するようにしよう
~トランペット 遠山拓志先生

 

遠山拓志音を外してしまう原因はケース・バイ・ケースですが、単純にその狙った音やフレーズを演奏する準備がしっかりできているかを考えてみましょう。息の圧力、スピード、タンギングの強さ、支え等、様々な技術的要素を再確認してみてください。

 

しかし、それ以前にちゃんと頭の中で音程を歌えていることが最も重要だと考えます。ミスの多い方は歌えていないことが一番の原因だと思います。ぜひソルフェージュのトレーニングをしてみてください。ソルフェージュのトレーニングには多く『コールユーブンゲン』が使用されます。移動ドでも固定ドでも自分に合った方法で歌うようにしましょう。

また、この教本は新曲視唱や聴音のトレーニングにも使用されますので、ぜひチャレンジして「耳」を鍛えてください。管楽器は演奏しながら歌声を出すことは通常できませんが、管楽器以外の器楽奏者の巨匠には歌いながら演奏している方が多くいます。この事からも演奏と歌は切り離すことはできないのです。演奏するときは頭の中で歌いながら演奏するようにしてみてください。

Profile
山梨県出身。小学2年よりクラシックピアノを、中学1年より吹奏楽部にてトランペットを始める。高校1年次に山梨県管打楽器ソロコンテストに出場。第1位及び審査員特別賞受賞。その後、武蔵野音楽大学に入学し、在学中より主にポップス方面で活動を始め、SMAP、TUBE、V6、大塚愛、近藤真彦、TOKIO、嵐、石井竜也などと共演。平成18年度プロ野球夏のオールスター戦開会式にて国歌吹奏。

尚美ミュージックカレッジ専門学校

〒113-0033 東京都文京区本郷4-15-9
TEL: 0120-039881
URL:http://www.shobi.ac.jp/

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ソルフェージュで、音程をしっかり頭にイメージさせる訓練をしよう
~トロンボーン 池田雅明先生

 

池田雅明先生答えはズバリ、ソルフェージュ(読譜訓練)です! 譜面上、またはアドリブ上でも、音程のイメージができているか?が鍵なのです。 ☆楽器を吹く前に、音符を見て、その音程が歌えますか?

☆アドリブを取る前に、取りたいラインをはっきり歌えますか?

そもそもミス・トーン同様、ピッチがうまく取れない人も、この練習をお勧めします。具体的には……

(1) まず実際に声を出して歌ってみること(その際、正確な音程を知るために鍵盤楽器があるといいですね)。

(2) 速すぎてミスるラインはテンポを落としてゆっくりと鍵盤で音程を確認。

(3) 最初は鍵盤の音程と共に歌うが、次第に自分だけでも歌えるように。

(4)最後に自分の楽器に持ち替えて吹いてみましょう。

大事なのは、取れない音程(すなわちミス・トーンをしてしまう個所)を、しっかり頭にイメージさせる事なのです。 そのために、まずは生声で歌う。逆に歌えないものはきちんと吹けないはずです。

管楽器奏者も歌手と同じですよ。さあ、今日から恥ずかしがらず、どんどん歌いましょう(^^)。ぜひお試しください。

Profile
日本大学芸術学部、バークリー音楽院、マンハッタン音楽大学院修了。帰国後はアレンジャーとしてTV、CM等の音楽を手掛け、JazztronikやAAA等にも編曲提供。またTbサポートとしてゴダイゴ、T-SQUARE、平井堅、中島美嘉等に参加。Wycliff Gordon等、諸外国からのトロンボニストのサポートも務める。昭和音楽大学講師。

昭和音楽大学

昭和音楽大学短期大学部

〒215-8558 神奈川県川崎市麻生区上麻生1-11-
フリーダイヤル:0120-86-6606
URL:http://www.tosei-showa-music.ac.jp
E-mail : nyushi@tosei-showa-music.ac.jp

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筋肉の支えを充分にトレーニングして、アンブシュアのバランスを確立
~サックス 野下聖司先生

 

野下聖司1“もはやトランス状態に陥ったオーディエンスに煽られ凄みのテナーをお構いなしにめいっぱい吹き鳴らす……”"バラードでのスイートなアルトのサウンド、緊張のせいか裏返ってしまった最後のさいごのキメどころ……”"気持ちよく押したオクターブ・キィから離した音への跳躍時のノイジーなサウンド……”、などサックス奏者もミス・トーンには悩まされがちです。その原因は、力みやハード・プレスによるアンブッシュアの未熟さや、狭すぎるティップ・レールのマウスピース、左右均一でない厚みのリードの選択など様々です。ミス・トーンを克服するためには下記の練習がお薦めです。

●アンブシュア(マウスピースを包み込む唇の形)のバランスを確立

アンブシュアの筋肉の支えを充分にトレーニングし、マウスピースの位置をアンブシュアの中心においてみましょう(姿勢、ネックやマウスピースの角度をチェックして、リードの両端に同じ圧力がかかるように)。

●表現したいサウンドをより強くイメージする

出したい音が 〜キュッキュッ/ピー/ブルル〜などBeep,Squeak音であればミス・トーンではないですし、整った音質でも全くイメージしてない音がでてしまったらある意味ミス・トーンとなってしまいます。

●楽器本体を調整に出し、メンテナンスして効果的に減らす

調整・メンテは確実に音質や操作性が向上します。サウンド形成の要素の大半はマウスピースとリードの相性で左右されます。

奏法、メンタリティー、そして楽器やそれをとりまく環境をよくする事でミス・トーン撲滅しましょう。この続きはメイト音楽学院で!

Profile
熊本県出身。5歳からクラシック・ピアノを学び、クラシック/ロック/ヒップホップ/ファンクに熱中になる。 高校卒業後上京。学校で音楽を学びながらライブ活動を開始。その後渡米しサンフランシスコへ。精力的にライブ活動をおこない現地の多種多様な黒人音楽に影響を受ける。 その後ジャズ・プレイヤーの佐藤秀也氏に師事し本格的にジャズを学ぶ。サックス本来の太く美しい音色と豊かな響きを大切にする 華やかで甘く情熱的で斬新なサックス・プレイヤー。

メイト音楽学院 川崎校

〒212-0014  神奈川県川崎市幸区大宮町20-3 ラルジュ川崎 1F
TEL:044-541-9501
URL:http://www.mate-music.co.jp
E-mail : kawasaki@mate-music.co.jp

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