最終回 1年間の総まとめ!32小節のアドリブ・フレーズ

川原聖仁のトロンボーン初級ドリル by 川原聖仁 2013年8月28日

皆さん、こんにちは。

この初級ドリルも、気がつけば今回で最終回。時間が経つのは本当に早いものですね。

最終回は1年間のセミナーのまとめです。今までお送りした内容を随所に散りばめたアドリブ例で締めくくりましょう。

このWeb連載を担当するときに、サックス&ブラス・マガジンの読者はジャズ・ポップス系のプレイヤーが多いとお聞きしたので、そういった方向性の初級者向けドリルを通じて、1年間でステップ・アップしていただくことを目標にしてきました。

音作りからニュアンス、アドリブ、アンサンブルにいたるまで、日々の演奏へのヒントになるような内容を心がけてきましたので、皆さんが今後良い音楽をできるお手伝いに、少しでもなれたら幸いです。

今回は、少し難易度が高めの部分も入れておきましたので、過去の記事を振り返りながら、じっくりと練習に取り組んでみましょうね。

使用しているコード進行は、ジャム・セッションなどで良く取り上げられるスタンダード曲「Take The A Train(A列車で行こう)」などでも用いられているものです。

この曲の構成はA-A-B-Aの32小節です。テンポの違うカラオケで練習してみましょう。

 

  総まとめのアドリブ・フレーズ

kawa_52

 

模範演奏(♩=180)

 

テンポ♩=140のカラオケ

 

テンポ♩=160のカラオケ

 

テンポ♩=180のカラオケ

 

ジャム・セッションでは、テーマを演奏→テーマと同じコード進行でアドリブ・ソロ→最後にテーマを演奏、という流れが一般的です。

つまり、テーマを演奏できて、その曲のコード進行で一通りアドリブがとれれば、セッションに参加できるようになります。

自分の好きな曲のテーマ、そしてコード進行でのアドリブをしっかりと練習して、機会があれば実際にセッションに参加することが初級脱却への第一歩にもなるかと思います。

“アドリブは難しいからちょっと…”とよく聞きますが、自分でメロディを創作しながら、その場にいる音楽仲間と一緒に音楽を作り上げていく、というのは非常に楽しい時間です。

初めはみんな初心者です。うまくいかなくたって、恥ずかしいことなど何もありません。勇気を出して、ぜひ挑戦してみて下さいね!

では、これにて初級ドリルはおしまいです。1年間に渡りお付き合い頂きまして、本当にありがとうございました。

皆さんの音楽生活が素晴らしいものになりますように!

 

川原聖仁

1979年北海道札幌市に生まれる。音楽演奏を趣味とした家庭で、幼少の頃から音楽に囲まれた環境で育つ。立命館大学入学後、同大学のビッグバンドR.U. スウィンギン・ハード・ジャズ・アンサンブルにトロンボーン奏者として参加したのをきっかけにジャズへの興味を持ち始め、同時期より京都を中心とした関西圏でライヴを始める。2004年に上京、千葉県にある大型テーマパークでの一年間の演奏活動を経て、フリーのミュージシャンに。Bill Watrous(tb)、Bob Sheppard(sax,fl)、Chuck Findley(tp)、Eric Marienthal(as)、Greg Hopkins(tp)、Randy Brecker(tp)といった海外アーティストとの共演も多数。現在は自己のリーダーバンドでのライブや、バトルジャズ・ビッグバンドを始めとした様々なビッグバンドへの参加、アーティストのサポート、各種レコーディング、コンサート、音楽番組への出演、とジャンルを問わずに様々なグループで活動中。



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