第13回 ペダルトーン

榎本裕介のトロンボーン初級セミナー by 榎本裕介 2011年11月23日

ペダルトーンでより低い音域を出す

みなさんこんにちは。第13回のWebセミナーのお時間です。

ここ何週か、低音域の出し方から音色、コントロールの仕方、練習方法などなど、低音についてお話してきました。

今回も引き続き低音についてのお話ですが、今までよりももっと音域の低い”ペダルトーン”というものについてお話していきましょう。

●ペダルトーンとは

トロンボーンのペダルトーンとは、チューニングのB♭の2オクターブ下からさらに下の音域の事を指します。テナー・トロンボーンでは譜面や曲中にもほとんど出てこない音域です。

しかし、このペダルトーンを練習の中に取り入れることはとても重要だと思います。ペダルトーンを練習する事によって唇の柔軟性、エアーのコントロール力が付きます。また、練習後のクールダウンや唇をほぐすのにも効果的なのです。

まずペダルトーンが出すときのポイントを挙げていきましょう。

ペダルトーンを出すときのポイント

① 口の中を縦に広げて下あごを前に突き出すようにしていく
② 例のごとく、息のスピードは上げすぎない
③ 暖かい息を意識
④ 体リラックスした状態で

最も重要なポイントは①でしょうか。口の中を横に広くとるのではなく、縦に広くとるようにな意識でやってみてください。口の中に卵をまるごと入れるようなイメージです。

そうすることでアンブシュアに余計なテンションをかけないようにすることができます。そして④ですが、ペダルトーンは力任せに無理矢理出していると唇のコンディションを壊してしまいます。あくまでも力まずに暖かい息づかいで吹くように心がけてください。

模範演奏1(MP3/868KB)


webtb_13_01.jpg

模範演奏1(上記譜例)ではペダルトーンのB♭からFを吹いています。音源を聴いて参考にしてください。

 

模範演奏2(MP3/381KB)


webtb_13_02.jpg

さらにおまけとしても模範演奏2(上記譜例)では、1オクターブ下の”ダブル・ペダル”と言われる音を吹いてみました。ここまで低い音域も出せるのです。

トロンボーンのペダルトーンはツボさえ分かれば、意外と簡単に出てしまいます。そのぶん、息も多くとられてしまうので、ペダルトーンでロングトーンをすると安定したエアーが得られると思います。ぜひチャレンジしてみてください。それではまた来週!

榎本裕介

1983年生まれ。東京都出身。小学校4年生のときにブラスバンドでトロンボーンを始める。中学、高校と吹奏楽、オーケストラで活動をする。大学入学と同時に明治大学Big Sounds Society Orchestraに所属。ヤマノビッグバンドジャズコンテストにおいて最優秀賞、優秀賞をバンドで受賞。大学3年時に同コンテストで最優秀ソリスト賞を受賞する。卒業後に浅草ジャズコンテスト、バンド部門グランプリを受賞。現在は、内堀勝&Big Lash Band、羽毛田 耕士Big Band、Battle Jazz Big Bandなどさまざまなビッグバンド、レコーディング、ツアーサポート、自己のバンド等で活動中。



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