【トロンボーン用語辞典】第45回 重音奏法 

知っててよかった!サクブラ用語辞典 [トロンボーン編] by 須賀裕之 2014年10月8日

皆さんこんにちは!
今回のサクブラ用語辞典は、特殊奏法シリーズ第3弾“重音奏法”について解説していきたいと思います。

“重音奏法”とは、簡単に言えば楽器で音を出す際に声も同時に出す奏法です。

管楽器の演奏では主に唇やリードなどを振動させて音を発生させるわけですが、これは声を出す部分の声帯の仕組みとも同じなんですね。

人間の体の構造的には唇と声帯を同時に震わせることが可能ですから、演奏者は楽器の発音と同時に声を発生させるようにすればいいんです。

この仕組みによって、1つは唇から伝わる楽器の音色、もう1つは演奏者の声が楽器を通して鳴る声色によって二つの音が同時に聴こえてくるわけですね。

これが二つの音が重なって出る重音奏法です。

 

理論的に言うのは簡単ですが、いざどうすればいいのかということになりますよね。

楽器の発音と同時にのど仏あたりで「N’’nnnnnnn~」と唸りながら発音してみたり、裏声を発しながら楽器を発音してみましょう。前者では低めの重音が、後者で高めの重音ができますよ。

 

そしてこの重音奏法ができると、自分のソロの必殺技として使用できます!笑

こんなエピソードがあります。僕は大学時代にビル・ワトラス(tb)と演奏をさせて頂く機会がありました。当時は大学が米軍基地に近かったため演奏中に戦闘機がたまたま上空を通ったんです。そのときビルがソロ中に戦闘機の通過音をすかさず重音奏法で真似しているのを見て、僕はびっくりしたものです!!笑

 

自分の隠し技としてできるようになっても、面白いかもしれませんね!?

では、また次回!!

 

須賀裕之

須賀裕之

1982年生まれ、千葉県出身。9歳からトロンボーンを始め、2005年昭和音楽大学器楽学科トロンボーン専攻を卒業。在学中に国立音学大学NewTideJazzOrchestraに所属し第35回山野ビックバンドジャズコンテストにて最優秀賞受賞。卒業と同時に音楽活動を始め、第26回浅草JAZZコンテストでは自身のバンドにて出場しグランプリ受賞。安藤裕子、大塚愛、大橋卓弥、堂本光一、KEMURI、JUJU、SMAP等のアーティストのライブツアーやミュージカル、レコーディングに参加。FUJI ROCK FESTIVAL(2007年及び2013年)やAIR JAM2012等の各種ロックフェスにも出演している。これまでに角田健一、郡恭一郎、佐野聡の各氏に師事。



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