第41回 フラジオの吹き方を身につける②

伊勢賢治のサックス初級ドリル by 伊勢賢治 2013年6月17日

前回に引き続き、テーマはフラジオです。

フラジオに関しての原理を前回お話ししましたが、今回は実際に吹いてみましょう。

まずは一番簡単に音が出るGとAです。

下の運指を見てください。

 

Gのフラジオ運指

ise41_1

 

これはGの運指です。

この運指を実際に吹いてみますが、いきなりこの運指で吹いて音が出ない人もいるでしょう。

その場合はまず、通常音域のF♯の音を吹いてみます。

 

F♯の運指

ise41_4

 

これは出ますね?

では、F♯の運指からタンギングやブレスなしでGの音に運指を変えてください。

これだとF♯が出ている人なら比較的簡単に音が出るはずです。

理由を説明しますと、フラジオのGの音はそこまでフラジオの息の形でなくても、音が出やすい場所なのです。

フラジオが出ない人のほとんどは、タンギングやブレスによって「フラジオを吹く形にしなきゃ!」と変に意識してしまい、むしろ出にくい息の形になってしまう場合が多いのです。

なので、F♯に近い息の形で出るGの音をタンギング・ブレスなしで、F♯から移行することにより、実際に音が出る状態まで導くわけです。

もしGが出たらなるべくGのフラジオを長く伸ばしてください。

長く伸ばすことにより、フラジオの息の形の基本が体に染みついて行きます。

次にAの運指です。

 

Aのフラジオ運指①

ise41_2

 

上記がフラジオのAの運指ですが、こちらはGのときと少し違い、よりフラジオの息の形にしなければ音が出ないようになっています。

フラジオのGがある程度出るようになったら、今度はGの音からそのままタンギング・ブレスなしでAに移行しましょう。

Aの運指は非常に簡単ですので移行しやすいと思います。

また、このAの運指にはもう一つ換え指があります。

 

Aのフラジオ運指②

ise41_3

 

この換え指は先ほどお教えした運指よりもフラジオが出やすいのですが、若干ピッチが高めに出ます。

私は運指のスピードとピッチを重視して先ほどのモノを使っていますが、練習時にはこちらを使った方がやりやすいかも知れません。

さて、次回はついにフラジオ最終回です。

Aが余裕で出るようになってしまえば後は上を目指すのみ。

恐ろしく上の運指まで紹介してしまいます。

頑張って準備しておいてくださいね。

 

伊勢賢治

松任谷由実をはじめとする有名アーティストのツアーやレコーディング、セッションに参加するほか、楽曲提供やホーン/ストリングス・アレンジ、編曲なども行っている。サックス以外にも管楽器全般、ボーカル、パーカッション、ドラム、ピアノ、指揮法など、数種類の楽器を担当するマルチ・プレイヤーでもある。また、個人レッスン・吹奏楽部への指導なども行っている。サックス&ブラス・マガジンで『サックス初級ドリル』も連載中。



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