第40回 フラジオの吹き方を身につける①

伊勢賢治のサックス初級ドリル by 伊勢賢治 2013年6月10日

今週からついにフラジオに突入します。

みなさんはフラジオと聞くと特殊なモノだと勘違いしていませんか?

では、最初にサックスで音を出すときにそこまでの意識があったでしょうか?

確かに“楽器を吹く”という特殊な意識があったかも知れませんが、特殊な音を出すとは意識しなかった、と言うよりできなかったと思います。

さて、フラジオは面白いモノで「難しいモノ」「特殊なモノ」と考えると、出しづらくなってしまいます。

ではどうすれば良いか?

しっかりと下準備をして、まずはフラジオを理解することから始めましょう。

フラジオとは普通の音の出し方よりも、ちょっとだけ倍音成分をコントロールして出すハイノート(高い音)のことを指します。

「倍音成分のコントロール???」ですよね? 今は分からなくて大丈夫。

今週は特に簡単で、まずは下準備のトレーニングをしていきましょう。

「ヒュ」「ヒョ」「シュ」「ショ」と言う4つのワードを5回ずつ、はっきりと、なるべく早いスピードで言えるようにトレーニングしましょう。

これはどこでもできますし、声を出す必要はありません。

これらはあくまで口と舌の形が大事であって、声帯を震わせて声にしなくても良いのです。

いわゆる無声音でOKです。

なぜこの4つのワードがトレーニングになるのかと言うところですが、これらの発音は実際にしてみると分かりますが、子音の部分に非常に特徴があります。

この子音の部分が大事で、この下の形の変化がフラジオを出すときの変化に非常に近く、その前段階の準備トレーニングになるのです。

このトレーニングで意識するのは下の形と、その時の息の通り道。

これらの息の通り道をコントロールすれば、サックスでフラジオを出すのは

そこまで難しい事ではありません。

次回は実際に運指と共にフラジオを吹いていきますから、今週の前準備をしっかり頑張ってみてください。

伊勢賢治

松任谷由実をはじめとする有名アーティストのツアーやレコーディング、セッションに参加するほか、楽曲提供やホーン/ストリングス・アレンジ、編曲なども行っている。サックス以外にも管楽器全般、ボーカル、パーカッション、ドラム、ピアノ、指揮法など、数種類の楽器を担当するマルチ・プレイヤーでもある。また、個人レッスン・吹奏楽部への指導なども行っている。サックス&ブラス・マガジンで『サックス初級ドリル』も連載中。



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