【サックス用語辞典】第52回 ビンテージ・サックス

知っててよかった!サクブラ用語辞典 [サックス編] by 加度克紘 2014年11月24日

ベルギー人のアドルフ・サックスがサックスの特許を取得したのが1846年。サックスが誕生して約170年になります。その170年のサックスの歴史でビンテージと呼ばれるサックスも多数登場しています。特にジャズの分野ではビンテージ・サックスを使うプレイヤーが多数います。

“ビンテージ(Vintage)”は一般的にワイン用語でぶどうの収穫した年などを指しますが、楽器の場合は古き良きものとしての意味として使われており、サックスもビンテージと呼ばれるものは中古品でも希少価値によって価格が高騰しています。

 

ビンテージ・サックスで最も代表的なものがセルマー社のマークⅥ。特にアメリカで組み立てられた通称アメセル(フランスで組み立てられたものはフラセルと呼ばれています)のマークⅥは最も人気が高いサックスです。

さらにシリアル番号(製造番号)でも人気も変わり、アルトならマークⅥの14万番台などはビンテージ・サックスのなかでもさらに人気の高い楽器になります。

 

セルマー社では他にもマークⅦ、バランスド・アクションもビンテージ・サックスとして人気がありますね。セルマー社以外ではコーン社のMモデル(6Mがアルト、10Mがテナー、12Mがバリトン)、キング社のスーパー20などがあります。

また、現行セルマー社ではビンテージ・モデルを復刻させたリファレンス・シリーズも登場しています。

 

ビンテージ・サックスはメンテナンスの大変さ、音程の不安定さ、そして金属疲労といった管理の難しさや操作性の問題もありますが、現行モデルには無い独特の音色が魅力となり、現在でも高い人気を誇っています。

加度克紘

広島県尾道市出身。高校入学と同時にテナーサックスを始める。1年後アルトに転向。その後、甲陽音楽学院で荒崎英一郎氏に師事。甲陽音楽学院卒業後、渡米。ボストンのバークリー音大に入学。Fred Lipsius、Dino Govoni、Bill Pierce、Jim Odgren各氏に師事。ジャズからポップス、R&B等幅広くこなす。現在は自己のグループを率いての演奏、作曲/編曲活動の他、ノア・ミュージックスクールでサックス講師としてサックスの指導も精力的に行う。
著書「一生使えるサックス基礎トレ本 サックス奏者のためのハノン」「サックスに学ぶおいしいギター・フレーズ99+2 ジャズ編 ギタリストが思いつけない音の組み立て方」「一生使えるアドリブ基礎トレ本 サックス編瞬発力と応用力を高めるデイリー・トレーニング集」「サックス・プレイヤーのための全知識」「100個のフレーズを吹くだけで飛躍的にサックスが上達する本」(すべて小社刊)

http://katsuhirokado.com

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