【サックス用語辞典】第1回 サムフック/サムレスト

知っててよかった!サクブラ用語辞典 [サックス編] by 加度克紘 2013年11月25日

さて、このたびサックスにまつわる用語などを解説していく『サクブラ用語辞典』を担当させてもらうことになりました加度です。

僕が普段、サックス・レッスンなどで気をつけていることなどをどんどん配信していきますので、よろしくお願いいたします。

第一回目はサムフック/サムレストについてです。

 

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サックスを吹くとき、右手の親指はサムフックにかけ、左手はサムレストに置いて演奏します。

thumb(親指)をかけるhook(鈎状のもの)、thumb(親指)を置くrest(台)という英語ですね。

このサムフック/サムレストはプラスチック製のものが主流だったのですが、最近では金属製のものも多数出てきており、各メーカーにも工夫が見られます。

金属製のサムフック/サムレストはプラスチックに対し、管体の振動を妨げないことから、音の響きが良くなるとされています。

サムフックは楽器の下側に付いていることから低音域に音の変化が現れやすくなります。サムレストは楽器の中心部に付いていることから、高音域から中音域にかけての音のつながりをスムーズにするような働きがあります。

プラスチックは製造コスト面でのメリットや金属アレルギー対策、そして意図的に響きを抑えたい場合には適した素材とも言えます。また、金属製といっても真鍮製だけでなく、ブロンズ製のもの、さらに木製というのもあります。それぞれのメーカーの工夫により、楽器の響きも変化が生まれます。

そして音だけでなく、サムフックは右手の痛みにも関係してきます。特に指の関節(付け根以外)が痛いという場合は、サムフックの形状にも問題が考えられます。右手親指に“タコ”ができる場合や痛みを感じる場合は、サムフックの曲がり部分が滑らかなものに変更するだけでも解放されることがあります。

加度克紘

広島県尾道市出身。高校入学と同時にテナーサックスを始める。1年後アルトに転向。その後、甲陽音楽学院で荒崎英一郎氏に師事。甲陽音楽学院卒業後、渡米。ボストンのバークリー音大に入学。Fred Lipsius、Dino Govoni、Bill Pierce、Jim Odgren各氏に師事。ジャズからポップス、R&B等幅広くこなす。現在は自己のグループを率いての演奏、作曲/編曲活動の他、ノア・ミュージックスクールでサックス講師としてサックスの指導も精力的に行う。
著書「一生使えるサックス基礎トレ本 サックス奏者のためのハノン」「サックスに学ぶおいしいギター・フレーズ99+2 ジャズ編 ギタリストが思いつけない音の組み立て方」「一生使えるアドリブ基礎トレ本 サックス編瞬発力と応用力を高めるデイリー・トレーニング集」「サックス・プレイヤーのための全知識」「100個のフレーズを吹くだけで飛躍的にサックスが上達する本」(すべて小社刊)

http://katsuhirokado.com

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