Charのシグネイチャー・マスタング”Free Spirits”、30年ぶりの復活となるUS製マスタング第1号として7月に発売

Fender Custom Shop Char Signature Mustang "Free Spirits"

PRODUCTS by 編集部 2012/04/21

株式会社山野楽器海外事業部は、4月21日、米国フェンダー・ミュージカル・インストゥルメンツ・コーポレーションとの間でエンドースメント契約を交わしている「Char Signature Mustang “Free Spirits”」の限定製作および発売が決定したことを発表した。

「Char Signature Mustang “Free Spirits”」は、30年ぶりの復活となるUS製マスタングの記念すべき第1号だ。フェンダーカスタムショップのチームビルトで、製作本数は200本限定。発売予定日は2012年7月14日。

このマスタングについての解説文を、山野楽器海外事業部のプレスリリースより全文引用する。

US製マスタング、30年振りに復活

1964年に発表され1982年に生産完了となったマスタングが、30年の時を超えてフェンダー最上級のギター製作部門カスタムショップで生産されることになった。

US製マスタングの復活である。

そしてこの記念すべき第1号機が、2011年フェンダーとエンドースメント契約を交わしシグネイチャー・ストラトキャスター”Charizma“を発表、マスタング・プレイヤーの第一人者として国内外を問わず多くのギタリストからリスペクトされているCharのシグネイチャー・マスタング”Free Spirits”である。

マスタングの歴史

ここでマスタングの概略について触れておこう。

1951年にテレキャスター(発売当初はブロードキャスター)、そして1954年にストラトキャスターが登場したことによってエレクトリック・ギターの存在が注目されるようになってきた頃、とある楽器店からこんな要望がフェンダーに届いた。

『これからエレキギターを始める人のためのギターを作ってもらえないだろうか?』

そしてフェンダーは1956年にピックアップを1基搭載したミュージック・マスターを、2カ月後にはピックアップを2基搭載したデュオ・ソニックを続けて発表。テレやストラトよりも短いスケールで作られたこれらのモデルは”スチューデント・モデル”というカテゴリで現在も世界中のファンから愛され続けている。

そして1964年8月、先述のスチューデント・モデルをより実践的に改良したモデルとしてマスタングを発表。スチューデント・モデルよりも高価ではあったが、ストラトキャスターやテレキャスターよりも入手しやすい価格に設定された。マスタングにはダイナミック・ヴィブラートと名付けられたスチューデント・モデルには搭載されていなかったヴィブラート・ユニットが装備され、ストラトキャスター、ジャズマスターやジャガーのような奏法が可能となった。その他の特徴として22フレットのミディアム・スケール(発表当初は21フレット、ショート・スケールの仕様も若干製造された)、オフセット・コンタード・ボディを採用した点が挙げられる。

マスタングもフェンダーの他モデル同様、発表後は細かな仕様変更を繰り返していったのだが、ジャガー(1974年)、ジャズマスター(1980年)の後を追う形で1982年に生産完了となった。しかし日本においては完了後も再生産を求める声が多く、まもなく国内工場でリイシュー・モデルの生産を開始、現在に至っている。

Free Spiritsについて

Free Spirits ―――

Char自らによって命名されたフェンダー史上初となるUS製シグネイチャー・マスタングは、そのモデルネームからもお判りの通りCharのスピリットが反映されたギターだ。設立以降マスタングの製作を行っていなかったフェンダーカスタムショップが本腰を入れてFree Spiritsの開発に取り組んだのも、そのあらわれといえるだろう。

市販モデルの元となるパイロット・ランは、Charizma同様マスタービルダー、ポール・ウォーラーによって製作。完成後も日本とアメリカとの国境を越えて幾度となく検証が重ねられた。

ネック形状は現在もライブやレコーディングで使用しているホワイト・ボディの’67年製マスタングから採寸、ピックアップについても同器の抵抗値等を測定したうえでCharの意向である「パンチの効いたサウンド」を目指してカスタムショップとフェンダーにおける研究開発部門R&D(Research and Development)との共同作業によって作られた。

ボディ・カラーについては日本の伝統色である”御召茶”(おめしちゃ、英名:A grayish olive green)を採用。この色は十一代将軍家斎の御召しになった縮緬に由来する鈍い緑味青色を言う。色表記には茶とあるが、染色で藍を下染めにするので茶系統と言うより緑青色である。

アメリカでは御召茶のボディ・カラーは当然の事ながら初めて使う色なので、先ずカリフォルニアのフェンダー工場で色見本を作成、日本に送られChar本人の了承を得たうえで進められた。

ボディ材に使われているアルダー、ネック材に使われているメイプル及びローズウッドは、いずれもカスタムショップのクォリティ基準をクリアした木材を使用、木工、塗装、アッセンブリーの各工程においても熟練工の集団であるカスタムショップのチームによって進められている。そして何といっても本家フェンダーがかつてマスタングを製造するために使っていたブリッジ・プレートとコントロール・プレートのオリジナル・テンプレートを用いたという事実がこのモデルのハイライトといえるのではないだろうか。

Charizma同様、Cのポジションに配置された指板部の三日月形インレイ、ネック・プレートに刻印された竹中家の家紋といったCharシグネイチャーの肝となる仕様はFree Spiritsにも踏襲されている。

限定製作本数チームビルト200本。販売は1979年に日比谷野外音楽堂で開催されたJohnny Louis & CharによるフリーコンサートFree Spiritに因み、2012年7月14日に解禁される。

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Char Signature Mustang "Free Spirits"

441,000円
※表示している価格はニュース掲載時点のものです。また税込/税抜についてはメーカーの表示したものに準じて記載しています。

問い合わせ
山野楽器 海外事業部(フェンダー カスタムショップ)
TEL: 03-3862-8151 http://www.fender-cs.jp/

【SPECIFICATIONS】
[Body] ●Body Material:Premium Alder 2 Piece ●Body Finish:Lacquer   [Neck] ●Neck:Char's '67 Mustang C-Shape ●Fingerboard:Round laminated darker Rosewood, w/ Rolled Fingerboard edge ●No. of Frets:22 ●Fret Size:Vintage Style ●Position Inlays:White Pearl Dots, Crescent Moon at 3rd and 5th ●Fingerboard Radius:9.5" (24.1 cm) ●Neck Material:Maple ●Neck Finish:Lacquer ●Width at Nut:1.650" (42 mm) ●Scale Length:24” (61cm)   [Color] ●Body Color:御召茶(おめしちゃ、英名:A grayish olive green)   [Electronics] ●Pickup Configuration:S/S ●Bridge Pickup:Handwound Mustang Bridge Pickup ●Neck Pickup:Handwound Mustang Neck Pickup ●Pickup Switching:Custom “Free Spirits” Switching ●Controls:Master Volume, Master Tone   [Hardware] ●Hardware Finish:Nickel/Chrome ●Bridge:Floating Bridge with Dynamic Vibrato Tail-piece ●Tuning Machines:Schaller F Key with White Button ●Pickguard:Parchment 3 PLY ●Pickup Covers:Parchment ●Control knobs:Mastang ●Nut:Standard   [Miscellaneous] ●Neck Plate:Family Emblem of Takenaka ●Case:Silver Hardshell Case ●Accessories:Case, Cable, Strap and Certificate of Authenticity ●Strings Gauges:.009-.042

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