島村楽器 presents“HOTLINE 2016 JAPAN FINAL”

NEWS by 山本彦太郎 2016/12/05

高いレベルでしのぎを削ったコンテストFINAL!!!

ライブ・パフォーマンスの重視という独自の基準で、即戦力のバンド/アーティストを輩出している島村楽器主催のコンテスト“HOTLINE”。11月6日(日)、東京恵比寿のTHE GARDEN HALLにて、全国126の店舗からエントリーした3222組の頂点を決めるJAPAN FINALが開催された。さっそくその模様をレポートしていこう。

 

Bullet of FLASH

1Bullet of FLASH

熱戦の火ぶたを切ったのは、東北エリア代表の5人組ロック・バンドBullet of FLASH。1曲目の「New World」はシンセの同期なども取り入れたモダンでヘヴィなロックで、UVERworldからの影響も感じさせるツイン・リード・ギターが分厚い音の壁を作る。特に上手のギタリスト慶史朗はタッピング・リフなどテクニカルな見せ場も多く、のっけから会場のテンションは最高潮だった。その上で光るのは、やはりボーカル剣御の声の強さ。2曲目「Dreams」では、彼らが標榜する“人間力”をまざまざと見せつけるかのように、力強い歌声を聴かせてくれた。震災がバンド活動の大きな原動力となっていると語る彼らだが、その前向きで、くじけないメッセージはしっかりと伝わっただろう。まずは上々の開幕となった。

 

Lazy Damn Boys

2Lazy Damn Boys

続いては群馬・信越エリア代表のトリオ・バンドLazy Damn Boys。このバンドの特徴は、土屋佳紀(g)と池田嵩嶺(b)によるツイン・ボーカルで、ミドル・テンポの1曲目「未来まで」、アップ・テンポの2曲目「サーチライト」ともに絶妙なハーモニーを聴かせてくれた。特に「サーチライト」は、キャッチーな歌メロを二声が彩ることでより魅力的な情景を生んでいたと思う。池田の声がややパワフル過ぎた部分もあったが、時々でメイン・ボーカルが入れ替わるようなアンサンブルは非常に強力な武器。押し引きが加わればさらに繊細な情景描写ができるだろう。今後に期待させられるパフォーマンスだった。

 

karte

3karte

勢いのあるバンドが続いたところでガラッと雰囲気を変えたのが、九州エリア代表の4人組karte。ダークなギター・アルペジオやサウンドスケープ風の空間描写でオッ!と思わせ、サビでグッと広がりを見せる1曲目「悲観者の歩み」は、彼らの世界観を提示するのに持ってこいのオープニングだ。ディレイ・リフや主張するベースなど工夫のあるアンサンブルも必然性を感じさせ、バンド紹介で中毒性という言葉が使われたのもよくわかる。間髪入れずドラムのタムに導かれてスタートした「脳内反響」は、シャッフル・リズムもあって躍動的だが、アクセントのアレンジなどが巧妙で一筋縄ではいかない面白さがあった。完成度の高いバンドだ。

 

soultyfrog

4soultyfrog

ノン・ジャンルが売りのHOTLINEでは、バンドだけでなくアコースティックでのエントリーもある。今回は2組がJAPAN FINALへと進んだが、その内の1組が東京エリア代表の兄弟デュオsoultyfrogだ。アコースティック・デュオといっても、このふたりが斬新なのは、ギターとウッド・ベース&ボーカルという編成。昨今はアコギ1本でも躍動的なリズムを生み出すプレイヤーは多いが、やはりベース、しかもパーカッシブな表現も可能なウッド・ベースが入るとその表現の幅は広がる。ラテンのリズムにスラップなども取り入れたHIKARIのベースが堪能できる「echo」はその好例だろう。もちろんYUMAの多彩なギター奏法も見事で、「Time Travel」はリズムにソロにアコギならではの魅力を見せていた。アコギ弾き語りとは異なる、ポップス然とした楽曲も彼らの特徴で、第2回アコパラ優勝者の貫禄を見せてくれたと言えるだろう。

 

LUCKCAME

5LUCKCAME

続いては神奈川エリア代表のLUCKCAME。こちらも兄弟によるトリオ・バンドだが、打って変わって明るく楽しいパンク・ロックだ。コンテストの全国大会ということを微塵も感じさせないほど自然体で、跳びはね、動き回るシン(vo&g)のパフォーマンスからはとにかく楽しさが伝わってくる。また、演奏後のインタビューでも触れられていたが、シンのまさに“ロック声”とでも言いたくなるような独特の声質は、これだけでも大きなアドバンテージ。上手い下手以上にハッと耳を引く歌というものがあるが、LUCKCAMEはその典型と言えるだろう。勢い重視の「アンカー」、メロウな「だれより」共に、コーラスの彩りもあって、楽しさだけでなく、しっかり歌を伝えることができたのではないだろうか。

 

プリメケロン

6プリメケロン

今回のエントリーを見て個人的に気になっていたのは、北海道エリア代表として3年連続出場となるプリメケロンだ。「かかと先生!」「コングラチ・コングラチ」という曲名からもわかるとおり、ちょっと不思議なセンスを持ったバンドだが、確かなアンサンブルや、練られた楽曲など、実力は折り紙付きなピアノ・トリオ。どのような変化・進化を見せてくれるか楽しみにしていたが、想像以上だった。ゴーゴー・リズムの「かかと先生!」では各人のスキルの向上やアンサンブルの組み立てが、「コングラチ・コングラチ」では独特なセンスの普遍的なポップスへの落とし込み方が見事で、1年間の成長がしかと感じられた。メンバー中ふたりが動けないというのはある意味不利な状況だが、それをものともしない堂々たるライブ・パフォーマンスだったと言えるだろう。

 

The Jest

7The Jest

前半戦最後は、中部エリア代表のトリオ・バンドThe Jest。高校生バンドということで若さあふれる、というか若さがほとばしるような熱いパフォーマンスを見せてくれた。クリーンと歪みを巧みに織り交ぜるボーカル荒井直弥のギター・プレイや、キメのブレイク、緩急など、意外と老練なアンサンブルには驚かされた。勢いのある「あの日見た僕が」、感情を振り絞るような「描いた向こう側」の2曲には、一周回って尾崎 豊の熱さ・青さのようなものも感じたが、歌とも語りとも取れる独特の符割りなど、まさに日本語ロックの醍醐味も感じ取れる。荒井のよく通る声などもあり、この先が楽しみなバンドだ。

 

クランケ☆スター

8クランケスター

後半戦1組目は、北関東・埼玉エリア代表のトリオ・バンド、クランケ☆スター。唐突な剛力彩芽押しの導入部には何が始まったのかと思ったが、1曲目の「スシROLLING」はそのあともオジサン・バンドらしい悪ふざけ一歩手前のコミカルな展開のゴリ押しで、会場は大盛り上がりだ。ベース・リフから始まる「ウップン・ラプソディ」も、振りあり唱歌風パートありと変幻自在で、これまた会場は大きな盛り上がりを見せる。徹頭徹尾コミカルなパフォーマンスを通した彼らだが、流石年の功か、音作りと各人のスキル、アンサンブルの熟練度は今大会で一番だったと言えるだろう。

 

under the 街灯

9under the 街灯
ざわついた余韻が残る中、動じずに自分たちの世界観を貫いたのは、千葉エリア代表のunder the 街灯。1曲目の「before dawn」は、逆再生ディレイやノイズなどザラザラした質感とクロサワ ユウヘイの繊細なボーカルのマッチングが独特で、コガ ヒカル(g)のファルセット・コーラスやシューゲイザー的なリード・プレイも曲のドラマ性を高めるのに貢献していた。軽快なドラムから導かれた「そんな人間じゃない」は、2本のギターのアルペジオの絡みが幻想的で、若旦那の重心の低いベースも広がりがちな音像をしっかりつなぎ止める。イズミ ダイキのドラム・プレイも含め、堅実なリズム隊だ。クロサワの歌声も、繊細ながら力強さもあり、楽曲に説得力を持たせていたと思う。自分たちの音楽に迷いがない、しっかりとした方向性を持ったバンドだ。

 

目黒寿安

10目黒寿安

今大会2組目のアコースティック・パフォーマーは、神奈川エリア代表のシンガー・ソングライター目黒寿安。ソロ・ギターというと、昨今は様々な奏法を織り交ぜたエンタメ性の高いパフォーマンスも主流だが、目黒は昔ながらの酔いどれフォーク・スタイルで、1曲目の「無弦琴」は表現力豊かなアルペジオと、語りも交えた歌が吟遊詩人という言葉を思い起こさせる。一方、続く「Way Way Up」は軽快なプラッキングが生み出す心地よいリズムと印象的なメロディに、シティ・ポップ風味も感じる都会的な曲。目黒の歌声も多彩で、2曲でシンガーのパーソナリティすら変わったかのような表現力を見せてくれた。今回唯一のソロ出場だが、バンド編成にも負けない存在感を示してくれた。

 

ザ・モアイズユー

11ザモアイズユー

続いては関西エリア代表の3人組ロック・バンド、ザ・モアイズユー。1曲目の「歌う声は」は、飾り気なしの青春パンクで、勢いのあるアンサンブルとポジティブなコーラスがまっすぐ伝わってくる。ブリッジ・ミュートとストロークで巧みに緩急をつける本多真央(vo&g)のギター・プレイや、キレのあるキメなど、1本調子にならない工夫も良い味付けだった。続く「トーキョー・トレイン」は一転、軽快なシャッフルで、このバンドの繊細な部分もよく表れた1曲。特に以登田 豪のメロディを生かすベース・プレイは見事で、シンプルなアンサンブルならではの押し引き、寄り添い方を堪能できた。

 

THE MAYTH

12THEMAYTH

いよいよ最後となるエントリーは、中四国エリア代表の5人組ロック・バンドTHE MAYTH。Jポップ、Jロックが中心となりがちなコンテストで、メタル・コアを軸とした音楽で勝負するというところが頼もしい。アグレッシブなアンサンブルはもちろん、グロウルやエフェクト・ボイスなども織り交ぜた橋塚宏樹(vo)のボーカルもしっかりと立っており、強靱な音の塊が会場を圧倒していく。このバンドの強みとなりそうな可能性を感じたのは2曲目の「The Future」。この曲では橋塚のグロウルと対比して清水敦士(b)がクリーン・ボイスでサブ・メロディを重ねるが、このコントラストはなかなか魅力的だった。この先が楽しみなバンドのひとつだ。

 

注目の結果発表!

全エントリーのパフォーマンスが無事終了し、スペシャル・ゲストのMayu、前回グランプリのVEGASのゲスト・ライブを挟んで、いよいよ結果発表。まず各部門賞から見ていこう。

guest2VEGAS

昨年のグランプリ覇者VEGAS。guest1mayuスペシャル・ゲストとしてMayuが演奏。

 

 

●ベスト・ボーカリスト賞:立山秀大(karte)

●ベスト・ギタリスト賞:慶史朗(Bullet of FLASH)

●ベスト・ベーシスト賞:古谷隆祐(プリメケロン)

●ベスト・ドラマー賞:長谷美沙紀(プリメケロン)

●オーディエンス賞:クランケ☆スター

●楽曲賞:プリメケロン「コングラチ・コングラチ」

 

続いて優秀賞は以下の2組。

 

●優秀賞:under the 街灯

●優秀賞:目黒寿安
部門賞 優秀賞 under the 街灯 優秀賞 目黒

各賞とも納得の選出だが、プレイヤー部門は、テクニック的な評価はもちろん、表現力や楽曲での役割などが重視されたように感じる。また、優秀賞の2組も完成度が高く、独自の世界観をしっかり表現できていたのは間違いない。いずれも素晴らしいパフォーマンスだった。

そして、HOTLINE 2016 JAPAN FINALの栄えあるグランプリは、北海道エリア代表、一昨年と昨年の雪辱を見事果たしたプリメケロン! 前2回も決して悪い出来ではなかったが、今年の楽曲とパフォーマンスは、成長を如実に物語るクオリティだったと感じる。楽曲の練り具合と、その場面場面に何が必要かを熟知したアンサンブル。堂々のグランプリ受賞と言えるだろう。

アコースティック・ソロからメタルまで、幅広いスタイルがエントリーしたHOTLINE 2016。来年は、どのような出場者が、どのようなパフォーマンスを見せてくれるのだろうか。

 

プリメケロン・インタビュー

グランプリ プリメケロン

––グランプリ受賞の感想をお願いします。

長谷美沙紀(d&cho) 今回グランプリを取れなかったら北海道に帰れないってぐらいプレッシャーがすごくて。3度目のJAPAN FINAL出場が決まってからはいろいろ考えたり、逆に考えないようにしていて大変だったので、これでようやくひと安心で、静かな生活に戻れます(笑)。

阿部さとみ(vo&key) 私個人としては、去年のJAPAN FINALは絶対グランプリが取れると思っていて、それでいろいろお世話になった人達に「ありがとうございました」で終わると思っていたんです。それが優秀賞だったのがすごく悔しくかったですし、今年も挑戦することになった時に“これはグランプリしか取れない”、“グランプリを取らないと北海道に帰れない”って思いました。とにかく、お世話になった人達に一番良い結果で報告できるってことに安心しています。

古谷隆祐(b&cho) 北海道で応援してくれている人達に、やっと恩返しができるなって思いました。荷が下りたっていうか、ストレスやプレッシャーで身体にガタが来てましたし(笑)、グランプリで名前を呼ばれた時も立っていられないぐらいだったんで、取れて良かったっていう一心です。

––長谷さんと古谷さんは部門賞も獲得されましたね。

古谷 おこがましい話ですけど、演奏している間は“自分が一番”と思っていましたし、一昨年は阿部さんがベスト・キーボーディスト賞、去年は長谷ちゃんがベスト・ドラマー賞を獲っていたんで、自分だけ獲れなかったまずいと思っていました(笑)。本当に良かったです。

長谷 去年ベスト・ドラマー賞をいただいた時は衝撃が大きすぎて、バンドが優秀賞だったことよりビックリしたんです。ただ、今年は“去年獲ったんだから、今年も絶対獲って帰るぞ!”っていうぐらいの気持ちで挑んでいました。やっぱり男の人ならではのパフォーマンスとかはあると思いますし、それには負けたくないっていう気持ちがあって、自分で見せられるものはすべて見せようと思っていました。獲れて本当に良かったです。

––さらに「コングラチ・コングラチ」が楽曲賞を獲得しましたが、個人的には「かかと先生!」も興味深い曲で、以前と比べてよりアンサンブルに絡んだピアノの使い方が印象的でした。

阿部 「かかと先生!」は珍しいパターンで、この曲の作曲に私は関わっていないんです。フレーズは長谷ちゃんが考えて、それを古谷さんが組み立てた曲なんですね。私が今までやったことがないやり方でできた曲で、キーボードのフレーズも古谷さんがイメージしていたものを教えてもらって弾いた感じなんです。

古谷 曲作りの時はギターを使うんで、長谷ちゃんからフレーズをもらった時に“これだったらこういうコードで、こういうボイシングで”っていうイメージがあったんです。

長谷 この曲は、私が根本のリズムやフレーズを考えた初めての曲なんですけど、普段私が聴いている曲はギターが入っているものばかりなので、“こういう感じのギターとベースのユニゾンをピアノでできますか?”ってお願いしたんです。だから今までと違う感じがあるのかもしれません。

古谷 普段は阿部さんとふたりで曲を作っているんで、長谷ちゃんからリクエストがあった時はすごく嬉しかったです(笑)。

––昨年からの成長を物語るエピソードですね。この曲に限らずですが、ドラムは特にハイハットの使い方に幅が出たように感じました。

長谷 ありがとうございます。これまでは普通にビートを刻むことしかできなかったんですけど、この1年で私の中で変わったことがいろいろあって、ドラムでしか表現できないイントネーションやダイナミクスがたくさんあることに気づきました。ただ叩くだけじゃなく、強弱や音色の幅をさらに広げるにはどうしたらいいかとか、ハイハットだけでも何種類もの音を出せた方がいいとか、すごく勉強しました。「コングラチ・コングラチ」はパートによって叩き方や叩く部分を変えたりしていて、音色によって曲が引き立つようにっていうのは考えるようにしています。

––お話を伺っていると、獲るべくして獲ったグランプリという感じがします。今後はどのような展望がありますか?

古谷 前から考えていたんですが、来年は東京での活動も増やしていきたいです。北海道で成長させてもらいましたが、それを東京に持って行ってどれだけ通用するか、どれだけ多くの人に聴いてもらえるか、そういう挑戦を増やしていきたいです。

阿部 東京でのライブを増やすことで、北海道にはこういうバンドがいるっていうことを伝えたいですし、今持っているプリメケロンの色をもっと濃くしていきたいです。あとは、私たちが持っている色や空気感の中で、エンターテインメント性も少しは出していきたいですね。まだMCもヘナヘナしていますんで(笑)。来年この舞台に帰ってくる時は、“プリメケロンってこういうバンドだよね”とか“さらに濃くなっている”とか思ってもらえるように、もっと良い形で伝えられればと思います。

長谷 北海道ではそこそこ名前は知られてきたかなと思うので、それを全国区で広めたいです。名前を知ってもらうだけじゃなく、“知ってる! 今度ライブ行こうよ”って思ってもらえるぐらいになりたいですね。やっぱり私の中ではライブを観てもらってなんぼだと思うので。東京で場数を踏んで、それを吸収して、一歩ずつ一歩ずつ階段を踏み外さないように伸ばしていきたいです。

 

島村楽器株式会社 HOTLINE事務局 小久保昌彦氏インタビュー

––HOTLINE 2016の応募者はどのような傾向が見られましたか?

小久保 世の中の流れとは違うかもしれませんが、今回はスリー・ピースのバンドが多かったように思います。それと、去年も感じましたが、同期とかを使うバンドはその使い方がより上手になってきているという印象がありました。

––同期と、エフェクターなどの使い方は確かに上手くなっていますね。

小久保 そうですね。ただ、同期とかでいろいろなことが上手になると、形としてひとつの“できあがったもの”という感じも出てきてしまいます。機材の発達と共に音楽の形態は変わっていくものですけど、そういう意味では現在はまだ過渡期かもしれません。

––アコースティックのパフォーマーも根強いですが、これに関してはいかがですか?

小久保 今回のJAPAN FINALにはいませんでしたが、ルーパーなどのアウトボードを上手く使うようなプレイヤーが増えてきたと思います。また、一昔前の弾き語りというより、今の時代のアコースティック・パフォーマーも増えているように感じますね。いずれにせよ、機材の取り入れ方は上手くなってきていると思います。

––HOTLINEはライブ・パフォーマンス重視のコンテストですが、その一部分であるエンターテインメント性を持ったバンドが、今回は少なかったようにも感じます。

小久保 結果的にそうなった感じですね。地区大会ではいろいろなバンドがいましたが、例えば今回のクランケ☆スターのようなパフォーマンスは、ちゃんと演奏できないと難しい。アマチュアだとなかなかそのバランスは上手く取れないことがあるかもしれません。

––そういったバンドの存在も含めて、来年はどのような出場者を期待しますか?

小久保 個人的には、魂を揺さぶるような、一声出しただけで心をつかむようなボーカリストが出てきて欲しいですね。全体的に上手いボーカリストは多いんですが、観た人が“見つけた!”って思えるような人が出てきてくれたら嬉しいですね。ギターも同じで、ギター・ヒーローに成り得るような、すごいパーソナリティーを持った人が出てきてほしいです。……それと、3年越しでグランプリを獲得したプリメケロンや、7年間挑戦してきた目黒寿安さんなど、長年このコンテストを開催してきた我々としては、そういう人達にこそ出ていただきたいと思っていますし、今回の結果は冥利に尽きますね。プリメケロンが今回作ったストーリーは、今後ほかの出場者にも後押しになると思いますし、我々としてもありがたく思います。

 

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