FUJI ROCK FESTIVAL ’15レポート “フィールド・オブ・ヘブン”は本当に天国! まさにヘブンだった! Vol.2後半

NEWS by orimotok 2015/08/06

いよいよ迎えた最終日。ちょっと寂しい気持ちだが、最後までたっぷり楽しもう! ではでは、気合い入れて最終日に突入〜!

 

またまた超快晴!

それにしても暑い……。今日も天気は快晴だ。今年のフジロックはあまり雨に悩まされなくてラッキーだが、とにかく暑い。

とても良い天気。場外のショップエリアでそば屋を見つけたので、ちょっと早めの昼食をとってフィールド・オブ・ヘブンに向かうことに。

 

昼メシ:おろしそば

今日の昼メシは、吉そばのおそしそばに決定! 吉そばは、音楽スタジオSound Studio NOAHを運営する株式会社ノアが手がけるそば屋。都内に14店舗を展開するが、今年はフジロックの場外ショップエリアにも出展していた。

今日の昼メシは、吉そばのおそしそばに決定! 吉そばは、音楽スタジオSound Studio NOAHを運営する株式会社ノアが手がけるそば屋。都内に14店舗を展開するが、今年はフジロックの場外ショップエリアにも出展していた。

冷やしそばの場合は、このように削った氷をつゆの上に乗せて冷やす。非常におもしろいアイディアだ。

冷やしそばの場合は、このように削った氷をつゆの上に乗せて冷やす。非常におもしろいアイディアだ。

炎天下でも、冷えたつゆ、そして大根おろしのさっぱり感でスルスルといただける。そばも程よくコシがあってうまい!

炎天下でも、冷えたつゆ、そして大根おろしのさっぱり感でスルスルといただける。そばも程よくコシがあってうまい!

 

 

ジム・オルークとガマン・ジルベルトの濃厚なステージ

さぁさぁ、昼食をとってフィールド・オブ・ヘブンに到着。そしてジム・オルークとガマン・ジルベルトのライヴが始まった。ふざけたネーミングの後者はジムを支えるバントとしておなじみで、メンバーは石橋英子(k)、須藤俊明(b)、山本達久(d)、波多野敦子(violin)の4人だ。

日本に長く住んでいるだけあって日本語も上手なジム。ファニーな日本語のMCで笑いを誘うが、いざ演奏に入るとシリアスに突き進む。ギブソンのフルアコースティック・ギターを歪ませて掻き鳴らし、テンションが上がりすぎてシールドが抜けてしまうというハプニングなどもありつつ、ノイジーな世界観をポップにまとめて響かせる。同じフレーズをダイナミクスの変化だけで5分以上聴かせるセクションがあったり、ライヴならではのインタープレイも楽しめ、それぞれのミュージシャンの力量がひしひしと伝わるアツいステージとなった。これまでのフィールド・オブ・ヘブンにはない濃厚なライヴに、会場の気温もさらに上昇したように感じた。

ジム・オルークとガマン・ジルベルト。

ジム・オルークとガマン・ジルベルト。

演奏中の表情もかなりアツいジム。

演奏中の表情もかなりアツいジム。

 

晴天に響くレジェンドの歌声、BLOODEST SAXOPHONE feat. ジュウェル・ブラウン

続いてはBLOODEST SAXOPHONE feat. ジュウェル・ブラウンだ。BLOODEST SAXOPHONEは甲田伸太郎(t.sax)を中心とする5人組のジャズ~ジャンプ・ブルース・バンド。そして、今回フィーチャリングされるジュウェル・ブラウンは、ルイ・アームストロング楽団の専属シンガーとして活躍したキャリアをもつレジェンドである。

ライヴはBLOODEST SAXOPHONEのみでスタートし、早速、甲田のサックスが炸裂する。艶っぽい歌い回しはオトナのムード満点で、フィールド・オブ・ヘブンの雰囲気にぴったりだ。リズム体もソリストを立てる落ち着いた演奏に徹しており、バッチリ決まったワルな見た目と同じく、バンドのコンビネーションの良さに驚かされる。おなじみ「テキーラ」の演奏に入るとバンド全体のテンションもグッとあがり、フィールドに集まってきたオーディエンスたちもヒートアップ。さらに1曲演奏したところでジュウェルの登場となった。

巨体を揺らしながら登場し、イスに腰掛けた彼女は、全身が共鳴しているかのような深みのある歌声を轟かせる。一瞬で会場を支配する歌声はまさに圧巻だ。ハイライトは「買い物ブギー」。日本語の発音も素晴らしく、ジュウェルの歌から甲田のソロへの繋ぎも非常にスリリングで会場のボルテージもマックスに。その後もジュエルの歌声とハッピーな立ち振る舞い、BLOODEST SAXOPHONEのアダルティな演奏を存分に堪能することができ、ライヴは大団円で幕を閉じた。

オトナの演奏で楽しませてくれたBLOODEST SAXOPHONE。

オトナの演奏で楽しませてくれたBLOODEST SAXOPHONE。

左から甲田伸太郎(t.sax)、ユキサマ(b.sax)、Coh(Trombone)。

左が甲田伸太郎(t.sax)。続いてユキサマ(b.sax)、Coh(Trombone)。

 

 

昼メシ:マルゲリータ

ピザ_1

最終日の昼メシは人気のピザ屋sakuragumiのマルゲリータ。お昼時を少しハズしたものの、注文までに約15分、焼き上がりまでに40分程度かかってしまった……。さすが人気店。味は噂に違わぬ絶品で、生地のモチフワ感、チーズ&ソースの濃厚さ、どれをとっても非常にクオリティが高い。ひとりで一枚ペロリと食べることができた。

最終日の昼食は人気のピザ屋sakuragumiのマルゲリータ。お昼時を少しハズしたものの、注文までに約15分、焼き上がりまでに40分程度かかってしまった……。さすが人気店。味は噂に違わぬ絶品で、生地のモチフワ感、チーズ&ソースの濃厚さ、どれをとっても非常にクオリティが高い。ひとりで一枚ペロリと食べることができた。

 

 

シーナの魂を乗せた、シーナ&ロケッツのアツい演奏

この日、もっともロックなステージで沸かせてくれたシーナ&ロケッツ。メンバーのシーナ(vo)が2015年2月に他界してしまったため、鮎川誠(vo,g)、奈良敏博(b,cho)、川嶋一秀(d)の3人によるステージとなった。

風格たっぷりの3人が登場し、ライヴがスタートする。鮎川が小さなストロークでお馴染みのレスポールを鳴らすが、会場に響きわたるその音の太さに驚かされる。非常にコンパクトなピッキングにも関わらず、音がスピーカーを突き抜けてどんどん前に出てくる。これは、ギターと自身が一体化し、愛器の鳴し方を完璧に把握しているからこそ成せる達人の技だ。ガツンとくるプレベでどっしりしたビートを刻む奈良、ドライブ感あふれるドラミングで楽曲をグイグイ引っ張る川嶋のプレイもこれまた絶品で、日本人が鳴らすホンモノのロックを存分に楽しむことができた。

鮎川の「今日ここにシーナはいないけど、シーナをここに連れてきているから」というMCに心を打たれたオーディエンスも多かったことだろう。これからは3人で活動していくという彼らだが、今回のライヴは、今後の活動に充分に期待できる内容だった。

3人で熱演をくり広げたシーナ&ロケッツ。

3人で熱演をくり広げたシーナ&ロケッツ。

 

フジがシカゴに! “LEGENDS OF BLUES” A Tribute to ハウリン・ウルフ  featuring ヘンリー・グレイ&エディ・ショウ

ハウリン・ウルフのレギュラー・ピアニストとして活躍したヘンリー・グレイと、同じくハウリンのバックでサックスをプレイしたエディ・ショウが、ハウリンのトリビュート・バンドとしてフジロックに降臨。サウンド・チェックですでに濃厚なセッションに興奮させてもらったが、本編でもシカゴ感満載のブルージィなセッションのほか、「リトル・レッド・ルースター」 「シェイク・フォー・ミー」「モーニン・アット・ミッドナイト」といったハウリンの代表曲などをたっぷりと演奏。ヘンリーもエディも元気いっぱいに演奏し、力強く歌う姿にも感動した。

リズム体はフェルトン・クルーズ(b)とデリック・マーティン(d)。フェルトンは6弦ベースによるハイファイなサウンド、そして10thを取り入れたアプローチなどで楽曲にモダンな印象を加えていく。デリックは思わず目がいってしまう系のドラマーで、目や口を大きく開いたり、スティックを回したり、イスから飛び跳ねたりしてビジュアル面でも楽しませてくれるが、ズンズンと転がっていくような、どっしりとしたシャッフル感も格別だ。ギターは日本が誇るブルース・ギタリストの菊田シュンで、レジェンド顔負けの激シブな演奏を聴かせてくれた。菊田のプレイを嬉しそうに見つめるヘンリーとエディの姿を観ながら、やはり音楽には国境はないのだなぁと実感し、感動しているうちにライヴは終了した。

ゴキゲンな演奏をくり広げた5人。

ゴキゲンな演奏をくり広げた5人。

ピアノの演奏よりも歌の元気さが際立ったヘンリー・グレイ。

ピアノの演奏よりも歌の元気さが際立ったヘンリー・グレイ。

エディ・ショウはサックスもキレキレ。ドラムのデリック・マーティンの表情にも注目!

エディ・ショウはサックスもキレキレ。ドラムのデリック・マーティンの表情にも注目!

 

 

エンディングが近づいて来ている!

日が落ちて暗くなってきた。フジロックが終わってしまう寂しさも沸いてくる。

日が落ちて暗くなってきた。フジロックが終わってしまう寂しさも沸いてくる。

 

 

夕メシ:富士宮やきそばとブルックリンホットドッグ

夕飯は“アバロン”エリアの朝霧食堂が誇る名物・富士宮やきそば。さくらえび、ダシ粉のうまみが凝縮されており、麺もモチモチでウマい。フィールド・オブ・ヘブンからアバロンはすぐ近くなので、こちらの飲食エリアにも気軽に行ける。

夕飯は“アバロン”エリアの朝霧食堂が誇る名物・富士宮やきそば。さくらえび、ダシ粉のうまみが凝縮されており、麺もモチモチでウマい。フィールド・オブ・ヘブンからアバロンはすぐ近くなので、こちらの飲食エリアにも気軽に行ける。

富士宮やきそばだけでは足りなかったので、“ストーンドサークル”エリアにあるLittle wing’s Coffeeのブルックリンホットドッグも購入。ジューシーなソーセージはピリ辛で本格的。刻んだピクルスとオニオンもたっぷり、バンズも香ばしく、めっちゃくちゃウマかった。ただ、商品が出てくるまでにけっこう時間がかかったのがやや残念。フィールド・オブ・ヘブンとストーンドサークルも近い。

富士宮やきそばだけでは足りなかったので、“ストーンドサークル”エリアにあるLittle wing’s Coffeeのブルックリンホットドッグも購入。ジューシーなソーセージはピリ辛で本格的。刻んだピクルスとオニオンもたっぷり、バンズも香ばしく、めっちゃくちゃウマかった。ただ、商品が出てくるまでにけっこう時間がかかったのがやや残念。フィールド・オブ・ヘブンとストーンドサークルも近い。

 

 

独自の世界観でオーディエンスをロック! ベンジャミン・ブッカー

夕闇に包まれたステージにベンジャミン・ブッカーが登場。ベンジャミンはニューオリンズ出身の黒人シンガーソングライターだが、ザ・スミス、ザ・ストロークス、ザ・リバティーンズなどを輩出したレコード・ショップ/レーベルのラフ・トレードと契約したという異色のアーティスト。この日のライヴもD’Angelicoのフルアコースティック・ギターを歪ませて掻き鳴らすベンジャミンと、ひょろっとした白人のアレックス・スポトー(b)、マックス・ノートン(d)が織りなすオリジナリティあふれるライヴとなった。

ベンジャミンのスモーキーな歌声からはブラック・ミュージックの素養も感じるが、ファズでガッツリ潰したギター・サウンドとのマッチングが非常にユニークだ。一方、ギルドのセミアコ・べースにフラット・ワウンドを張ってゴリゴリ弾くスポトー、低めのセッティングで大きく腕を振り下ろして叩くマックスのアプローチはブリティッシュ・ロック感満載で、そんな3人が描く雑多な世界観にどんどん引きずり込まれる。終盤にはアレックスがフィドル、マックスがマンドリン&バスドラを担当、そしてベンジャミンが煙草をふかしながらユラユラと踊り歌うシーンもあったり、楽曲へのアプローチも自由自在だ。フィールド・オブ・ヘブンにぴったりの自由な世界観で鳴らす無二の音楽に酔いしれて、いよいよラストのウィルコ・ジョンソンを迎えることになった。

演奏は非常にシリアスだがMCはユルく、そのギャップも魅力的だった。

演奏は非常にシリアスだが、MCはユルく、そのギャップも魅力的だった。

 

これぞロックスターの実力! ウィルコ・ジョンソン

そしてラストのアーティスト、ウィルコ・ジョンソンがステージに! ウィルコと言えば、2013年に末期ガンで余命10ヶ月と宣告されたものの、同年のフジロックで熱演をくり広げ、昨春には手術も成功させてカムバックした。そんな彼がフジロックのステージに再登場。バンドはウィルコに加え、ノーマン・ワットロイ(b)、ディラン・ハウ(d)の3ピース編成だ。

フジロックに戻ってきたウィルコの姿を観ようと、多くのオーディエンスがフィールドに集まってくる。そして、いよいよライヴの幕が上がった。ピックを使わずに指で行なうカッティングや、“マシンガン・ギター”と形容されるステージ・パフォーマンスは健在で、アグレッシブにギターを掻き鳴らすウィルコ。しかし、プレイがどうも落ち着かない。自分のテンションにギターの演奏が追っ付かないような感じで、アンサンブルもバラバラだ。「お前が合わせろ!」といったような表情でドラムに合図を出したりしつつ2曲目に突入するも、まだぎこちない演奏が続いてしまう。

しかし、ここからウィルコがロックスターとしての本領を発揮する。曲が進むごとに、その場のグルーヴ、フィーリング、空気を掴み取るようにプレイを変化させ、アンサンブルを合わせていく。まるでステージ上で進化しているようだ。そしていつの間にか演奏がピタリと合っている! 無数のステージに立ってきたロックスターの底力を目の当たりにした瞬間だった。さらにウィルコに刺激されるようにノーマンのベース・プレイもキレを増していき、ソロ・コーナーでは長尺のジャジィなソロも完璧にメイク(個人的にはこのソロが今回のフジロックでのベスト・プレイ!)。ディランも堅実なドラムでウィルコのプレイをサポートし続けた。

ウィルコを筆頭に、3人はゴキゲンなロックンロールを高らかに鳴らし続け、アンコールまでたっぷりとやって終了。大興奮のウィルコのステージは、序盤に冷や冷やしたぶんだけ自分にとっても忘れられないライヴとなった。

ウィルコ・ジョンソン。手にしているのはお馴染み、赤いピックガードのテレキャスターだ。

ウィルコ・ジョンソン。手にしているのはお馴染み、赤いピックガードのテレキャスターだ。

ウィルコジョンソン_6

ああ

ステージ上を動き回るお馴染みのパフォーマンスで、カールコードのシールドが伸びる様子を激写!

アグレッシブなパフォーマンスも光った、ノーマン・ワットロイ。

アグレッシブなパフォーマンスも光った、ノーマン・ワットロイ。

終始落ち着いたドラミングを聴かせた、ディラン・ハウ。

終始落ち着いたドラミングを聴かせた、ディラン・ハウ。

 

 

「やっぱりここは天国だわぁ」という声

フィールド・オブ・ヘブンでたっぷり楽しんだ3日間。本当に最高だった。嘘みたいな話しだが、ウィルコのライヴが終わったとき、うしろにいた青年ふたり組が「やっぱりここは天国だわぁ」「そうだね、マジでヘブンだよヘブン」としみじみ会話していた。そうなのだ。そういうことなのだ。フィールド・オブ・ヘブンは、素晴らしい音楽と環境で、つかの間の天国気分を味わわせてくれる楽園なのだ。わたしは仕事で行っていたため、ビールは(あまり!)飲めなかったが、思うがままに過ごせたら、もっともっとヘブンを体感できただろう。メイン・ステージが注目されがちな傾向もあるが、フジロックに行く際にはこのフィールド・オブ・ヘブンにもしっかりと注目してもらいたい。間違いなく天国気分に浸れるハズだから。

またなっ!フィールド・オブ・ヘブン!

またなっ!フィールド・オブ・ヘブン!

 

 

TUNECORE JAPAN