FUJI ROCK FESTIVAL ’15レポート “フィールド・オブ・ヘブン”は本当に天国! まさにヘブンだった! Vol.2前半

NEWS by orimotok 2015/08/06

フィールド・オブ・ヘブンでの1日目を終え、すっかりこのステージの虜になっている筆者であります。ここまでに感じたフィールド・オブ・ヘブンの魅力を簡単にまとめてみると「他のステージとは趣の異なるオトナの音楽が楽しめる」「飲食店がステージまわりに充実しているので食事をしながら(買いながら)のんびりライヴが楽しめる」「お酒の種類も豊富」「自然に囲まれたシチュエーションにとにかく癒やされる」といったところでしょうか。ハイ、非常に魅力的です。ではでは、そんなフィールド・オブ・ヘブンの2日目、3日目の模様をご紹介していきたいと思います!

 

天気は快晴!

 2日目は快晴。めちゃくちゃ晴れ! ジメジメはしていないが日差しが強くわたしも熱中症気味に……。でもフィールド・オブ・ヘブンは風の抜けが良く、日陰をゲットできればそれなりに暑さはしのげます。

2日目は快晴。めちゃくちゃ晴れ! ジメジメはしていないが日差しが強くわたしも熱中症気味に……。でもフィールド・オブ・ヘブンは風の抜けが良く、日陰をゲットできればそれなりに暑さはしのげます。

 

 

独特のノリ、雰囲気に引き込まれるキセルの世界

25日のトップ・バッターは6度目のフジロック出演となったキセル。辻村豪文(vo,g,etc)、辻村友晴(vo,b,etc)による兄弟ユニットで、今回はキーボードにエマーソン北村&野村卓史、ドラムに北山ゆう子を従えてのバンドセットでのライヴだ。

ライヴはアルバム『明るい幻』(2014年発売)収録曲を中心に演奏され、ふたりが醸し出すほのぼのとした雰囲気に合った、優しいバンド・サウンドが奏でられる。そんななか友晴のベースが特に耳を惹き、太いトーンでグイッとレイドバックする彼のプレイが、楽曲に独自の温かさとノリを与えていることがよくわかる。それに応える北山のソフトなドラミングも相まって、彼らにしか生み出せないグルーヴが生まれていた。テンポが上がったライヴ・バージョンの「エノラ・ゲイ」では、豪文の太いトーンによるギター・カッティングが冴え、オーディエンスも大盛り上がり。その後もふたりだけの弾き語りタイムを挟みつつ、上質なナンバーを次々に届けてくれた。終始マイペースで涼しげな表情の彼らの演奏は、うだるような炎天下でもスッと耳に入ってきて気持ち良かった。

息の合ったコーラス・ワークも魅力。

息の合ったコーラス・ワークも魅力。

ときにエモーショナルに身体を動かしながらプレイするふたり。

ときにエモーショナルに身体を動かしながらプレイする!

 

元ちとせも登場! Chthonicのアコースティック・ライヴ

続いては台湾のブラック・メタルバンドChthonicがアコースティック・セットで登場だ。サポート・メンバー含む8名でのライヴは、演奏のダイナミクスやコーラス・ワークで聴かせるアコースティック・ライヴならではの魅力にあふれていた。二胡も取り入れた繊細な演奏で楽しませてくれたが、ヴォーカルのフレディがときに響かせるデス・ボイスは貫禄たっぷりで、オーディエンスも「待ってました!」とばかりに声援でそれに応える。ギターのジェシーはハイ・ポジションでの効果的なアルペジオや、アコギの音色を生かした深みのあるソロを披露し、紅一点のベース、ドリスは常に丁寧なピッキングでビートを刻む。高い演奏力を存分に楽しめたが、ヴォーカル&ギター&ベースの3人の迫力は別格であった。

後半には元ちとせをゲストに迎え「ワダツミの木」「Defenders of Bu-Tik Palace」を演奏。アコースティックの響きと元の歌声の相性は抜群で、まだまだ暑い会場に爽やかな風を巻き起こしてくれた。

アコースティック・セットでライヴを行なうChthonic。

アコースティック・セットでライヴを行なうChthonic。

終始クールな表情でベースを弾き続けるドリス。

終始クールな表情でベースを弾くドリス。

 

 

昼メシ:ハワイラーメン

昼食はエスニック料理店primalのハワイラーメンをチョイス。海老のダシが効いたソーキそば系のラーメンで、とてもさっぱりしていて食べやすい。暑い日にもぴったりだ。

 

 

会場全体がリラックス・ムード――ハンバート ハンバート

さて、昼食でパワーを補給したところでハンバート ハンバートのライヴがスタート。ギターもしくはフィドル&歌によるライヴで、日常をのんびりと歌ったハートフルな楽曲が続くが、佐藤良成のギター&フィドルの演奏力、そしてふたりのヴォーカルのスキルがあってこそ成立するスタイルだと実感させられ、プレイヤー目線でも楽しめた。夫婦でもあるふたりのコントのようなMCはリラックス効果バツグンで、はしゃぎすぎて疲れた身体も癒やしてくれた。

佐野遊穂が客席に入っていて「アルプスいちまんじゃく」をやったり、楽しげな空気から一転して心に染みる失恋系のラブソングを歌ったり、ふたりの世界にどんどん引き込まれてライヴはあっという間に終了。佐藤良成が使用していた変わったギターが気になって調べてみたところ、TAMARIYAというブランドのオリジナル・ギターということが判明。温かなトーンが素晴らしかった。

ハンバート ハンバートのふたり。笑って泣ける充実のステージ。

ハンバート ハンバートのふたり。笑って泣ける充実のステージ。

佐藤良成が使用しているTAMARIYAのギター。

佐藤良成が使用しているTAMARIYAのギター。

 

TOKIE&椎野恭一の極上リズム体を率いたCaravan

個人的にこの日、もっともテンションがアガったのがCaravanのライヴ。TOKIE と椎野恭一という極上のリズム体のお目見えだ。初日の早川岳晴、川村”カースケ”智康のリズム体も素晴らしかったが、このふたりの柔らかさとタイトさを合わせ持ったグルーヴも絶品。TOKIEはウッドとエレキ・ベースを持ち替えて、ローからハイ・ポジション、長短の音符を満遍なく使って彩り豊かにアプローチ。椎野はスティックを短くもったシャープな振り抜き、そして歌うようなタム使いによる華やかなドラミングで魅了する。

そんな極上のリズム体に加え、堀江博久(k)、市原“icchie”大資(tp)というメンバーを従えたCaravanは、苗場の晴天を楽しむように「Free Bird」「Trippin’ Life」を歌い上げ、「ハミングバード」などの代表曲を続けて披露。彼の楽しげな姿にバンドのテンションが引っ張れていくのがよくわかり、生々しいアンサンブルに思わず身体が動いてしまう。ラストの「サンディアゴの道」は暗くなり始めたシチュエーションにぴったりの雄大な曲で、木々に囲まれたフィールドに優しいメッセージが響きわたった。

ハッピーな雰囲気もよかったCaravanのライヴ。

ハッピーな雰囲気も最高だったCaravanのライヴ。

TOKIEと椎野恭一の極上のリズム体。

TOKIE&椎野恭一の極上のリズム体。

 

 

夕メシ:海老の油そば

この日は“RED MARQUEE”ステージに岡村靖幸のライヴを観に行きがてら、飲食エリア“オアシス”にある渡なべの海老の油そばを注文! 汁がないのでスルスル食べられてうれしい。濃厚で香ばしい海老風味のタレもたっぷり入っていて“海老感”がすごい。太麺でお腹にも溜まる、充実の一杯だ。

 

 

 

PHILIP SAYCE

〜岡村靖幸のライヴに行ってしまい観ておりません。ファンの方、大変申し訳ございません。〜

 

 

 

日も落ちて、いよいよトリ!

すっかり日も落ちて、残すは取りのギャラクティック! オーディエンスの準備も万端だ。

すっかり日も落ちて、残すはトリのギャラクティック! オーディエンスも準備万端だ。

 

 

ズバ抜けたグルーヴ、カリスマ性! ギャラクティック・フィーチャリング・メイシー・グレイ

さてさて、ついに2日目の取りのギャラクティック・フィーチャリング・メイシー・グレイの出番だ。ライヴはギャラクティックのスタントン・ムーア(d)のコミカルな記念撮影から始まった。

スタッフと記念撮影するスタントン・ムーア。

スタッフと記念撮影するスタントン・ムーア。

 

まずはギャラクティックのみでインスト・ナンバーがくり広げられるが、やはりスタントンのドラムが驚異的。それぞれズバ抜けたグルーヴ感を湛えるスネア、キック、タム関係、金物関係が有機的に絡み合い、まるで複数人で演奏しているようだ。彼の演奏だけでも存分にノレるが、そんな極上のドラムに、太いトーンのプレベでシンプル&堅実にポケットを突くロバート・マーキュリオ(b)、ギブソンのフルアコで甘く、ファンキーに迫るジェフ・レインズ(g)のプレイが合わさりグルーヴの渦が巻き起こる。キーボード&管楽器の上モノ部隊も長尺のソロでオーディエンスを完全にロックし、「ギャラクティックだけでも充分かも……」といった雰囲気が漂っていたところで、メイシー・グレイが登場!

キラキラのドレスを纏い、コーラス2名を引き連れて登場してきたメイシーだが、存在感はやはりものすごい。すぐさまギャラクティックとのコラボ曲に突入するが、メイシーのソフトな歌声に合わせるように楽器隊が一歩下がった演奏に入り、前半とは違ったグルーヴが生まれる。メイシーを生かしたアレンジ&プレイになっているため楽器ファンとしては物足りない瞬間もあったが、世界的ディーバの歌声がこんなに間近で楽しめるのも、このステージならではだろう。その後、メイシーはステージから去るも再び登場してフロアを熱狂させ、アンコールではベースとドラムのソロ・タイムも飛び出すなどフルボリュームのライヴとなった。グリーン・ステージではMUSEが壮大なロックを掻き鳴らしていたが、フィールド・オブ・ヘブンではグルーヴ感満載のブラックな夜がくり広げられたのであった。

グルーヴィなドラムでバツグンの存在感を放ったスタントン・ムーア。

グルーヴィなドラムでバツグンの存在感を放ったスタントン・ムーア。

渋いトーンのプレベで渾身のリフを刻むロバート・マーキュリオ。

渋いプレベのサウンドで渾身のリフを刻むロバート・マーキュリオ。

ソロもバッキングも自在にこなすジェフ・レインズ。

ソロもバッキングも自在にこなすジェフ・レインズ。

メイシー・グレイ。Photo:Tsuyoshi Ikegami

ゴージャスなドレスを纏って登場したメイシー・グレイ。Photo:Tsuyoshi Ikegami

 

 

やっぱり楽しい、フィールド・オブ・ヘブン!

2日間たっぷり野外でライヴを楽しむとなると体力的にもきつくなってくるもの。しかし、フィールド・オブ・ヘブンではそんなことはない! まったりとした雰囲気、そしてバリエーション豊かなアーティストのラインナップで、一日中リラックスして楽しめるのである。いやぁホント楽しい。続いては3日目! 最終日の模様をお伝えいたします!

 

Vol.2後半 26日のライヴの様子

 

 

 

 

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