ギター/ベース/ドラム・マガジン編集長を直撃♡ FUJIROCK FESTIVAL’15で観るべきアーティストはコレ!!

NEWS by 榊 郁乃 2015/07/15

FRF15_Visual_logo

初めまして、夏になるとフェス以外では外に出ない新人編集者の榊といいます。夏と言えばフェス!フェスと言えばFUJIROCK FESTIVAL(以下、フジロック)!! 多くのアーティストが出演するフジロックですが、どれを観たらいいのか迷っちゃいます。そこで、絶賛入校中でお忙しいギター、ベース、ドラム・マガジンそれぞれの編集長をビビりながら捕まえて、今年のフジロックで観ておくべきアーティストを聞いてみました!!

すると、ギター・マガジン編集長の尾藤氏はペトロールズ、ジョニー・マー、ウィルコ・ジョンソン、ベース・マガジン編集長・近藤氏はミューズ、ロイヤル・ブラッド、モーターヘッド、ドラム・マガジン編集長・北野氏はフー・ファイターズ、CHABO BAND、ギャラクティック・フィーチャリング・メイシー・グレイの名前を挙げてくれました。では、早速それぞれのアーティストのどんなところがアツいのか、数々のアーティストの魅力を掘り下げてきた3人に、それぞれの目線でアツく・マニアックに語っていただきましょう!

 

【ギター・マガジン編】

1.絵になるギタリスト・長岡亮介に注目!!

ペトロールズは、ギター&ヴォーカルの長岡亮介率いる日本の3ピース・バンド。フジロックは初出演となる彼らですが、編集長的にはどんなところが気になるんですか?

petrolz

ペトロールズ。左から長岡亮介(g,vo)、三浦淳悟(b)、河村俊秀(d)

「個人的にペトロールズの長岡さんは、おそらく現在ギタリストが1番憧れるプレイヤーだと思っていて。東京事変の浮雲として活動していた頃から存在感のある音使いが魅力でしたが、それが3ピースという形になって、オシャレなフレーズがより際立つようになっています。しかも、サラッとすさまじいことを差し込んでくる。そんな彼のプレイを観たら、ギタリストは“あんな風になりたい!”っていう羨望と嫉妬が入り交じった気持ちになるんじゃないでしょうか。とても絵になるギタリストだと思います。

また、変わった形のギターをよく使っていて、どのモデルを使っても自分の音にしてしまうところもカッコイイ。フジロックでも一般的な形じゃないギターが登場するかもしれないので、そこも見どころかなと。

バンドとしても、オーディエンスにちゃんと寄り添ってくれる曲が多いし、野外でダンスしたり、体を揺らしたりしながら観るのはとても気持ちがいいでしょうね。本来の音楽の楽しみ方ができるんじゃないかと思います」

 

2.ジョニー・マーのフェンダー・ジャガーに酔いしれろ!!

さて、2組目のジョニー・マーですが、彼ってイギリスの伝説的なロック・バンド、ザ・スミスのギタリストですよね?! やっぱりギター・マガジン編集長はギタリストが気になるんですね。彼のどんなプレイに注目なのでしょうか?

Johnny_Marr

ジョニー・マー

「ジョニー・マーと言ったらアルペジオ、アルペジオと言ったらジョニー・マーですね。ギターも歌うようなフレーズが多くて、メロディアスなアルペジオに注目です。

また、メインで使っているギターはフェンダーのジャガーなのですが、同社からシグネチャー・モデルも発売されていて、最近新色グリーンのジャガーを作ってもらったらしいんです。“自分の名前が付いたギターを持てることを本当に光栄に思っている”と先日のインタビューでも言っていたので、そのギターがフジロックで観られるかもしれないですね。そのモデルは理にかなった改造がされていて、彼がキャリアを通じて愛用してきたリッケンバッカー、グレッチ、レス・ポール、ジャガーといったギターの音が1本で出せるカスタムがしてあるんです。もしそのギターが登場したら、すごく表情豊かなサウンドが聴けるんじゃないかと。

あと、26日のトリを飾るノエル・ギャラガーが大尊敬しているジョニーパイセンなので、もしもステージで共演なんてことになったらテンション上がりますね!!」

 

3.最終日のトリは俺たちのウィルコ・ジョンソンで!!

ギター・マガジン編ラストのウィルコ・ジョンソンは、2013年に癌を患っていることを公表して余命わずかと報じられていながらも、2014年の6月に癌の腫瘍を取り除くことに成功したんですよね……。日本のリスナーも復帰を待ち焦がれていますが、編集長の心境はいかがですか?

Wilko_Johnson

ウィルコ・ジョンソン

「ウィルコの癌が発表されたあと、2013年のフジロックで来日したときに僕もグリーンステージで観たんですけど、気合いの入ったロックなお兄さんたちが号泣しながら“ウィルコー!”って隣で叫んでるのを見てぐっときました。“これでウィルコを見るのも最後か……”と思っていたのですが、その後なんと腫瘍の摘出手術に成功したと聞いて、2015年1月号で『おかえり、ウィルコ!』っていう表紙巻頭特集を組んだんです。そのときのインタビューで、“必ずお礼を言いに行くよ、日本のために”と言ってくれて、しかもフジロックで戻ってきてくれるっていう、そのカムバックもすごく嬉しい。

彼が出演するステージはフィールドオブヘブンですが、最終日の最後に、彼のプレイを観て、みんなでロックンロールで踊ってほしいなと思います。音はめちゃめちゃソリッドでカッコイイし、すごくハッピーな空間になるんじゃないかな。

また、ウィルコは黒いフェンダー・テレキャスターを素手で弾きまくるスタイルが特徴的なんですが、素手で弾くと血が飛び散るので、それが分からないようにピックガードを赤色にしてあるんです。その、トレードマークのギターを観るのも楽しみですね」

尾藤編集長、ギタリストが共感できそうな、また、Fのコードでギターを挫折した私にもギターのかっこよさが伝わる、ギター愛あふれる見どころをありがとうございました!!

 

 

【ベース・マガジン編】

1.クリス・ウォルステンホルムの多彩なベース・プレイに注目!!

夏フェスではお馴染みの3ピース・ロック・バンド、ミューズ。ミューズ目当てにフジロックへ行く方も多いのではないでしょうか。最初に名前が挙がるほど、編集長的にもやっぱりマストなアーティストなんですね!!

Muse(new)

ミューズ。左からドミニク・ハワード(d)、マシュー・ベラミー(vo,g,etc)、クリス・ウォルステンホルム(b)

「まずはやっぱり、2日目のグリーンステージのヘッドライナー・ミューズですね。僕はフジロックに行ったのは1997年に行われた第1回だけなんです。台風で大変だった年で死ぬ思いをしたのがトラウマで、それ以来行っていなかったんですよ(笑)。

その年にフー・ファイターズが出ていたのですが、今年のラインナップをざっと見てみると、フー・ファイターズも出ますし、ほかにもノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズやライドなど当時のUKの代表アーティストが出演していて、とてもロック色が強く、改めてフジロックの原点を見返したようなラインナップだと感じました。

そのなかでもやはりミューズは壮大なステージを展開することが期待できますし、最新作『ドローンズ』で見せたような、今回も3ピースならではのソリッドな演奏を聴けたら嬉しいですね。

ベーシスト的には、クリス・ウォルステンホルムのプレイにもすごく注目すべきだと思っています。手数が多く、多彩なベーシストなので、生で観たときにどんなプレイを繰り出してくるのか、とても楽しみですね」

 

2.ベース&ドラムの変則編成、ロイヤル・ブラッドで激しく盛り上がれ!!

ロイヤル・ブラッドはイギリス出身のふたり組バンド。2015年1月に初の来日公演を行い、フジロックにも初出演ですね! 変則的な編成ですが、ライブではいったいどのようなところが見どころなのでしょうか?

Royal_Blood

ロイヤル・ブラッド。左からベン・サッチャー(d)、マイク・カー(b,vo)

「2組目はロイヤル・ブラッド! ドラムとベースのふたり組なのですが、ベース&ヴォーカルのマイク・カーがさまざまな機材、音色を駆使して、ふたりとは思えないほどものすごく分厚いサウンドを作り出しています。一見マニアックな編成のバンドですが、CDチャートを賑わせていている存在でもあり、イギリス以外の海外のリスナーにも評価が高いです。また、フジロック初出演でホワイトステージという2番目に大きいステージを飾るというのは本当にすごいことだと思いますし、それだけ多くの人から注目されていると思うので、特に気になっています。

また、パフォーマンスもとてもアグレッシブで、オーディエンスもモッシュを起こしたりと激しく盛り上がることが多いので、よりロックらしいライブの空気を感じられると思います!!」

 

3.モーターヘッド・レミーの凶悪サウンドはベーシスト必聴!!

モーターヘッドも、今年フジロック初出演ですね!! 記念すべき初出演は観ないと後悔しそうです。やはりバンドの屋台骨であるベース&ヴォーカルのレミー・キルミスターのプレイに注目でしょうか?!

 

モーターヘッド

モーターヘッド。左からミッキー・ディー(d)、フィル・キャンベル(g)、レミー・キルミスター(b,vo)

「3組目はモーターヘッドかな。フロントマンのレミーが、リッケンバッカーのベースで極悪なサウンドを鳴らすのがとにかくカッコイイ! ベース・マガジンの読者も必見だと思います。彼の影響を受けているミュージシャンも多く、今の日本のベーシストでもリスペクトしている人は多いので、1度ライブで彼のプレイを体感するべきだと思います!!

また、バンドとしてもハードコアやスラッシュやパンクなどのさまざまなジャンルの原点のようなバンドなので、きっと変わらず激しいライブを見せてくれるんじゃないかと期待が高まります」

近藤編集長にここまで3組アーティストを挙げてもらいましたが、ほかにも上原ひろみ ザ・トリオ・プロジェクト feat.アンソニー・ジャクソン&サイモンフィリップスも必見とのことで「このトリオは最強メンバーで、ヴォーカル&ピアノの上原さんのエモーショナルな演奏を、ふたりが受けとめながら放出するという呼吸感がすごくよくて、それをフジロックの野外で観るとなおさら気持ちいいと思います。6弦ベースを弾くアンソニーの、歌うようなベース・プレイにも注目ですね」と語ってくれました。

ライブでは、オーディエンスが盛り上がっているのを観たり、思い入れの強い曲を聴くとつい涙腺が緩んでしまうという、感受性豊かな近藤編集長。その気持ち、めちゃめちゃわかります! 3 組だけでは足りないくらい、たっぷりと見どころを教えていただいてありがとうございました!!

 

 

【ドラム・マガジン編】

1.フー・ファイターズの“パワー感”あふれるビートを感じよう!!

フー・ファイターズは初日のヘッドライナーですね。フロントマンのデイヴ・グロール(ex.ニルヴァーナ)のイメージが特に強いかと思うのですが、ドラム・マガジン北野編集長はドラムのテイラー・ホーキンスにスポットを当てて、見どころを教えてくれました!!

 

フー・ファイターズ。左からパット・スメア(g)、ネイト・メンデル(b)、デイヴ・グロール(vo,g)、テイラー・ホーキンス(d)、クリス・シフレット(g)

「まず始めにフー・ファイターズ。フジロックは野外のとても広い空間でのステージということで、いわゆるホールやライブハウスとは異なるちょっと特殊な環境だと思うんです。ドラムはアコースティック楽器なので、その影響を受けやすく、特に1番大きなグリーンステージでは“パワー感”みたいなものがドラムをプレイするうえで重要になってくると思います。ただマイクで増幅させただけではない、芯の太い、フィジカルを感じさせるドラミングじゃないと会場の奥まで届かないというか。

フー・ファイターズのテイラー・ホーキンスはその”パワー感”を体現できる1人で、全身全霊という言葉が彼ほど似合うドラマーはいないように思います。動きがダイナミックで、会場の端から端まで自分のビートを届けようとする気持ちが伝わってくる。力強いスネアのバック・ビートが爆音のなかでも抜けて聴こえてくるので、野外でも気持ち良くノレると思いますよ」

 

2.日本を代表するミュージシャンも負けてない!!

先ほどのフィジカルのお話からすると、外国のアーティストの名前が多く挙がるかと予想していたのですが、ここで日本のアーティストが挙がりました!! どんなところが特に魅力的ですか?!

CHABO BAND。左から河村”カースケ”智康(d)、早川岳晴(b)、仲井戸麗市(g,vo)、Dr.kyOn(k)

「2組目はギター&ヴォーカルの仲井戸“CHABO”麗市さん率いるCHABO BAND。ドラムの河村“カースケ”智康さんなんですが、そのプレイを聴いたことのない日本人はいないと言っても過言ではないほどの超売れっ子。日本のトップ・ドラマーのプレイをフジロックで聴けるのは、純粋に楽しみです。

カースケさんはいつ、どんな場所で叩いても常に抜群のクオリティで、ものすごい安定感があります。お馴染みの低いセッティングから生まれるドライブしていくようなサウンド&グルーヴは、音を聴いたら一発でカースケさんだとわかるくらい特徴的。

また、CHABO BAND自体もさまざまなメンバーを交えつつ長く活動している熟練のバンドなので、フジロックのフィールドオブヘブンで、日本を代表するミュージシャンたちの演奏を聴けるのはとても贅沢な時間になりそうですね」

 

3.ニューオリンズ独自のノリをライブで体感!!

ギャラクティックはファンク、ジャズ、ヒップ・ホップなどの様々なジャンルを融合し独特のスタイルを作り上げた、ニューオリンズを代表するバンドです。その、独特のリズム感についても教えていただきました!

 

ギャラクティック・フィーチャリング・メイシー・グレイ。上段左からロバート・マーキュリオ(b)、ジェフ・レインズ(g)、スタントン・ムーア(d)、中段左からベン・イールマン(sax)、リチャード・ヴォーゲル(k)、下段メイシー・グレイ(vo)

「3組目はギャラクティック・フィーチャリング・メイシー・グレイ。アメリカのニューオリンズという、ジャズ発祥の地で結成されたバンドです。ドラムのスタントン・ムーアは、そのニューオリンズに続く音楽の歴史を受け継いで、今の音楽シーンのなかで進化させている凄腕のドラマーです。

ギャラクティックは2012年のフジロックにも出ていて、そのときはグリーンステージに出演していたのですが、今回のフィールドオブヘブンのように、遠すぎない距離感で観たほうがスタントンの魅力をより生々しく感じられるのではないかと。ニューオリンズ独特のグルーヴ……ストレートとハネの中間を行くようなニュアンスの、ローリングするビートを体感してほしいですね。

今回フィーチャリングしているメイシー・グレイは、2015年7月15日に発売したアルバムにも参加しているようなので、そちらも楽しみですね。

また、いま挙げた3組以外で個人的におすすめなのが、苗場食堂に毎日現れる苗場音楽突撃隊。元ルースターズのドラマー、池畑潤二さんの剛腕プレイが間近で観られるのはもちろん、毎年さまざまなゲストが出て、何が起こるかわからない予測不能なステージがおもしろいですよ!」

ドラマーにスポットを当てた北野編集長ならではの見どころ、さすがの切り口でとても勉強になりました。北野編集長は過去4、5回ほどフジロックに足を運び、ドラマーの写真を自ら撮っていたそうです。フロントマンの写真に比べてドラマーの写真はとても少ないそうで、そのうえ1番奥にいるから写真を撮るのも難しいとおっしゃっていました!

 

編集長のみなさま、今回は本当にありがとうございました! ギタリスト、ベーシスト、ドラマー、それぞれのプレイをもっと意識して観ながら、フジロックを楽しみたいと思います!!

 

—————————————————————————————

 

【ピックアップ・アーティストの出演情報】

・ ペトロールズ 24日(金) / WHITE STAGE

・ ジョニー・マー 26日(日) / GREEN STAGE

・ ウィルコ・ジョンソン 26日(日) / FIELD OF HEAVEN

 

・ ミューズ 25日(土) / GREEN STAGE

・ ロイヤル・ブラッド 24日(金) / WHITE STAGE

・ モーターヘッド 24日(金) / GREEN STAGE

 

・フー・ファイターズ 24日(金) / GREEN STAGE

・ CHABO BAND 24日(金) FIELD OF HEAVEN

・ ギャラクティック・フィーチャリング・メイシー・グレイ 25日(土) / FIELD OF HEAVEN

 

FUJIROCK FESTIVAL’15

 

 

TUNECORE JAPAN