レスポール・モデルの歴史をたどる名著の後編『レスポール大名鑑 1968~2009』

NEWS by 編集部 2012/03/01

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スペースシャワーネットワークより発売された書籍『レスポール大名鑑 1968~2009 写真でたどるギブソン・ギター開発全史[後編]』を紹介しよう。

『レスポール大名鑑 1968~2009 写真でたどるギブソン・ギター開発全史[後編]』は、2011年1月に発売された『レスポール大名鑑 1915~1963 写真でたどるギブソン・ギター開発全史』の続編だ。

著者は楽器ジャーナリストのロブ・ローレンス(Robb Lawrence)氏。この2冊で語られているのは、ギブソンのレスポール・モデルの歴史と、ギタリスト/音楽家/発明家として世界の音楽界に多大な貢献を果たしたレス・ポール氏の生涯だ。

前編の内容については以前の記事を参照いただくとして、ここでは後編の目次をご覧いただこう。

『レスポール大名鑑 1968~2009』目次

  • 謝辞
  • まえがき
  • 1章 レスポール・ギターの復活(1968 ~ 75年)
  • 2章 ローインピーダンス・シリーズ レスポール・パーソナル、プロフェッショナル、ベース、ジャンボ、レコーディング、トライアンフ、シグネチュア・モデル
  • 3章 70年代後期~80年代 アニバーサリー・モデル、スペシャル、リイシュー
  • 4章 90年代~2008年 ギブソンUSA、エピフォン、カスタムショップ・モデル
  • 5章 アーティスト・モデル
  • 6章 モダン・ヒストリック・リイシュー
  • 7章 カスタムショップとカスタムアート・モデル
  • 8章 レス・ポール(1968年~現在)
  • 用語解説
  • 索引

1章の「レスポール・ギターの復活(1968 ~ 75年)」では、レスポール・モデルが生産終了から数年を経て復活した経緯が説明されている(キース・リチャーズのおかげでもあったとは!)。復活時の仕様についての詳しい解説もある。

2章から7章にかけては、復活後のレスポール・モデルの進化と、1960年代末から2000年代後半にかけて登場したさまざまなバリエーションが、「ローインピーダンス・シリーズ」「70年代後期~80年代」「90年代~2008年」「アーティスト・モデル」「モダン・ヒストリック・リイシュー」「カスタムショップとカスタムアート・モデル」の6つの切り口で紹介される。

例えば4章では自動チューニング機能で世界を驚かせたロボット・ギター(2007年発表)にまで言及されており、5章ではジミー・ペイジ、ジョー・ペリー、ゲイリー・ムーア、エース・フレイリー、スラッシュ、ザック・ワイルド、ジェフ・ベックなどのアーティスト・モデルが、ギタリスト本人や関係者へのインタビューも交えつつ解説されている。

そして最終章となる8章「レス・ポール(1968年~現在)」では、レス・ポール氏の1960年代末からの活動状況や、著者とのエピソード、賞や祝福に彩られた晩年、そして2009年8月の葬儀の模様までがまとめられている。

ところで前編『レスポール大名鑑 1915~1963』(原書の題名は『THE EARLY YEARS OF THE LES PAUL LEGACY 1915-1963』)の”1915″は、レス・ポール氏の誕生年を指していた。となると、後編『レスポール大名鑑 1968~2009』(『THE MODERN ERA OF THE LES PAUL LEGACY 1968-2009』)の”2009″も、”2009年までのレスポール・モデル”という意味ではなく、レス・ポール氏が亡くなった年を指していると解釈するのが自然だろう。

また本書の副題に”写真でたどるギブソン・ギター開発全史”とあるとおり、すべての章においてカラー写真がふんだんに使用されている。日本ではまだ見たことのないモデルも多数見つかるだろうし、レスポールを弾く有名ギタリストたちの勇姿も拝むことができる。

加えて、前編では初期のわずか10年強に製造されたレスポール・モデルがテーマであったのに対し、後編では約40年にわたる変遷が語られる。この期間を鳥瞰するためにも、本書は必ず役立つだろう。

ところで前編は2,500部限定で発売され、すでに完売したという。後編も同じく2,500部限定なので、間違いなく入手したい方は早めの購入を。

レスポール大名鑑 1968~2009 写真でたどるギブソン・ギター開発全史[後編]

  • 著:ロブ・ローレンス/訳:小川公貴/監修&用語解説:ロッキン・エノッキー
  • 3,990円/B5判/オールカラー/376ページ
  • 出版社:スペースシャワーネットワーク

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