原朋直、松島啓之、エリック・ミヤシロ、奥村晶 日本を代表する4人のトランペッターが参加した ジャズ・スタンダード・アルバム

NEWS by サックス&ブラス・マガジン編集部 2011/05/31

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SAX&BRASS Magazine Disc Review
『Loves Trumpeters』
前川陽子  
GOURD RECORDS  J1023006   ¥3,150
2011/ 05/ 30発売(山野楽器銀座本店ジャズフロア、ウインドクルー店頭にて先行販売中)

本CDの主役、前川陽子は12歳で『ひょっこりひょうたん島』の主題歌でデビュー。それ以降圧倒的な歌唱力を評価され『キューティー・ハニー』をはじめとするアニメ・ソングや、”かっぱえびせん”のCMなど、1,000曲以上のテーマ・ソングのレコーディングに参加した、”プロの中のプロ”と言える実力派シンガーだ。育児を理由に歌手業を20年間中断していたが、2002年に自身の音楽のベースであるジャズを歌った「CUTE JAZZ」をリリース。以降、ジャズを中心に活動を続け、今回6年ぶりの新作が2枚同時にリリースされた。

バラードを中心としたジャズのスタンダード・ナンバーをセレクトした2枚の作品は、日本を代表するピアニスト/アレンジャー前田憲男とベースの加藤真一、前川のヴォーカルによるトリオ編成を核としている。そこにジャズ・ドラムの巨匠、猪俣猛など豪華ミュージシャンがゲスト参加し、ベテランならではの成熟したサウンドを聴かせてくれる。

その2作品のうちサックス&ブラス・マガジン読者にとって注目なのは、なんと言っても「Loves Trumpeters」だろう。原朋直、松島啓之、エリック・ミヤシロ、奥村晶という人気トランペッター4人が参加、トランペットの名手達のプレイが全編でフィーチャーされた贅沢な内容となっている。

原の本領発揮と言える「Stardust」の間奏、「Alfee」でのエリックのフューゲルホーン、奥村のミュート・プレイをフィーチャーした「Perdido」、エリックと奥村の掛け合いソロが聴けるアップ・テンポの「Avalon」など、プレイヤーごとに聴かせどころがしっかり用意されており、「Loves Trumpeters」のタイトルとおり、本作品からはCD制作者のトランペットへの愛をしっかり感じとることができる。

ジャズ・ヴォーカルを敬遠していた人も、違和感なく愉しめる作品に仕上がっている本作だが、その理由は独特のキュート・ボイスで表現力豊かに歌い上げる前川のヴォーカルが名手達の演奏と一体化しているからこそ。トランペット奏者の読者であればこの作品聴き込むことで、名手達のバラードでのプレイ・スタイル学ぶことができる。歌心を勉強する意味でも、ベテラン・プレイヤー達の成熟した演奏をぜひ聴いてみて欲しい。(湯川雅宗/サックス&ブラス・マガジン編集部)

■収録曲

①Stardust ②Avalom ③Feelings ④The Good Life ⑤Alfee ⑥Perdido ⑦Nature Boy ⑧Smile

⑨On Green Dolphin Street(ボーナス・トラック)

■参加ミュージシャン

前川陽子(vo)、前田憲男(p)、荒川康男(b)、加藤真一(b)、原朋直(tp/1①③)松島啓之(tp/④⑧)、エリック ミヤシロ(tp/fih②⑤)、奥村晶(tp②⑥)、片岡雄三(tb②⑨)、 近藤淳(as②)、つづらの あつし(bs②)、宮地良幸(d②)

前川陽子 アーティスト写真.jpgのサムネール画像

前川陽子

■同時発売 前川陽子 『VINT”AGE”  BLUE』GOURD RECORDS J1023007  ¥2,940

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■収録曲

①They Can’t Take That Away From Me ②Cute ③Love Story ④You’ve Changed ⑤Wlltz For Debby ⑥Moonlight Serenade ⑦Ben(ボーナス・トラック)

■参加ミュージシャン

前川陽子(vo)、前田憲男(p)、加藤真一(b)、猪俣 猛(d①②③⑤⑥)、中牟礼貞則 (g④⑦)原田忠幸(bs①)

前川陽子オフィシャル・サイト

 

 

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