FACT/世界が絶賛するジャンルレス、ボーダーレスの極み

NEWS by 編集部 2010/10/01

日本人でありながら、積極的に海外進出を目指すバンドが近年増えている。能面を被り縦横無尽にロックする謎の5人組、FACTもその1つに過ぎなかった、数年前までは。今やFACTは活動の場をアメリカ、ヨーロッパ、そして日本とし、名実ともに世界を股に掛けたワールド・ワイドな展開で活躍している。そんな彼らの足跡を辿ってみよう。

メロディック・ハードコア、メタルコア、グラインドコア、スラッシュ・メタル、デス・メタル、スクリーモ、さらには4つ打ち、エレクトロニカ……切り返しの激しい曲展開に少ないリピート、しかも高速ツー・バスやブラスト・ビートも採り入れた変幻自在の楽曲構成……ロックの既成概念を打ち破り、変則的かつ反則的に進化し続ける究極のファイヴ・ピース、それがFACTだ。

Hiro(vo)、Takahiro(g)、Kazuki(g)、Tomohiro(b)、Eiji(d)の5人から成るFACTは1999年に結成、ストーリー・オブ・ザ・イヤー、ストラングアウト、フィンチなど多くの海外アーティストと国内共演した後、スタッターフライとはUSライヴにて共演。アメリカでの評価をじわじわと高め続け、2005年に初のフル・アルバム『never turn out the light, to keep myself』をリリース。2007年にはKORNやインキュバスらを輩出した名門レーベルIMMORTALが仕掛けた超豪華アーティスト(Blink182、MXPX、シュガーカルト、他)によるX’masコンピ『A SANTA CAUSE』に参加、翌年にはビート・クルセイダースが主宰したAC/DCトリビュート盤『THUNDER TRACKS』にも参加。

着実に前へ進み続けた彼らは2009年4月、自身2枚目となるフル・アルバム『FACT』を西海岸の名門レーベル、ヴェイグラント・レコーズよりリリースし、文字通り”世界デビュー”を果たす。同作は日本でもプロディジー、ミューズ、シュガーカルトなどで知られるレーベル、maximum10から発売されたが、同時期に発売されたリミックス・アルバム『NIVAN RUNDER SOUNDRUGS』には国内外からジャンキーXL、スペース・カウボーイ、石野卓球、ブンブンサテライツ、デックス・ピストルズといった名立たるアーティストが集結、聴きごたえのある作品となっただけでなく、その注目度の高さも大きな話題となった。そして今年リリースされた自身通算3枚目となるフル・アルバム『In the blink of an eye』は、これまで以上にポップな印象のメロとさらに加速したスピード感がマッチした”世界標準のサウンド”となっている。

話題性という点に於いても彼らには見逃せない事実が多い。世界デビューに伴った記念すべき北米ツアーの移動中に交通事故に遭いEijiが左腕を骨折、予定されていたスケジュールのすべてをキャンセルせざるを得なくなったという残念な出来事があったかと思えば、そのEiji復帰後初のライヴとなったイギリスの大型ロック・フェスティバル、ソニスフィア・フェスティバルでは、キャンセルとなったコヒード・アンド・カンブリアのかわりに急遽メイン・ステージに抜擢されるという快挙を達成。コヒードの登場を心待ちにしていたファン達は、最初こそ厳しい反応をしていたが、次第にFACTのプレイに魅了され拍手喝采。結果的には無名の日本人バンドがイギリス人のブーイングを歓声に変えてしまうという伝説を作った。そしてそのわずか数日後には日本を代表するフェス、サマーソニック2009に参戦するやいなやオープニングアクト最大動員記録を更新と、やることなすこと話題が尽きない、それもFACTというバンドの魅力の1つなのだ。

そんな彼らの音楽を楽しむには、作品を聴くだけでなく、自身の手で実際にプレイしてみるのも良いだろう。発売されたばかりの『FACT』のオフィシャル・マッチング・スコアには、疾走感、浮遊感、そして激しさと繊細さ……「動」と「静」を表現するFACTの独特なプレイが自身の手で再現できる秘訣だけでなく、FACT最大の持ち味でもある一筋縄ではいかないバンド・アレンジの秘密までもが一挙に公開されている。

もう邦楽だとか洋楽だとか、ロックだとかダンスミュージックだとか、そんな垣根は必要ないのだろう。ジャンルレス、ボーダーレスなFACTの音楽はその存在自体がFACT(=事実)なのだから。

数々の修羅場を乗り越え、世界中で絶賛されているFACTのサウンドをぜひとも体感すると同時に、ジャンルレス、ボーダレスの難しさにも立ち向かってみてもらいたい。

アルバム
『FACT』
MAXIMUM10
MXMM-10001

Amazonで購入する

 

アルバム
『In the blink of an eye』
MAXIMUM10
MXMM-10010

Amazonで購入する

 

バンド・スコア
『FACT』
リットーミュージック
ISBN:978-4-8456-1823-1

Amazonで購入する
インプレスダイレクトで購入する

本記事は、フリー・マガジン『RandoM』の内容を転載しています。

RandoMは、リットーミュージックが発行している楽器プレイヤーのためのフリー・マガジン。毎回のテーマごとに、フェスやライブ情報などのニュースから雑誌/書籍情報、大人気のグラビアページ「RandoM Girls」などをお送りしています。

タワーレコードや楽器店、音楽スタジオで大好評配布中!なくならないうちに早めにゲットしよう!

vol.11の特集は「サマーソニック2010」!

TUNECORE JAPAN