都啓一(Rayflower)「音作りの醍醐味を味わえるシンセを手にしてほしい」

キーボード・バイヤーズ・ガイド2015 by キーボード・マガジン編集部/撮影:星野俊 2015年1月16日

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ロック・バンドSOPHIAのキーボーディストとしてデビュー。平行して数多くのアーティストのプロデュースや楽曲提供などを行い、映画や舞台など劇中音楽の楽曲も手掛ける。2009年、ロック・バンドRayflowerを結成。

●キーボードを選ぶ際、都さんがチェックするポイントは?

 シンセに関しては、まずエディットのしやすさ、というところを確認しますね。なので、ツマミやスライダーがしっかり表に出ているものを選びます。デジタル・ピアノ系のキーボードの場合は、タッチはもちろん、素のピアノの音色が良いかどうかを一番気にしますね。自分の頭の中にあるピアノの音色にどれくらい近いか、ということを基準にしています。

●初めてのキーボードを選ぶ場合、どのようなことに注意すれば良いでしょうか?

 まず、自分がどんな音楽をやりたいか、ということを考えるのが大事ですね。例えば音楽制作をしたいというのであれば、やっぱりピアノ音色からシンセ系までいろいろな音色が入っているオールインワン・シンセがお薦めです。ライブで演奏したいなら、ピアノやオルガンを演奏したいのか、それともシンセを演奏したいのか、そこから考えていくと良いと思います。

●都さんがライブで使っているキーボードを教えてください。

 Rayflowerのライブ・ステージで今使っているのは、コルグKronosの61鍵と88鍵を1台ずつで、それにオルガン用としてハモンドSK-1かコルグCX-3をセットしています。それから、最近購入したショルダー・キーボードのコルグRK-100Sも使っていますね。Kronosは、88鍵でピアノ系の音色を、61鍵の方でシンセ・リードやブラス、オーケストラ・ヒットなどのシンセ音色を弾く、という使い分けをしています。

●そのセットに新しくキーボードを1つ足すとしたら、何でしょうか?

 そのセットで今は困ってないのであくまで例えばですが、アナログ・シンセをたくさん所有しているので、機会があればライブでも使ってみたいと思います。

●都さんが所有しているビンテージ・シンセを教えてください。

 オーバーハイムOB-12やモーグLittle Phatty、カシオCZ-3000、ローランドJX-8P……挙げていくとキリがないんです(笑)。こういうものはレコーディングでよく使っていて、例えばRayflowerの「U-TOPIA」ではアナログのパッド・サウンドを使っています。パッド音色って最近のシンセサイザーはリッチなサウンドのものが多く、もうちょっと良い意味でチープな感じが欲しかったりするんですよ。そういうサウンドは今のシンセでは出せないので、ビンテージのものをエディットして使ったりするんです。

●やっぱり都さんもアナログ・シンセが好きなんですね。

 そうなんですよ。やっぱりキーボーディストなら、そういういじって楽しいシンセを1つ持っておくと良いと思いますよ。今は安くて手に入れやすいアナログ・シンセやモデリング・シンセもたくさんリリースされていますし、自分でいじって音を作る、そこがシンセの醍醐味だと思っているので。そうやってシンセの基本であるVCOからVCA、LFOなど音の流れを分かっていけば、どのシンセでも扱えるようになると思います。そうすると、ライブでもモジュレーションやリボン・コントローラーに好きなパラメーターをアサインしてパフォーマンスする、ということも自然にできるようになりますよ。

キーボードの選び方

自分のやりたいことを決める

自分のやりたい音楽ジャンルや活動スタイルを決め、そのTPOに合わせたキーボードを選んでいくと良いと思います。

エディットしやすいものを選ぶ

階層に入ってエディットするのだと分かりにくいですよね。主要なツマミが表に出ているものが、僕のお薦めです。

シンセの仕組みが分かるもの

シンセの仕組みが分かるものを1台もっていると良いでしょう。分かってくると、“なんだこういうことか!”ということだらけですよ。

都啓一の試奏機種

Live DVD「SEED A GARDEN」

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