浅倉大介「自分の個性を発揮できるキーボードを選ぶ」

キーボード・バイヤーズ・ガイド2014 by キーボード・マガジン編集部/撮影:星野俊 2014年1月10日

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1991年デビュー。ソロ・アーティストとして、またaccess、Icemanなどのユニットとしても活動。プロデュース活動も多岐にわたり、数多くのアーティストを輩出するなど、“サウンド・クリエイター”として“ミュージシャン”として柔軟な活動を展開している。2012年には、access結成20周年を迎えた。

●浅倉さんのキーボードの選び方は?

浅倉 まずレコーディング向けか、ライブ向けか、というところを考えますね。ライブでパフォーマンスしながら弾くということであれば、パラメーターとツマミがダイレクトな関係になっているシンセサイザーを選んでいきます。逆に事前にパラメーターをいろいろアサインしなくてはならないキーボードだと、ライブ前の準備に時間をかけなければならないので、必然的にレコーディングで多用することになりますね。それから、僕は制作用にしてもライブ用にしても、鍵盤タッチの良いものを選ぶようにしています。例えば本物のアコースティック・ピアノは、鍵盤を弾いたときのハンマーの跳ね返りで、ビートを感じたりするじゃないですか。シンセサイザーの鍵盤も個性があるので、製品ごとのタッチを確かめていきますね。

●シンセ・サウンドに関して、選ぶ基準はあるのですか?

浅倉 やっぱり出音そのものが良いものを選んでいきますね。新しい機材は必ず自分のスタジオで試奏させてもらいます。自分の聴き慣れた環境とスピーカーで判断します。最近ではネットに試聴用の音源があるサイトも多いと思いますので、それをパソコンのスピーカーではなく、音楽制作用のモニター・スピーカーで聴いてみるという方法もアリだと思いますよ。

●浅倉さんが最近出音が良いと思ったキーボードはありますか?

浅倉 コルグKronosのピアノとエレピ音色のクオリティが高いですね。テレビ収録の現場でもKronosのピアノ音色は評価が高かったですね。

●T.M.Revolution「HEAVEN ONLY KNOWS~Get the Power~」の作曲を担当していますが、この曲で使ったキーボードは何ですか?

浅倉 この曲はほとんどソフト・シンセで制作しました。いくつかのプロジェクトを平行しているときにでも、DAW上で簡単にトータル・リコールできるという面ではソフト・シンセは大変便利です。この曲はクライアントからの“ロック、EDM、ドラマチックな展開、疾走感”といったオーダーに自分なりに応えたつもりです。ぜひ聴いてみてください!

●ソフトとハードはどのように使い分けたら良いでしょうか?

浅倉 ソフト・シンセは便利なのですが、1つのパソコンの中での演算で完結させるということは、アナログの回路を通っていないので、アレンジで使っている複数の音色が似かよって平面的なサウンドになりがちな気がします。その点、個別のアナログ回路を持つハード・シンセは、製品ごとに周波数特性やダイナミックレンジなどによる出音の特徴やクセがあるので、曲の中での広がりや奥行きのバランスを調整しやすいと思います。それぞれの利点や特徴をつかんだ上で、製品を選択するといいと思いますよ。

●これからシンセを買おうとしている人に、アドバイスをお願いします。

浅倉 流行している最新ジャンルの音色やグルーブを積極的に自分のサウンドに取り入れてみるのはいいことだと思いますが、ただ取り入れるだけじゃなく、その中に自分らしさをアピールしているかが重要なポイントだと思います。そのためのツールはもうあまるほどありますから、ぜひ自分の個性を発揮できるようなキーボードを選んでいってください。

浅倉大介の試奏機種

  • JOHN BOWEN Solaris
  • DAVE SMITH INSTRUMENTS Prophet 12

ライブ  ・キーボードの選び方

どういう使い方をするか考える

僕はまずスタジオ向けかライブ向けか、ということを考えますね。そのために、どういう機能を持っているか把握することも大切。

鍵盤のタッチにも注目

試奏してみて“音楽を作りやすそうだな”と思えるものが大事です。鍵盤のタッチは僕の中で楽器を選ぶときの指標の1つですね。

出音の良さが一番

やっぱり音が良いものがほしいですよね。ネットのサンプル音をパソコンではなくモニター・スピーカーで聴くと良いと思います。

kbg2014-artistinterview-6-jk『DA METAVERSE I+II』

ダーウィン:DWDA-015~6

 

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