ヤマハ MX シリーズ~Gakushiが語るライブ・キーボード YAMAHA MX Series

特集 by 編集部 2013年2月15日

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ヤマハから、ビギナー・キーボーディストに最適なシンセサイザー、MXシリーズが登場。超コンパクト&超軽量ながら上位モデルMOTIF XF、MOXシリーズの音色を継承するという、今話題のモデルだ。今回は、さまざまな現場で活躍するプロ・キーボーディストで同社のシンセの愛用者でもあるGakushiに、”ライブ・キーボード”としてのMXシリーズの魅力につい語ってもらった。ライブでの簡単な音色セッティング法や、便利な機能の使いこなし方なども併せて聞いたので、ライブ・ビギナーはぜひ注目していただきたい。

ビギナーにも扱いやすい
オールマイティなキーボードです

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僕はMOXも使っているのですが、それよりさらにコンパクトになったな、というのが第一印象でした。そして持ってみたら……こんなに軽いの?と(笑)。驚きました。内蔵の音色は、MOTIF XF、MOX直系ということで、普段と同じように弾くことができて、全くストレスがありません。そしてどの音色も、ヌケがすごく良いです。また操作が非常に分かりやすいですね。音色を選ぶのも、例えば”ピアノ”のボタンを押せばすぐに出てくる。違ったピアノ音色が欲しかったら、”ピアノ”ボタンをポンポンと押して変えていけばいいだけ。ビギナーでもすごく扱いやすいと思います。それから僕が気に入ったのはタッチ。この価格帯のシンセの中では、群を抜いていいんですよね。ピアノはもちろん、どんな音色を弾くにしてもちゃんとついてくるというか。これなら僕が普段やっている、いろいろな音色を使うセッションにも対応してくれそうです。

実はすでにこれから行くツアーのセットに、MXを組み込んでいるんです。オルガンやシンセ・リード、SEなどで使おうと思っているのですが、もう十分なクオリティですね。やっぱり軽いというのは、持って回ることを考えるととても重要です。僕は、ツアー先で曲を書くことがよくあるんですね。以前は、ホテルにMOXを持ち込んだりしてたんですが、MX49なら新幹線でも使えちゃう。USBでパソコンに直接つなげられるのも便利。この手軽さは、やはり車などを持っていないビギナー・キーボーディストにはお薦めです。音色はたくさん内蔵されているので、ロック、ポップスはもちろん、僕が普段やることの多いR&Bなどのジャンルでも使えるし、オールマイティに活躍してくれるライブ・キーボードだと思います。

Gakushiが指南!
MXで学ぶライブ・セッティング術

音色1エレクトリック・ピアノ

PresetEP 002 R&B Soft

「R&B Soft」はMOTIF XFにも入っている音色。僕はライブだけでなく、レコーディングでも使います。いい意味で主張し過ぎないというか、あまり調整せず何にでも使えます。名前は”R&B”ですがオールマイティな音色ですね。ライブのときは、ヌケを良くするためにプリセットにかかっているリバーブ切って使うことが多いです。MXではパネル上のノブで、リバーブをゼロにすればいいだけ。逆にピアノの音色でメロディを弾くときは、リバーブをすごくかけたりしますね。特にソロのときなどは、多めにかけてもいいかもしれません。

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▲アンサンブルの中で音をヌケさせたいときは、リバーブを切って(ゼロにして)みる。

音色2オルガン

PresetORG 021 Fully

このオルガンの音色はお気に入りです。MXのオルガン音色はすごくいいんですよね。プロの現場でも十分使えるものばかりです。僕はロック畑ではないので、パッドのように使うというよりは、バラードやリズミックなプレイなど、ここぞというときにオルガンを使います。この「Fully」は、もとの音がいいのでエディットの必要はあまりないですが、表情付けに必要なのがボリューム・ペダル。さらに僕は、モジュレーション・ホイールにアサインされているロータリー・シミュレーターを、ペダルと併用して使います。

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▲ベロシティのないオルガン音色は、ボリューム・ペダルやモジュレーション・ホイールを使って表情を出す。

音色3シンセ・ベース

PresetBAS 043 3VCOs

まずシンセ・ベースは、モノ音色を選びましょう。この「3VCOs」はモノ音色で、名前どおりオシレーターを3つ重ねたような強力な音ですが、ライブではフィルターを開いてさらにヌケを良くします。MXでは、このフィルターのツマミも、リバーブ同様パネル上に分かりやすく付いていますので、自分の耳で聴いて気持ちのいいところまで、カットオフを上げていきましょう。やり過ぎかな?と思うくらいでもいいかもしれません。よく分からない場合は、ライブやリハーサルを録音しておいて、後で確かめることをお薦めします。

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▲フィルターのカットオフを上げることで、ヌケが良く強力なシンセ・ベースに。

Gakushiが教える!
ライブで使えるMXの便利機能

音色を簡単レイヤー

MXでは、2音色を手軽にレイヤーすることができます。ここでは、画面上のパートに生楽器系のブラス音色、下のパートにシンセ・ブラスをセットしています。このレイヤー音色も僕が普段よく使うものですね。レイヤーは、ボタン1つでオン/オフができるので、プレイ中でも簡単に操作できます。高音と低音で違う音色をセットできるスプリット機能も同じような操作で使えます。

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▲上下のレイヤー音色が表示されたMXの操作画面。矢印(▶)が付いている音色を変更可能だ。

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▲オン/オフには、”LAYER”と表示されたボタンを押すだけ。

音切れナシの音色チェンジ

レイヤーされた音色は、ダイアル右の上下のカーソル・ボタンでパートを切り替えることができます。そしてすごいのは、上パートのレイヤーの音色から下パ

ートのレイヤーの音色にしたときに、全く音が途切れないこと。もちろん下から上も同様で、さらにピアノを弾いていて、例えばオルガンのカテゴリー・ボタンを押して音色を変えても音は切れないんですね。フレーズをつなげて弾けるんです。

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▲鍵盤を弾くと、発音している音色名の右端に鍵盤マークが付く。

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▲カーソル・ボタンで、上下のレイヤー音色を瞬時に音切れなく切り替えることが可能。

1人演奏も楽める

MXでは、USBフラッシュ・メモリー上のオーディオやMIDIデータを再生できます。メモリーを挿すと画面上に表示が出てくるので、目的のソングを選んで、パネル上のボタンを押すだけで、1人でのバンド演奏も可能です。また、アルペジエーターなどもセットされたパフォーマンス音色もすごくよくできています。ダブ・ステップなど最近流行りのジャンルが網羅されているのもすごい!

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▲USBフラッシュ・メモリー内の音楽のほか、内蔵のリズム・パターンなども再生できる。

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▲特定のジャンルに適した音色があらかじめレイヤーされたパフォーマンス音色も充実。

MX49

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鍵盤数:49鍵/寸法:830(W)×298(D)×91(H)mm/重量:3.8kg/オープン・プライス(市場予想価格:49,800円)

MX61

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鍵盤数:61鍵/寸法:984(W)×299(D)×112(H)mm/重量:4.8kg/オープン・プライス(市場予想価格:69,800円)

問い合わせ

ヤマハ お客様コミュニケーションセンター シンセサイザー・デジタル楽器ご相談窓口
ナビダイヤル(全国共通番号)0570-015-808 つながらない場合は053-460-1666

http://jp.yamaha.com/

Gakushi

15歳のころヤマハEOS B900を手に入れてキーボードを始め、23歳でプロ活動をスタート。主にR&B系アーティストのレコーディングやツアーに参加、ツアーではバンマスを務めることも多い。これまでにかかわったアーティストはm.c.A・T、DOUBLE、AI、BoA、May J.、加藤ミリヤ、DA PUMP、三浦大知、HOME MADE家族、GAKU-MC、Skoop On Somebody、東方神起、JYJなど多数。

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