【ライブ・レポート】大充実の4時間半!難波弘之 鍵盤生活40周年記念ライブ〜一生鍵命〜

ライブレポート by ガモウユウイチ 撮影:金丸雅代  2016年10月6日

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1976年に金子マリ&バックスバニーでデビューしてから40周年を迎えた難波弘之。彼の活動40周年を記念したライブ“難波弘之 鍵盤生活40周年記念ライブ〜一生鍵命〜”が9月10日(土)に東京・EX THEATER ROPPONGIで行われた。正確にはバックスバニーでデビュー以前から活動していたので2年ほどズレがあるが、詳しくはキーボード・マガジン2016年10月号 AUTUMNの難波弘之のインタビューを参照してほしい。

ライブは、難波弘之(k、vo)、松本慎二(b)、そうる透(d)のSENSE OF WONDERを中心にゲストを迎えながら進行していく構成で、まずはSENSE OF WONDERでの「SLOW DOWN」と「夏への扉」からスタート。難波弘之といえば、唯一無二のキーボーディストや作・編曲家としての魅力が語られることが多いが、ボーカリストとしての魅力も大きい。「夏への扉」での今でも少年のような声は、デビュー・アルバム『センス・オブ・ワンダー』での衝撃を思い出させる。

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5曲目では、1人目のゲストとして日下部“Burny”正則(G)が登場。Burny Projectの『GRASS WALL〜Ain’t Dead Yet』に収録されていた2曲を披露した。“20曲くらいセットリストが来て、数曲弾けばいいのかと思っていたらほんど全部弾くことになった”ということで、その後も4人目のメンバーとして引き続きステージに立った。

続いて2人目のゲストとして玲里が登場。“難波弘之のファンとして50周年、60周年もその先も追っていきたい”と賛辞を述べる。5月にリリースされた最新アルバム『OPEN WORLD』収録の「不透明」、2ndアルバム『Never Let Me Go』収録の「ペシミストの夜明け」などのほか、バックスバニーの「セレナーデ」も歌い上げた。

15分の休憩を挟み、3人目のゲストとしてスターレス高嶋こと高嶋政宏が登場。芸能界随一のプログレ・マニアとの噂どおりに、キング・クリムゾンの「Cat Food」や「Starless」を披露。自らの日本語訳で歌われた「Cat Food」は、クリムゾンへの愛情が伝わって怪演。続く「I Talk To The Wind」では玲里も参加してのパフォーマンス。さらりとクリムゾンを歌いこなす玲里を見て、彼女にもプログレの血が流れていることを改めて認識した。

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そして、最後のゲストとして山下達郎が登場。“好きな曲をやらせてもらいます”と挨拶し、ザ・シャムロックス、ムーディ・ブルース、プロコル・ハルムなど、次々とブリティッシュ・ロックのカバーを披露。“難波君がどうしてもやりたいというので”とザ・ナイスの「Hang On to a Dream」を、“バーニーさんがいるから”とゲイリー・ムーアの「Still Got The Blues」と、意外性の選曲も。山下達郎ボーカルのラストはザ・キンクスの「You Really Got Me」で締め、最後は3人に戻り「Dune」を演奏して本編は終了した。

アンコールでは、難波弘之の“きっついの行きましょう”というMCから、キメの連続の「オペラの怪人」を披露。ショルダー・キーボードでの過激なアーミングが見られるのも難波弘之のライブだけだろう。最後は出演者全員が登場して「Hey Jude」と「Stand By Me」を演奏。山下達郎、高嶋政宏、玲里のトリプル・ボーカルが絶妙だ。最後は、難波弘之の“体力知力の続く限りやっていきたい”というコメントで締くくられた。難波弘之というミュージシャンの懐の大きさと音楽性の幅広さに魅了された、4時間半という時間を感じさせない充実したライブだった。

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難波弘之 鍵盤生活40周年記念ライブ 〜一生鍵命〜
セットリスト
01. SLOW DOWN
02. 夏への扉
03. 百家争鳴
04. ココロと心臓
05. 953691
06. TIME WAS
07. 不透明
08. ペシミストの夜明け
09. セレナーデ
10. The Door Into Summer
11. シュガー・ベイビー
12. 目覚めの空(あお)
13. 浮遊
14. Cat Food
15. Starless
16. I Talk To The Wind
17. こわれるくらい抱きしめたい
18. Cadillac
19. Nights In White Satin
20. A Whiter Shade of Pale
21. Hang On to a Dream
22. Still Got The Blues
23. You Really Got Me
24. Dune
<アンコール>
25. オペラの怪人
26. ナットロッカー
27. Hey Jude
28. Stand By Me

 

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