定番の“4度進行”を学んでアプローチの幅を広げよう!

MI JAPANギター・クリニック by ユキ 2016年9月13日

突然ですが、自分はHM/HRというジャンルが大好きです。しかし、自分のキャリアはヴィジュアル系バンドのギタリストからスタートしました。最近はHM/HRとヴィジュアル系は、お互いに近づいているように感じますが、自分がヴィジュアル系で世に出た当時は、まだまだこのふたつのジャンルの親和性は低いのが現実でした。……まぁ、ぶっちゃけあまり仲良くはなかったよなぁ、と思います。“ヴィジュアル系!? あのヘタクソな奴らだろ?”とか“メタルの人ってうまいけどダサいよね”みたいなテンプレがありまして……実際こんな風に思ってる読者もいるんじゃないかな? ……しかし! 両方の世界を肌で感じた自分が出した結論は“カッコいいバンドはカッコいい”です! ジャンルなんて関係ない! ましてやミュージシャンなんて枠も関係なく、しっかりと自分に信念を持っている人はみんなカッコいいんだって知ることができました。“カッコいいギタリスト”はもちろんのこと、“カッコいい人”を目指して音楽をプレイし続けよう!

解説

今回のテーマは4度進行と呼ばれているコード進行で、いわゆる定番進行のひとつです。AマイナーだったらAm→Dm→G→C~と、その名のとおり4度ずつ進んでいく進行ですね! 自分が初めて意識して聴いたのは、たぶんディープ・パープルの「紫の炎」でギター&オルガン・ソロに使われているコードだったと思います。いやー……当時中学生だった自分は、初めて聴いた時に“うおー! なんてドラマチックでカッコいいんだー!”とガッツポーズしながら感動したものです。そして調べてみると、リッチー・ブラックモアが“ここはバッハのコード進行を使ってるんだ”とか言ってるわけです。すごくアカデミックで、カッコよく見えました。“きっとリッチーは、さぞかし魔法のようなコードを使ってるんだろうな”と勝手に思いこんでいました。でも、自分も大人になるにつれて“4度進行ってJ-POPでも定番の進行なんだなぁ”とか(会いたくて震えちゃう歌とかね)、“動き方がⅡ-Ⅴと同じだからジャズでもよく使われるんだなぁ”とか“そもそも理論を勉強したら絶対に出くわす「4度圏」でこのコード進行の偉大さをみんな知るよなぁ”とかいろんなことに気づいたんです。“あぁ、あれはただのリッチーのカマし発言だったんだ”と、ロック・スターにはビッグマウスも必要なんだということを知りました(笑)。あっ、ちなみにイングヴェイのビッグマウスのファンの方には、マイルス・デイヴィスのカマしっぷりを調べてみることをオススメします! ジャンルを超越するビッグマウスに悶絶必死ですよ!(笑)

 【Ex-1】  

では、さっそく解説に移っていきましょう。まず、前半のフレーズはC#マイナー・スケールをシーケンシャルに弾いていくフレーズです。“バッハの進行”っていうイメージもあってクラシカルな印象になりますね! 自分はイングヴェイ・マルムスティーンが大好きなのですが、“クラシカル”といってもあからさまにイングヴェイ的なフレーズは弾きすぎないように心がけてたりします。いや、あんなギター弾けないよっていう話でもあるんですが(笑)。ホントに大好きだからこそ、丸パクりではリスペクトが届かないだろうなと考えてます。テクニック的にはスキッピングなどもありますがオルタネイト・ピッキング厳守!ってところに気をつけてほしいですね!

7、8小節目はディミニッシュのアルペジオです。この5本弦のディミニッシュのスウィープの形はまだ珍しいんじゃないかな? ワイドなレンジでディミニッシュが弾けるようになるので、覚えておくと便利だと思います! けっこう自分は使っていますね!

【Ex-2】

9小節目からは楽譜だけを見ると6連符でスウィープの嵐のように見えますが、ほとんどがトライアドなのでスウィープの基本ができていればそこまで難しくないと思います! 個人的にはジェイソン・ベッカー風のフレーズって思ってるんですけど、どうでしょう? 余談ですがジェイソン・ベッカー氏は左手でハイパーなレガート・フレーズを弾きながら右手でヨーヨーをやるという、スゴいんだけどなんだかよくわらない(失礼)パフォーマンスをしていました! 自分もステージでやってみましたが(バカですね/笑)異常に難しく、ジェイソンのすごさを再確認しました! あとギターを弾きながらヌンチャクをするギタリストってのもいましたなぁー……自分のことです(笑)。ロックにはバカも必要なんですなー、あははは。

というわけで3ヵ月間読んでくださった方々ありがとうございました! まだまだ話したいことは尽きないのですがぜひまたの機会に! 直接話したい、またはクレームがあるって人はぜひ体験レッスンに来なさい! 返り討ちにしてやるぜ!

GM10_MIセミナー

関連製品
ギター・マガジン2016年10月号

ギター・マガジン2016年10月号

Amazonから購入

Amazon.co.jpから購入定期購読(特典つき)

バックナンバー

TUNECORE JAPAN