起承転結を意識して 物語性のある プレイを!/MI Japan ギター・クリニック

MI JAPANギター・クリニック by 愛須由人 2014年2月14日

皆さん,こんにちは,MIJapan大阪校GIT科インストラクターの愛須由人です。今回は,起承転結を意識した演奏がテーマです。音楽の大切な要素(音程,ハーモニー,リズム)をどう組み合わせて,どういう物語を作りたいか,結末はどうしたいかなどを少し意識してもらうと,曲の仕上がりのクオリティが変わってきます。ギターでも,リフをどう展開させて,どういう終わり方をしたいのか,ソロはどう展開させてどこを聴かせたいのかなど自分なりに考えてみるといろいろイメージが膨らんでいくと思います。指先のテクニック以外だけでなく,どう聴かせるか?というテクニックも大切な要素だと思います。今回はそういうところに意識を向けたフレーズの練習をしてみたいと思います。

基本編

Ex-1は,リフの展開です。コード進行でみると,Em,C×2という感じで2小節でひとかたまりですが,リフで見てみると1周目と2周目で少しニュアンスが変わっていて,4小節でひとかたまりのリフと考えて弾いてみましょう。リフの考え方はコード・トーン+Emペンタトニック・スケールです。バックでほかの楽器が鳴っているイメージをして弾いてみて下さい。
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Ex-2では,フレーズの展開です。Emペンタトニック・スケールを,AGABGEの順番でくり返しています。ニュアンス,リズムが展開していってるパターンです。アドリブをしていても,こういう見方をすればフレーズの幅が広がると思います。これもバックでほかの楽器が鳴ってるイメージをして,拍を見失わないように練習してみて下さい。
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起承転結のあるフレーズ

Ex-3。

(a)「起」:曲のつかみの部分でどんな曲なのか,イメージを与える部分です。(a)では,Cメジャー・ペンタトニック・スケールを使って,2小節のメロディをくり返しています。

(b)「承」:「起」でのイメージをさらに発展させ,「転」へつなぐ役割をする部分です。(b)では,メロディを少し発展させています。

(c)「転」:最も盛り上がる,言わば見せ場という部分です。(c)は,一時的にCメジャー・キーから,Fメジャー・キーに転調しています。コードがB♭△7の箇所で,1,2,4,5小節目でFメジャー・キー,3,6,7小節目はCメジャー・キーにチェンジします。ソロの考え方は,1,2小節目はB♭リディアン・スケールを意識したフレーズ(F メジャー・スケールをB ♭ から弾くとB♭リディアン・スケールとなります )。3小節目はC△7コードに対して,コードトーンを意識したフレーズ。4,5小節目はF メジャーペンタトニックスケールを意識したフレーズ。6,7小節目はCメジャー・スケールを意識したフレーズを弾いてます。同じスケールを使っていても見方を変えると響きがちがってきます。

(d)「結」曲の結末で締めくくり部分です。(d)ではメジャー・キー,マイナー・キーを行き来するようなコード進行。ブルーノートを意識したフレーズで締めくくってます。ブルーノート(♭3,♭5,♭7の音)でブルージィさを出すために,Cメジャー・スケールにこの3音を足したフレージングです。全体を通して細かいフレーズが多いので演奏面では拍をしっかりとらえて細かい音符,休符に気を付けて演奏してみて下さい。
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本記事について

本記事は『ギター・マガジン2014年1月号』掲載のページを転載したものです。

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