いつもと違う, “ちょっとイカした”  ペンタトニック活用フレーズ!/MI Japan ギター・クリニック

MI JAPANギター・クリニック by 山本安男 2013年12月14日

今回はギタリストにとって馴染み深いペンタトニック・スケールを,ちょっと変わった使い方で遊んでみました。今回は特に解説の内容を理解することが重要ですので,穴があくほど何度もくり返しお読みください。

アイリッシュ・ペンタトニック・スケール

便宜上はミクソリディアンスケールを使用したもの。ミクソリディアン・スケールの構成は 【1・2・3・4・5・6・♭7】の7音からなっているが,これをアイディアなしに弾くと単調でスケール練習っぽいフレーズになりやすい。7音という数は思いのほか多いのだ。では多いのであれば,単純に“音を抜いて“みる。 というわけで,このフレーズはミクソリディアンから2番目と6番目の音を抜いている。これにより,【1・3・4・5・♭7】の5音でフレーズを組み立てるのだが,2と6を抜いたことにより,1と3,5と♭7の間に距離が生まれ,スケールに適度なスリリングさを与えてくれる。そしてこの5音というのがとても使いやすい。ギタリストに最も馴染みがあるであろうマイナーとメジャーのペンタトニック・スケールは5音だ。ペンタとは,”5”という意味。 つまり5音からなっているスケールととらえることができる。
ということは,先ほどの音を抜いて5音構成になったミクソリディアンも,ペンタトニック系スケールと考えられる。
また,フィンガリングが通常のマイナー&メジャーペンタトニックなどと非常に似通っており,これら3種をミックスして自然に使うこともできる。このアレンジしたミクソリディアンスケールに正式な名称があるかどうかはわからないが,響き的にアイルランド民謡などでよく使われておりアイリッシュなイメージがあるので,”アイリッシュ・ペンタトニック・スケール“と命名しておこう。

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アルペジオ風マイナー・ペンタトニック・フレーズ

マイナー・ペンタトニックを基本としつつも,部分的にそれ以外の音も取り入れ,フィンガーボード上をアルペジオ風に縦に動いたフレーズ。ここでのポイントはジョイント・テクニック。これは異弦同フレットに対し,1本の指の関節をうまく使い押さえ変えるというテクニックだが,指の第一関節のコントロールが重要なのは当然として,同等に大切なのが関節を曲げてフレットを押さえる前の指の位置と,フィンガーボード表面との距離。フィンガーボードに対して垂直に近い指の状態ほど,フレットを押さえ切るまでの距離が遠くなってしまう。関節を曲げる量は少ない方が楽で確実にジョイントを行なえるので,フィンガーボード表面に対して出来るだけ平行になるよう,指の角度に気をつけよう。

ワイドストレッチによる高速レガート・ペンタ

マイナー・ペンタトニック・スケールをストレートに使用したスピーディでテクニカルなフレーズ。ワイドストレッチは”無理をしない”というのがまずもって大切なのだが,無理をしなさ過ぎても負荷が足りず一向に広がらない。最初は押さえるべきフレットに使用するすべての指を”置くだけ”の状態にしてみよう。柔軟性の足りない状態で無理に動かすことはせず,まずは”広げるだけ“の負荷をかけてみる。エコノミーピッキングは,フィンガリングよりピッキングに意識がいきすぎて,タイミング的にピッキングが先行しやすい。そうなれば音はプツプツ途切れてしまう。必ずフィンガリング側,押弦のタイミングにあわせるようにしよう。ここではプリング・テクニックも多用している。プリングのコツとしては”指先で弦を軽くひっかく”などの表現ががよく取り上げられるが,これらの”ひっかく側の指”のみならず,”プリング後の音を押さえている指”も重要である。動かす指ばかりに意識がいくと,プリング先のフレットをしっかり押さえることを忘れがちになる。 プリング・オフは,”動かす指”と”動かしたあとにある指”の両方がキッチリ仕事をしてこそ成り立つテクニックであることを覚えておこう。

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本記事について

本記事は『ギター・マガジン2013年11月号』掲載のページを転載したものです。

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