ペンタトニックを使った4音ずつのシーケンス・フレーズ/MI Japan ギター・クリニック

MI JAPANギター・クリニック by 藤岡幹大 2013年6月15日

今回紹介するのは,ペンタトニック・スケールを使ったアイディアです。数あるスケールの中でも最も万能なスケールなだけあって,今までもさまざまなアイディアが紹介されていますが,今回は,より速弾きにも特化し,広い音域をカバーできる“フィンガリング・パターンのアイディア”ととらえましょう。

おはよーございます! MI JAPAN 東京校講師,藤岡幹大です! 僕は普段,MIではCORE(コア)と呼ばれる教科書を使った講義をしており,教科書以外の選択授業では,おもに音楽ジャンルごとのアドリブの方法論を教えたりしています。LPW と呼ばれるバンド・アンサンブルの授業では,フュージョン,ロック・インストの授業を受け持っており,現代的なジャズから往年のプログレまで新旧さまざまな名インスト曲を取り上げ,より実践的な講義を行なっています。
MI の新入生や,外部の方によく意外がられるのは,僕はスタンダードなジャズはあまり聴かない,と言うかスタンダードに弾けない(爆)。でも,例外的にジプシー・ジャズは好きみたいです。
ギター・レッスン以外では,定期的に都内(特に三軒茶屋周辺)でセッションを行なっており,参加型のセッションも毎月やっているので,近隣にお住まいの方はぜひ遊びに来て下さい!

基本フレーズ

まずEx-A及びポジション図を見てみましょう。音列は,通常のBマイナー・ペンタトニックですが,フィンガリングに注目しましょう。2本弦を1セットととらえ,同じフィンガリングのままオクターブ移動を行なっています。つまり,3オクターブを一気に弾ききることが可能になるわけです。

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Ex-Bは,このフィンガリングを使用し,4音固まりのシーケンス,グループ・オブ4を弾いています。2拍で1セットのフィンガリング・パターンととらえるのがわかりやすいと思います。ポジション移動が大きいので,スケール・ポジションを見失わないよう,まずは遅いテンポから。

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実践フレーズ

Ex-Bで実践した,4音ずつグルーピングされたエクササイズをさらに発展させてましょう。といっても,Ex-1以降,フィンガリング・パターンはすべて同じです。

まずはEx-1。4音ずつのシーケンスであることに変わりはありませんが,フレーズがスタートするタイミングに違いがあります。16分音符ひとつ分うしろにズレてフレーズがスタートしているため,フレーズがひっくり返って聴こえるはずです。シーケンスのフレーズを多用したソロがエクササイズ・フレーズの連続に聴こえてしまう人の多くは,譜割に問題があることが多いように思います。特に,無意識にシーケンスのフレーズを弾いた場合,小節線のアタマから弾く,いわゆる強起(きょうき)になる場合が多くなるでしょう。強起を多用するフレーズは本来,シンプルさや素朴さを演出する上では有効ですが,フュージョンのように,ある程度の複雑を演出する必要のある音楽スタイルには不向きです。

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Ex-2及びEx-3も同じフレーズを16分音符単位でズラしています。もちろんすべて聴こえ方は異なり,強起でスタートしていたEx-Bより,数段複雑な印象に聴かせられます。

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最後のEx-4は,強起で始まるフレーズですが,同じフレーズを6連符で弾いているため,より複雑な印象に聴こえるはずです。今回のフレーズのみに関わらず,すべてのシーケンス・フレーズで,このアイディアを試してみましょう!

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藤岡幹大

1981年生まれ,淡路島出身。MI JAPAN大阪校卒。2001年度よりMI大阪校講師,2004年度よりMI 東京校講師に就任。今ではアカデミックを気取っているが,実はLINDBERGの熱狂的なファン。演奏スタイルは,いわゆるフュージョン。弾き語りも趣味の範疇で好き。教則本や教則DVD等も多数出版。MI Japanでは,おもにCORE(必修教科書)を担当。最近ではJ-Popや童謡歌手等,サポート系の仕事も多少はやる,が,やっぱりギター・ソロの方が好き(爆)。

本記事について

本記事は『ギター・マガジン2013年6月号』掲載のページを転載したものです。

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