スティーヴ・ヴァイ 来日公演レポート

ライブ/イベントレポート by 文:野口広之(ギター・マガジン編集長) 撮影:大谷十夢治  2013年9月17日

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ヴァイ、やヴァイ! やっぱりこの人は華がある。スティーヴ・ヴァイ約7年ぶりの来日公演は、始めから終わりまで圧倒されっぱなしの2時間半だった。

約7年ぶりの来日! ヴァイの「やヴァイ」ステージをレポート。

2013年8月1日@赤坂ブリッツ

登場からテンションは最高で、いきなり抜けのいい音で会場を鷲づかみにする。この日来ていたのは、来日を心待ちにしていたディープなファンが大半だったと思われ、受け入れ体勢も万全だった。アイバニーズEVOから放たれたヴァイの一音一音に歓声と溜息が交錯する。

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セットリストは最新作『The Story Of Light』と名盤『Passion And Warfare』からの曲を厚めに、各年代の曲を取り混ぜたうれしいもの。さすがヴァイ、ファンが聴きたい曲を心得ている。MCもサービス精神にあふれ、まったく飽きさせない。トリッキーなリックをさらりと決めるのはもちろん、メロウなバラードではうっとりするような美しいクリーン・トーンを聴かせる。自在にギターを操るその姿は神々しくさえあった。中盤のアコースティック・セットでは幻想的な雰囲気で自ら歌い、得意の寓話的な世界を繰り広げる。電飾の衣装を着て会場を沸かせたり、ファンをステージに上げて即興のセッションをしたりといった遊び心のある仕掛けも用意されていた。終盤ではオーケストラの指揮者よろしく身振り手振りでバンドをコントロールし、しかも客の歓声までをコントロールしてしまうという展開に。このあたり、会場ととことんコミニュケーションしようというヴァイの姿勢が感じられておもしろかった。

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ヴァイの音楽は難解とも超絶とも言われ、敷居が高く感じられる向きもあると思うが、ひとたびライブに来てみれば、そのサービス精神満点の内容と、ショーマンぶりに驚かされることだろう。最上の音楽を奏でることはもちろん、終始ニコニコし、体全体で喜びを表現しながらギターを弾く姿そのものがエンターテインメントなのである。快くアンコールに応え、満足そうにギターを置いて、客席にしつこいほど感謝の言葉を述べるヴァイ。その顔もやヴァかった。

 

SETLIST

  1. Racing The World
  2. Velorum
  3. Band Intro
  4. Building The Church
  5. Tender Surrender
  6. Gravity Storm
  7. Daves Solo
  8. Weeping China Doll
  9. The Animal
  10. Whispering Prayer
  11. The Audience Is Listening
  12. Rescue Me
  13. Sisters
  14. Treasure Island
  15. Pusa Road
  16. Drum Solo
  17. The Ultra Zone
  18. Frank(No Intro)
  19. Build Me A Song
  20. For The Love Of God

ENCORE

21.Fire Garden Suite-Taurus Bulba

【スティーヴ・ヴァイ オフィシャル・サイト

 

 

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