【ライブ・レポート】ロドリーゴ・イ・ガブリエーラ

ライブ/イベントレポート by 編集部 2013年1月31日

超絶アコギ・デュオ、ロドリーゴ・イ・ガブリエーラが、去る2013年1月12日から東京・渋谷Bunkamuraオーチャードホールと大阪・サンケイホール ブリーゼで3年ぶりとなる来日公演を行なった。ここでは13日の東京公演の模様をお届けしよう。

LIVE REPORT

2013年1月13日@渋谷Bunkamura オーチャードホール

白い幕の向こう側に、ふたつのシルエットが浮かぶ。ワーミー・ペダルを使用したロドリーゴ・サンチェスの歪んだリフと、ボディを叩くガブリエーラ・クインテーロのパーカッシブなサウンドが重なっていく。幕が落ちると歓声が巻き起こり、次々とオーディエンスが立ち上がってハンドクラップで彼らを迎えた。いきなりのヘヴィな新曲(曲名はまだなかった)だったが、あっという間にロドガブ・ワールドに引き込んでしまうのはさすが。

RyG_03.jpg

 ガブリエーラがカンペを見つつの日本語での挨拶。さらにフラメンコチックなキラーチューン「Diablo Rojo」で熱狂をキープさせつつ、ふたりのメロディアスなハモリが印象的な「Chac Mool」からスピードアップして「Savitri」へ。中盤にはガブのワウ・プレイが炸裂した。

続いてロドが日本語でMCを取り、新曲を披露。変拍子のリフが牽引するナンバーで、インタビューで語ったとおり、ニュー・アルバムのヘヴィな方向性が垣間見られる曲であった。曲終わりから、ロドが残ってソロ・タイム。ヘッドに付けたCCDカメラがスラッシーなリフをプレイする手元を背景のスクリーンに映し出す。ソロは徐々にテンポを上げ、フランジャーのようなエフェクターを駆使したジェット・サウンドでの速弾きでフィニッシュ。ガブが合流し、ロドのクロマチックなフレージングが冴えわたる「Hora Zero」をプレイして、ガブのソロにバトンが渡る。10本の指とギターが織りなすしなやかで力強いパフォーマンスは、いつ見ても情熱的で美しい。再びロドが戻りヘッドバンギングしつつの「Buster」で前半は幕を下ろした。

RyG_04.jpg

ここで今回のゲスト、アレックス・ウィルソンが招き入れられ、3人での演奏が始まる。まずはミディアム・テンポでくり広げられた「11:11」では、アルバム『エリア52』にも収録されたバージョンのように、ピアノとの緊張感のあるセッションを展開。ビン(バドワイザーくらい)全体を使ってのスライド・プレイは見た目にもインパクトがあったが、そのサウンドもまるで人の声のように歌っていた。アレックスのドラマティックなピアノ・ソロも聴きどころ。時おりロドガブっぽいメロを挟みながら聴衆を虜にしてくれた。セッション2曲目は「Santo Domingo」だ。跳びはねながらボディを叩くガブ、ワウでメロディを奏でるロドの音、中盤にはインプロヴィゼーション豊かにアレックスのピアノが見事に融合して熱を帯びていく。ラストにふさわしい盛り上がりを見せて本篇は終了。

RyG_05.jpg

アンコールにこたえてふたりが再登場すると、またもやスタートは新曲。ブギのリズムで、ロドは歪ませたサウンドのチョーキングを浴びせる。現在はダーティなアコギ・サウンドを指向しているとあって、この曲もそういう雰囲気がたっぷり。そして、最後の2曲は「Hanuman」と「Tamacun」。言うまでもなく彼らの絶対的なキラーチューンで、オーディエンスの盛り上がりは最高潮に。15日の大阪公演ではステージにお客さんを30人ほど上げてお祭り状態だったということだが、東京では大人しく(?)客席で踊り狂うだけにとどまった(笑)。

演奏を終え、何度もお辞儀をくり返し、前列のお客さんとでき得る限り握手をしていったロドガブのふたり。初来日の時から観ているが、演奏する会場は大きくなっても、謙虚で、熱くて、礼儀正しい彼らの姿はいつも感心するばかりだ。フェスはもちろん、新作が完成した暁にはまた元気でパワフルな演奏を見せてくれるはず。それまで待っていようではないか。アディオス! ロドガブ!

RyG_06.jpg

インタビューはこちら!

Sony Music Japan Internationalのページ

TUNECORE JAPAN