押尾コータロー meets TASCAM LR-10~耳コピにも最適!? 押尾コータローが 生楽器向けトレーナー/レコーダーLR-10をチェック!

特集 by 編集部 2011年8月1日

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 レコーディング機器のノウハウを駆使して,楽器の練習に便利なコンパクト・トレーナーを多種発表してきたタスカム。内蔵マイクを装備することで,アコースティック楽器にも対応したインストゥルメンタル・トレーナー/レコーダーが,このLR-10である。多機能かつハイ・コストパフォーマンスが魅力の人気機種だ。我らが押尾コータローに本機の実力をチェックしてもらった。

インストゥルメンタル・トレーナー/レコーダーLR-10とは?

 

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▲tLR-10の特徴である内蔵マイクはフロント・パネルに配置。パネル左右にあるL/Rのマイクで、真ん中に内蔵モノラル・スピーカーが装備されている。

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▲左側のサイド・パネルには,PCと接続するためのUSB端子と別売りの専用リモートコントローラー(RC-3F)を接続するためのREMOTE端子を装備。また,逆のパネルには,LINE OUTやヘッドフォン端子,入力レベルを調節するツマミがある(本体写真参照)。

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LR-10は1台で耳コピから普段の練習や,簡単な音源作りまでをサポートしてくれるアコースティック楽器用トレーナー/レコーダー。本体には高品位のステレオ・コンデンサー・マイクとスピーカーが内蔵されている上,電池での駆動も可能なので,本機とギターさえあればいつでもどこでも耳コピ〜練習〜録音が楽しめるわけだ。

耳コピ〜練習に役立つ機能も充実。まずパソコンと接続してMP3やWAV形式の音楽データを取り込むことができ,それらのピッチを変えずに再生スピードを0.5倍〜1.5倍で変化させることが可能だ(調整は0.1倍単位)。±6半音(3音)で楽曲のキーを変更することもできるので,もし楽曲が全弦半音下げなどの場合でも安心。ループ再生や,再生ボタンを押すと設定した時間(1〜10秒)を遡るフラッシュバック再生機能なども,特に難しい部分のコピーには強い味方だろう。もちろんこれらの作業は,内蔵ステレオ・コンデンサー・マイクやライン入力で自分のギターの音を拾い,音源と合わせながら行なうことが可能。6タイプのリバーブも内蔵されているので,より本格的なサウンドで耳コピできるわけだ。

さらに,練習のチェックから簡単なデモ音源作りまで役立つのがレコーダー機能。入力レベルも3段階の感度選択とダイヤル式ボリュームで調整するだけと簡単だ。オーバーダビングも可能なので,バッキング・パートを録っておいて,その上でリード・パートやアドリブ・ソロを録音してみたりと,より実践的な練習や音源作りが簡単に楽しめる。それらの操作が直感的にわかるシンプルな設計も嬉しい限りだ。

Kotaro Oshio’s Impression

耳コピに役立つ再生スピード調整とABループ

まず,耳コピを助けてくれる機能が便利ですね。ピッチを変えずに再生スピードを落とすことができるから,速いフレーズを解析するのには最適だし,アコギの場合はゴーストノートやボディを叩くアタックが重なって聴こえることも多いので,そういった細かい音までしっかり確認できるっていうのは大きいです。あとはABループもできるんですけど,これは僕みたいなテレコ世代としては大絶賛したいですよ。聴きたい部分だけをキュルッて巻き戻していたのを延々とループしてくれるわけですからね。両手も空くわけだし,集中して聴けるから耳コピするには最高だと思いますよ。

練習サポート機能も充実

メトロノームも内蔵していますけど,やっぱりメトロノームで練習するっていうのは大事です。ソロ・ギターだと,気分が盛り上がってくるとテンポが速くなったり遅くなったりしがちだし,それは良い面もあるんだけど,それ以前のレベルとして一定のリズムで弾けるのは大切ですよね。

あと,キーのトランスポーズは,ジャズをやっている人だったらコード進行のパターンを録っておいて,それをいろんなキーで流しながらアドリブの練習をしてみるっていうのもいいかもしれないです。他にも,例えば男性のシンガー/ソングライターが自分で作った曲を女性に歌ってもらいたい時に,簡単にキーを上げるといった使い方ができると思いますね。

REC機能で練習の確認もバッチリ

いざ録音をするにしても,入力レベルの調整がザックリしているのがいいですね。細かいセッティングが苦手で,説明書を読まない僕みたいな人には向いていると思います(笑)。LR-10の良さはそういった操作がボタンひとつでできるっていうところかな。スピーカーが付いているっていうのも,ヘッドフォンなしで,その場ですぐ録音したテイクを確認できて便利です。

自分の演奏を録音して聴いてみるっていうのはすごく重要ですよ。まず,なんて自分はヘタなんだって気づかされる(笑)。それに,このLR-10ならダビングができるから,お手本と一緒に弾いてみることもできますよね。録音してみると自分の演奏の弱点とかがわかると思うんです。ピッキングのニュアンスを感じることは重要で,それを”どこが違うんだろう? どうやったら,こういう音が出せるんだろう?”って考える近道になると思いますよ。マネをするっていうのは大事だし,最初はヘコまされるけど(笑),それが向上につながるはずです。

それにしても,今ギターを始める人たちは,こういう便利なアイテムがあっていいですね……というようなことを,僕も昔,言われたことを思い出しました(笑)。

押尾コータロー

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おしお・こーたろー 1968年大阪府出身。オープン・チューニングやタッピング奏法を駆使するアコースティック・ギタリストとして2002年にメジャー・デビューを果たす。ソロ活動を中心に,さまざまなアーティストとのコラボや,映画/TV/CM音楽の作曲など多方面で活躍。今年1月にリリースした『Hand to Hand』を引っさげ,現在全国ツアーを展開中。

http://www.kotaro-oshio.com

 

TASCAM LR-10

110324-tascam-dm-1.jpg 価格:オープンプライス(市場実勢価格:18,000円前後)

LR-10の製品紹介を見る(TASCAM):http://tascam.com/product/lr-10/

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SPECIFICATIONS

●記録メディア:SDカード(64MB〜2GB),SDHCカード(4GB〜32GB)●録音ファイル・フォーマット:WAV●再生ファイル・フォーマッ ト:WAV,MP3●入出力:LINE IN端子,ヘッドフォン/LINE OUT端子,USB端子(コネクター:mini-Bタイプ/フォーマット:USB2.0 HIGH SPEED[480Mbps])、REMOTE端子(2.5mmステレオ・ミニ・ジャック/別売りフット・スイッチRC-3F専用),内蔵マイク(無指向性/ステレオ)●寸法:158(W)×30(H)×70(D)mm●重量:170g(電池含まず)●電源:単3電池×2(アルカリ乾電池またはニッケル水 素電池),または別売りACアダプター(PS-P520),またはUSBバスパワーからの供給●付属品:SDカード(2GB/本体に装着済み),USB ケーブル●価格:オープン・プライス(市場実勢価格:18,000円前後)

お問い合わせ

タスカム・カスタマー・サポート:0120-152-854
http://tascam.jp/

本記事の内容は、アコースティック・ギター・マガジン誌面に掲載されたものを元に再編集しています。

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