聖飢魔Ⅱ大黒ミサ・レポート

ライブ/イベントレポート by 編集部 2011年1月26日

2010年12月に行なわれた、聖飢魔Ⅱのコンサートをレポート!
魔暦元年の地球征服完了から11年、そして地球デビュー25周年という節目の年に、悪魔は三度よみがえった!

 

魔暦元年の地球征服完了から11年、そして地球デビュー25周年という節目の年に、悪魔は三度よみがえった。
魔暦7年(05年)に一度、期間限定での再集結をしているので、21世紀での公演は2期目ということになるが、先の再集結に比べ、今回は日本以外での公演も行なわれ、6月にダラス(アメリカ)、7月にパリ(フランス)、9月に大明(韓国)と、実況録音盤『LIVE! BLACKMASS IN LONDON』にもなった魔暦前8年(91年)のロンドン(+スペイン)、ニューヨーク、翌年の香港以来の黒ミサも実現。世界を股にかける大がかりなものとなった。そしてその勢いを保ちつつスタートした魔暦12年(2010年)内限定の本ツアーメInter Continental Black Mass Tourモ大黒ミサは、当然高い注目と人気を得、当初の予定に国際フォーラム2日間が追加され、全17公演のサーキットとなった。
最終日である12月12日(日)は魔暦ではD.C.12.12.12となり、聖飢魔Ⅱ曰く、なんとメダブル666モという日付! 日本以外の公演中もゼウスの妨害が入ったらしいが、なんだかんだで彼らの魔力がその上をいったということだ(実際には偶然だそう)。もちろん会場は超満員で、彼らの姿を模した信者で溢れている。開演前の暗転後も各方面から声援が放たれる中、場内にクラシック調にアレンジされた「The End Of The Century」が流れ、いよいよショーが始まる。ギターの刻みが轟き、薄いベールの降りたステージをスポットが照らす。1曲目は「Go Ahead!」だ。壇上には閣下を始め、5名の悪魔と準構成員の怪人松崎様(k)が悠然と楽器を演奏するが、初めから登場しているジェイル大橋代官(g)の姿は、90年代に信者となった僕にはとても新鮮に映る。そう、この度の再集結ツアーではジェイル代官がレギュラーとして帯同していて、逆にエース清水長官(g)は不参加というこれまでで初めての布陣となった。今までの”エース長官+ジェイル代官”または”エース長官+ルーク篁参謀”というギター・チームが、”ジェイル代官+ルーク参謀”というある種近いパッセージを持ったコンビネーションになるということで、これはバンド信奉者はもちろん、ギター・ファンにとっても興味深いことと言える。
<写真><写真>
さてそのギター・チームのサウンドだが、第一印象は”硬めの音作りだな”というものだった。以前はヘヴィメタルとは言いつつも歪みは極力抑えられたもので、タッチやアタックでかなり幅をつけられるようなサウンドメイクが特徴だった。が、今回のトーンからはガチッとした歪みが感じられ、これは聖飢魔Ⅱのモダン化のひとつと言えるのかもしれない。
セットは「Go Ahead!」から「Winner!」、そしてお馴染みのMCより導かれた「Stainless Night」〜「1999 Secret Object」と進んでいった。この流れはとてもコントラストのある曲配置で、バンドのシリアスな面とロッキンな面が公演冒頭で早くも披露されたという感じだ。同日初めて聖飢魔Ⅱを観るという人は少なかっただろうが、往年のリスナーも彼らの高いミュージシャン・シップを改めて感じることができたのでは。こういった第4大教典以降の曲では、やはりルーク参謀のギター・プレイがより光って見える。「Revolution Has Come」でキメたフル・ピッキング・クロマチック・シュレッドは彼のメタルな部分を象徴するテクニックで、これは現在進行中のバンドCANTAではなかなか観られないもの。”ヘヴィメタル・ギターらしい、こういうプレイが聴きたかった!”という信者も多いのでは? またほかに「Bad Again〜美しき反逆〜」のソロで聴けた伸びのいいロング・トーンも、Goodポイントとしてあげておこう。
前半7曲を演奏したところで、公演の第一部が終了。今回に限ったことではないが、聖飢魔Ⅱの大黒ミサは時として2部構成だったりする。ロック・バンドにしては珍しい演出だが、曲目も多く多芸である彼らのステージをじっくり楽しむことを考えると、途中休憩もアリだ。特に僕を含み長時間立っているのがつらいという世代には(笑)。
15分程度の小休憩を挟み、SEからの「創世紀」で第2部がスタート。閣下の高笑いからメ地獄の皇太子ッ!モのタイトル・コールで同曲が始まる。これはまさに王道のパターンと言えるものだ。ここからジェイル代官は最新シグネイチャーであるアリア・プロⅡ製PE-JailRockをプレイ。白いレス・ポール・タイプのボディに本悪魔の顔を連想させるペイントの入った、カッコいい1本だ。同器でのプレイが楽曲の核を担ったのが、「地獄の皇太子」に続き演奏された「アダムの林檎」。某地方の方言を取り入れた定番のやりとり(今まで観た中では一番長かった!)を経てあのリフがかき鳴らされると、それまでで一番大きな歓声が場内から沸き起こった。イントロ・パートだけならばいつもどおりと言えるが、やはりスポットで演奏している時とは雰囲気が違う。そしてギターが2本重なった瞬間に、その違いはうっすらではありつつもハッキリ音に現われた。エース長官とのツイン(及びトリプル)よりもサウンドは絞られ、前述の音作りと相まってパワフルに前進していく勢いはこちらのほうが上に感じられる(ただし、幅広さやグルーヴ感、うまみという点では以前のほうが個人的に好み)。
ルーク参謀作曲の「Ratsbane」は、新コンビのバランスが最も如実に見られる曲だ。明るくハネた本曲のギターには幅広い表情が求められ、また後半部にある曲想転換部には、まさにマルチ・プレイヤーであるエース長官の本領発揮となるパートが組み込まれている。結果的には、また新たな解釈での「Ratsbane」を堪能することができた。件の転換パートでは、ジェイル代官はエース長官のジャズ・ギター・フレーズ部をスキャットに置き換え、さらに自身の根幹であるブルース・ロックの面も披露しルーク参謀との掛け合いを新しくもマッチしたものとして聴かせてくれた。リズミックでありつつも重いビートのライデン湯澤殿下(d)との相性も、今さらながらイイ感じだ!
<写真ジェイル>
その後もゆるめのロック・グルーヴがいい味を出す「Demon’s Night」、デーモン閣下の英語導入をゼノン石川和尚(b)が和訳するという新スタイルで始まった「蝋人形の館」などで会場を沸かせ、本篇ラスト「Fire After Fire」へと怒濤に流れ込むセット。「Fire〜」はコンポーザーのジェイル代官はもちろん、ルーク参謀も長い期間イントロを担当してきたということもあり、本日のコンビでは「アダムの林檎」以上にメタリックでパワフルな音を聴くことができた。曲中、ステージ頭上からは巨大な魔獣が降り、まだ原曲のラインに沿ったスリリングなソロがくり出され、最後には火柱まであがるという、めまぐるしくもものすごい勢いを持った5分だった!
<写真ルーク>
アンコールの始めは「嵐の予感」だ。変拍子を取り入れた本曲は、”生粋の信者”ではないハードロック/ヘヴィメタル・ファンからも人気も高い1曲。このあたりの演奏はさすがのひと言で、リズム体のコンビネーションからはスリリングな展開が楽しめつつも、とても安心して聴いていられる。また聴きどころのひとつであるルーク参謀のリード・フレーズは、「Revolution〜」時のシュレッド・プレイとはやや印象が変わり、メタリックな要素を抑えつつも楽曲そのもののスピード感をグッと増させる重要な役割を担っている。デーモン閣下の煽りに合わせた”殺せ!”コールが始まれば、そのあとは「Jack The Ripper」と相場が決まっている。もうショーも終盤だが、ここまでゲスト・ミュージシャンの登場はない。となれば、そろそろ誰か出てきてもいいのではノノ特にエース長官の客演(と言えるのかは微妙だが)を楽しみにしていた信者も多いはず。同曲はこれまでもゲストを招いてプレイされる機会があったので、その期待感は高まるばかり。ただ実際にはいつものハイ・スピード・アレンジで演奏されたのみで、サプライズ的なことは起こらなかった。プレイのテンションは高くすごくカッコよかったが、残念だったなと思うところがあったのも正直なところだ(12月11日にはゾッド星島親分がゲスト参加した)。
本日のセット・リストはベスト的なラインナップになっているので、あとは何を聴かせてくれるのだろうか……と考えれば、次曲は……そう、「El Dorado」だ。イントロのリフは繊細な和音構成でありつつもパワフルで厚みがあり、何度聴いてもゾクッと来る大好きな瞬間。そのフレーズとともに客席に向かって金色のテープが放たれ、客電に照らされた光景はまさに黄金郷のごとし。デーモン閣下の”ひとまず、この後の活動はない”という内容のコメントもあったので、本曲のひとパートひとフレーズがとても大切に感じられる。噛みしめながら聴きつつも、曲はラスト・コードが鳴らされ終演を迎えた。そしてステージ上段にできあがった光の中にメンバーが消えていき、聖飢魔Ⅱの再集結は終了となった。構成員がいなくなったあとも光は煌々と照り、まるで闇夜の満月のようであり、その中に吸い込まれた彼らは、悪魔でありつつも光の国の住人のようでもあった。
数年ぶりに行なわれた黒ミサだったが、その素晴らしさは20世紀のあの頃と変わることなく、またここにきて新たな魅力も提示してくれた。フォロアーもなく、同等のエンタテインメントを楽しむにはやはり聖飢魔Ⅱを観るほかないというのが本当のところである。本ツアーに参加できたお客さんはラッキーだったと思うし、これで終わってしまうのは残念にほかならない。まぁ、海外からのリクエストも含め、もしかしたらまた再集結する可能性もあるだろうと思いつつ、今後リリース予定の関連メディアを通して、もう一度今回の公演を思い出し楽しみ直したいと思う次第であります。
(岡見高秀/リットーミュージック)
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魔暦7年(05年)に一度、期間限定での再集結をしているので、21世紀での公演は2期目ということになるが、先の再集結に比べ、今回は日本以外での公演も行なわれ、6月にダラス(アメリカ)、7月にパリ(フランス)、9月に大明(韓国)と、実況録音盤『LIVE! BLACKMASS IN LONDON』にもなった魔暦前8年(91年)のロンドン(+スペイン)、ニューヨーク、翌年の香港以来の黒ミサも実現。世界を股にかける大がかりなものとなった。そしてその勢いを保ちつつスタートした魔暦12年(2010年)内限定の本ツアーメInter Continental Black Mass Tourモ大黒ミサは、当然高い注目と人気を得、当初の予定に国際フォーラム2日間が追加され、全17公演のサーキットとなった。

最終日である12月12日(日)は魔暦ではD.C.12.12.12となり、聖飢魔Ⅱ曰く、なんとメダブル666モという日付! 日本以外の公演中もゼウスの妨害が入ったらしいが、なんだかんだで彼らの魔力がその上をいったということだ(実際には偶然だそう)。もちろん会場は超満員で、彼らの姿を模した信者で溢れている。開演前の暗転後も各方面から声援が放たれる中、場内にクラシック調にアレンジされた「The End Of The Century」が流れ、いよいよショーが始まる。ギターの刻みが轟き、薄いベールの降りたステージをスポットが照らす。1曲目は「Go Ahead!」だ。壇上には閣下を始め、5名の悪魔と準構成員の怪人松崎様(k)が悠然と楽器を演奏するが、初めから登場しているジェイル大橋代官(g)の姿は、90年代に信者となった僕にはとても新鮮に映る。そう、この度の再集結ツアーではジェイル代官がレギュラーとして帯同していて、逆にエース清水長官(g)は不参加というこれまでで初めての布陣となった。今までの”エース長官+ジェイル代官”または”エース長官+ルーク篁参謀”というギター・チームが、”ジェイル代官+ルーク参謀”というある種近いパッセージを持ったコンビネーションになるということで、これはバンド信奉者はもちろん、ギター・ファンにとっても興味深いことと言える。

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<ルーク篁三世参謀>      <ジェイル大橋代官>

さてそのギター・チームのサウンドだが、第一印象は”硬めの音作りだな”というものだった。以前はヘヴィメタルとは言いつつも歪みは極力抑えられたもので、タッチやアタックでかなり幅をつけられるようなサウンドメイクが特徴だった。が、今回のトーンからはガチッとした歪みが感じられ、これは聖飢魔Ⅱのモダン化のひとつと言えるのかもしれない。

セットは「Go Ahead!」から「Winner!」、そしてお馴染みのMCより導かれた「Stainless Night」〜「1999 Secret Object」と進んでいった。この流れはとてもコントラストのある曲配置で、バンドのシリアスな面とロッキンな面が公演冒頭で早くも披露されたという感じだ。同日初めて聖飢魔Ⅱを観るという人は少なかっただろうが、往年のリスナーも彼らの高いミュージシャン・シップを改めて感じることができたのでは。こういった第4大教典以降の曲では、やはりルーク参謀のギター・プレイがより光って見える。「Revolution Has Come」でキメたフル・ピッキング・クロマチック・シュレッドは彼のメタルな部分を象徴するテクニックで、これは現在進行中のバンドCANTAではなかなか観られないもの。”ヘヴィメタル・ギターらしい、こういうプレイが聴きたかった!”という信者も多いのでは? またほかに「Bad Again〜美しき反逆〜」のソロで聴けた伸びのいいロング・トーンも、Goodポイントとしてあげておこう。

前半7曲を演奏したところで、公演の第一部が終了。今回に限ったことではないが、聖飢魔Ⅱの大黒ミサは時として2部構成だったりする。ロック・バンドにしては珍しい演出だが、曲目も多く多芸である彼らのステージをじっくり楽しむことを考えると、途中休憩もアリだ。特に僕を含み長時間立っているのがつらいという世代には(笑)。

 

15分程度の小休憩を挟み、SEからの「創世紀」で第2部がスタート。閣下の高笑いからメ地獄の皇太子ッ!モのタイトル・コールで同曲が始まる。これはまさに王道のパターンと言えるものだ。ここからジェイル代官は最新シグネイチャーであるアリア・プロⅡ製PE-JailRockをプレイ。白いレス・ポール・タイプのボディに本悪魔の顔を連想させるペイントの入った、カッコいい1本だ。同器でのプレイが楽曲の核を担ったのが、「地獄の皇太子」に続き演奏された「アダムの林檎」。某地方の方言を取り入れた定番のやりとり(今まで観た中では一番長かった!)を経てあのリフがかき鳴らされると、それまでで一番大きな歓声が場内から沸き起こった。イントロ・パートだけならばいつもどおりと言えるが、やはりスポットで演奏している時とは雰囲気が違う。そしてギターが2本重なった瞬間に、その違いはうっすらではありつつもハッキリ音に現われた。エース長官とのツイン(及びトリプル)よりもサウンドは絞られ、前述の音作りと相まってパワフルに前進していく勢いはこちらのほうが上に感じられる(ただし、幅広さやグルーヴ感、うまみという点では以前のほうが個人的に好み)。

ルーク参謀作曲の「Ratsbane」は、新コンビのバランスが最も如実に見られる曲だ。明るくハネた本曲のギターには幅広い表情が求められ、また後半部にある曲想転換部には、まさにマルチ・プレイヤーであるエース長官の本領発揮となるパートが組み込まれている。結果的には、また新たな解釈での「Ratsbane」を堪能することができた。件の転換パートでは、ジェイル代官はエース長官のジャズ・ギター・フレーズ部をスキャットに置き換え、さらに自身の根幹であるブルース・ロックの面も披露しルーク参謀との掛け合いを新しくもマッチしたものとして聴かせてくれた。リズミックでありつつも重いビートのライデン湯澤殿下(d)との相性も、今さらながらイイ感じだ!

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その後もゆるめのロック・グルーヴがいい味を出す「Demon’s Night」、デーモン閣下の英語導入をゼノン石川和尚(b)が和訳するという新スタイルで始まった「蝋人形の館」などで会場を沸かせ、本篇ラスト「Fire After Fire」へと怒濤に流れ込むセット。「Fire〜」はコンポーザーのジェイル代官はもちろん、ルーク参謀も長い期間イントロを担当してきたということもあり、本日のコンビでは「アダムの林檎」以上にメタリックでパワフルな音を聴くことができた。曲中、ステージ頭上からは巨大な魔獣が降り、まだ原曲のラインに沿ったスリリングなソロがくり出され、最後には火柱まであがるという、めまぐるしくもものすごい勢いを持った5分だった!


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アンコールの始めは「嵐の予感」だ。変拍子を取り入れた本曲は、”生粋の信者”ではないハードロック/ヘヴィメタル・ファンからも人気も高い1曲。このあたりの演奏はさすがのひと言で、リズム体のコンビネーションからはスリリングな展開が楽しめつつも、とても安心して聴いていられる。また聴きどころのひとつであるルーク参謀のリード・フレーズは、「Revolution〜」時のシュレッド・プレイとはやや印象が変わり、メタリックな要素を抑えつつも楽曲そのもののスピード感をグッと増させる重要な役割を担っている。デーモン閣下の煽りに合わせた”殺せ!”コールが始まれば、そのあとは「Jack The Ripper」と相場が決まっている。もうショーも終盤だが、ここまでゲスト・ミュージシャンの登場はない。となれば、そろそろ誰か出てきてもいいのではノノ特にエース長官の客演(と言えるのかは微妙だが)を楽しみにしていた信者も多いはず。同曲はこれまでもゲストを招いてプレイされる機会があったので、その期待感は高まるばかり。ただ実際にはいつものハイ・スピード・アレンジで演奏されたのみで、サプライズ的なことは起こらなかった。プレイのテンションは高くすごくカッコよかったが、残念だったなと思うところがあったのも正直なところだ(12月11日にはゾッド星島親分がゲスト参加した)。

本日のセット・リストはベスト的なラインナップになっているので、あとは何を聴かせてくれるのだろうか……と考えれば、次曲は……そう、「El Dorado」だ。イントロのリフは繊細な和音構成でありつつもパワフルで厚みがあり、何度聴いてもゾクッと来る大好きな瞬間。そのフレーズとともに客席に向かって金色のテープが放たれ、客電に照らされた光景はまさに黄金郷のごとし。デーモン閣下の”ひとまず、この後の活動はない”という内容のコメントもあったので、本曲のひとパートひとフレーズがとても大切に感じられる。噛みしめながら聴きつつも、曲はラスト・コードが鳴らされ終演を迎えた。そしてステージ上段にできあがった光の中にメンバーが消えていき、聖飢魔Ⅱの再集結は終了となった。構成員がいなくなったあとも光は煌々と照り、まるで闇夜の満月のようであり、その中に吸い込まれた彼らは、悪魔でありつつも光の国の住人のようでもあった。

 

数年ぶりに行なわれた黒ミサだったが、その素晴らしさは20世紀のあの頃と変わることなく、またここにきて新たな魅力も提示してくれた。フォロアーもなく、同等のエンタテインメントを楽しむにはやはり聖飢魔Ⅱを観るほかないというのが本当のところである。本ツアーに参加できたお客さんはラッキーだったと思うし、これで終わってしまうのは残念にほかならない。まぁ、海外からのリクエストも含め、もしかしたらまた再集結する可能性もあるだろうと思いつつ、今後リリース予定の関連メディアを通して、もう一度今回の公演を思い出し楽しみ直したいと思う次第であります。

 

(岡見高秀/リットーミュージック)

 

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