【ライブ・レポート】Ken TOUR 2010 “Hey! Join The Party!”

ライブ/イベントレポート by 編集部 2010年10月15日

ミニアルバム『The Party』を引っさげて10月5日より全国ツアー中のKen。ツアータイトルが示すように、パーティー感が満載のステージを展開中だ。早速初日のクラブチッタ川崎公演の模様をレポートしよう。

2010年10月5日 於:クラブチッタ川崎

8月に『The Party』がリリースされ、すぐさまイベント”JACK IN THE BOX 2010 SUMMER”にてお披露目されたとはいえ、ファンにとっては待ちに待ったソロ・ワンマン。Twitterなどで話題になっていたらしく、会場にはメイドやセーラー服、Kenのマスコットであるライオンの”ラグベベ”をモチーフとしたコスプレ姿の女性が目立つ会場は、まさしくこれから始まるのが”パーティー”だと予感させてくれる。

ほぼ定刻に客電が落ち、緑のレーザーが会場を駆け巡る中、さまざまなコスプレに身を包んだメンバーが登場。JOE(d)はトミー・リー(モトリー・クルー)、TAKASHI(b)は船長、中間英明(g)がジャック・スパロウ、白田一秀(g)はタキシード仮面、秦野猛行(k)がコック、Tomo(cho)はアラビアン(セクシーです!)。バックのメンバーが出そろったところで、”ラグベベ”モチーフのライオン着ぐるみでKenが登場すると会場はもう大騒ぎだ。

そして、Kenが拡声器を取り出して歌う、オープニングの「Down」へ突入。フェルナンデスの自身のモデル(ボディ材=スワンプ・アッシュ)を手にした白田が刻むリフに会場は揺れ、中間のタッピング・ソロにキッズの目が釘付けになる。続くアイアン・メイデンのカバー「PROWLER」ではJOEのツーバスが炸裂。白田のオーバーハンド・タッピングに対し、中間は歯弾きで応戦し、魅せる、魅せる!

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▲白田一秀

2曲を終えた時点でKenのMC。ゆる〜い感じで下ネタをくり出すが、ファンの女性たちは慣れたもので(?)、信頼し合った空気感が流れているのが楽しい。

3曲目「Blow」はアルバムでKenがギターをプレイしたこともあって、中間は3シングルのストラト・サウンドにディレイを組み合わせて丁寧に表現してみせた。白田の細かいミュート・バッキングを始め、マイナーの8ビートを強調したアレンジは、原曲とは微妙に異なる感じで新鮮なアレンジ。「Speed」はメロディアスな中間のソロ・プレイが見ごたえ十分だったのだが、普通16分で弾く部分をこの人は32分で弾ききってしまう。そのスピード感たるや恐れ入る。白田がサビ裏で奏でたメロも美しい。

ここでKenにギターが手渡され、クリーン・トーンでメロウなリードが鳴り響く。ピアノ・バラードの「白い花」は松山千春のカバーだ。間奏では軽い歪みを加えて流麗に弾きこなす。昨年のツアーではほとんどギターを持たなかったため、先日のインタビュー(本誌9月号)でもその点でリクエストしただけに、この後への期待が高まる。白田による12弦アコギのストロークが印象的な「Deeper」へとなだれ込む。

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▲Ken

MCを挟み、「All The Things She Said」からの3曲でもKenの手にはストラトが握られていた。特にクールなダブっぽさを施した「In Physical」ではリードだけでなく、歌いながらリフを刻み、「ETERNAL REST」ではフロント/リアを行き来してストラトの魅力を十二分に引き出していた。

後半のスタートはジャーニーの代表曲「Separate Ways」から。秦野の分厚いシンセ・サウンドは、まさにジョナサン・ケインばりで、リアル世代としてはアガらないわけにはいかない(笑)。KenはTomoとメロディを掛け合い、ハイトーンをしっかり出し続ける。中間&白田も、自分なりの色は加えているが、原曲のおいしさは崩さないあたりはさすが。新作からのファスト・ナンバー「Stray」、ツイン・リフの「”S”」とさらに畳みかけると、会場の沸点はピークに達する。

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▲中間英明

新作のオープニング曲「solitary stroll」はアルバム以上に重厚な肌触り。CDではソロのみギターの入る「T.P.I.T.P.」にも、白田のカッティングやアーミング・プレイのリフ、中間のワーミー・ソロと新たなアレンジが加わり、グッとロックっぽい雰囲気が増した。ここではマスコットの”本家・ラグベベ”がステージに登場し、”Kenラグベベ”らと楽しいダンスを披露してくれた。もちろん客席も一緒だ。横ノリの「Gimme Your Name」でチッタをダンスフロア化し、ラスト「Spin Along」ではメロイック・サインが次々と立ち上がり、華麗なパーティーの本篇は幕を閉じた。

アンコールはKen、白田&中間によるギター陣だけの「トルコ行進曲(ピアノソナタ第11番第3楽章)のソロ・プレイから始まった。いずれ劣らぬテクニシャンならではの選曲だが、初日ということもあるのか、微妙に息が合っていない(笑)。でも、これでバッチリ合いすぎて、こなれていたら……まず間違いなく”つまらない”ものになる。だから、これでいいのだ。楽しそうだから。

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カーペンターズのカバーでもある、ピアノ・バラード「A Song For You」をしっとりと歌い上げると、Kenツアーではお馴染みのコールドプレイの「Viva La Vida」で一気にパーティーは最後の盛り上がりへ。白田のボーリューム奏法、中間のディレイが彩りを添える。オーラスはラブソング「My Angel」でスウィートに締めくくった(注:ラグベベ姿のまま)。

インタビューでも語っていたとおり、パーティー感に溢れたリラックスした雰囲気が印象的だった初日。実は2日目以降もさまざまな趣向、カバー曲なども予定されているとのことなので、それぞれの土地で違ったKenバンドを観ることができるだろう。

SET LIST

01:Down
02:PROWLER
03:Blow
04:Speed
05:白い花
06:Deeper
07:All The Things She Said
08:In Physical
09:ETERNAL REST
10:Separate Ways
11:Stray
12:”S”
13:solitary stroll
14:T.P.I.T.P.
15:Gimme Your Name
16:Spin Along

ENCORE
01:トルコ行進曲(ピアノソナタ第11番第3楽章)
02:A Song For You
03:Viva La Vida
04:My Angel

 

Kenオフィシャルサイト

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