【ライブ・レポート】クーラ・シェイカー×サンボマスター

ライブ/イベントレポート by 編集部 2010年8月5日

7月30日に行なわれたクーラ・シェイカーとサンボマスターによる、異色コラボ・イベントの模様をお届けしよう!

『ひたすらまっすぐでひたむきで無垢なるROCK魂 日vs英対決! 反逆とは愛だ!!〜REBEL is LOVE』

上は都内某所にて開催された狂宴のタイトルである。イベント・タイトルの字面からしても、かなり異色のものであることは間違いなかった。クーラ・シェイカーとサンボマスターという2組が、実質ツーマンをやるなんて誰が想像できただろうか。集まったオーディエンスは、それを目の当たりにしたくて集まったに違いない。

開演前には彼らのPVが交互に映し出された。「ヘイ・デュード」、「ラブソング」、「君を守って 君を愛して」、「ゴーヴィンダ」……と、曲が切り替わるたびにオーディエンスがどよめく。

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先攻はサンボマスターだった。いつもどおりのSE(ゴダイゴの「モンキーマジック」)で登場するや否や、青のテレキャスター・タイプを構えた山口隆が歌い出したのは「美しき人間の日々」。本人いわく”ボリュームが下がっていた”というミスがありながらも、ツアーを終えたばかりとは思えないテンションで会場を煽る。比較的シンプルな音響設備ではあったが、サンボマスター・サウンドは十分伝わってきた。

「アイ ウォン チュー」では、黒のギブソン・レス・ポール・カスタムに持ち替えての指弾き。”愛し合うための音楽”という語りから入った「ラブソング」は、テレキャスターに戻してのピック・プレイ。4月に発売された新作『きみのためにつよくなりたい』からの2曲は、ツアーを経て揉まれてきたからか、スタジオ盤よりもよりソウルフルであった。最後は定番の「そのぬくもりに用がある」でシメ。会場は大いに盛り上がりを見せた。

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転換を挟んでの後攻はクーラ・シェイカー。珍しいアコースティック・セットでのライブだった。こうなってくると演目が楽しみになってくる。バンク・ロックを見せつけられたあとにどうするのだろうと思ったのだが、やはりクーラ・シェイカー。王の貫禄そのままで、スピリチュアル&サイケデリックな新作『ピルグルムズ・プログレス』からの「オール・ドレスド・アップ」で幕を開ける。

テイラーと思われるアコースティック・ギターを構えたクリスピアン・ミルズ。最初こそフィンガーピッキングが多かったものの、次第にストロークでかき鳴らすようになっていったのは、この異色コラボにテンションが上がったからだろうか。ひと呼吸置いて「ピーター・パンよ、安らかに」、「オフィーリア」と続く。「オフィーリア」では、ベーシストのアロンザ・ベヴァンもアコースティック・ギターに持ち替えて、華麗なるフィンガーピッキングを披露。

「モダン・ブルーズ」はメドレー仕立て。同じEコードのまま、「エンド・オブ・ザ・ワールドを挟み、デビュー・アルバム『K』からの「303」へ。気を良くしたのだろうか、そのまま「ハッシュ」へ移行。『K』から聴き続けているファンにとってはたまらない。オーディエンスの歓声も一段とトーンが上がる。スタジオ盤より1音上げの「シャワー・ユア・ラヴ」から、最後はお馴染みの「ゴーヴィンダ」。会場の大合唱で幕を閉じた。

これまた転換を挟んで、2組のトーク・セッション。何を隠そう、彼らの間を最初に取り持ったのはギター・マガジンである。3年ほど前のソニー・ミュージック社内で、クーラ・シェイカーの取材をしていたところ、別媒体で撮影に訪れていたサンボのメンバーが登場。クリスピアンを紹介すると山口が歩み寄り、日本語で「対バンやろう!」と熱いメッセージを送ったのだ。まさか、その時はこの日が来るとは予想だにしていなかったわけで、まさにROCKの神様が引き寄せたとしか思えない。お互いの新作についての印象などを語り合ってトーク・セッションはなごやかに終了した。

本イベントの最後は2組のジャム・セッション。曲はヴェルヴェット・アンダーグラウンドの「ワット・ゴーズ・オン」。”3コードなので弾きやすい”という理由でクリスピアンが選んだそう。クリスピアンと山口が交互にリード・ボーカルとコーラスをとる。意外とマッチしていたのが印象的だった。クリスピアンもここではテレキャスターに持ち替えた。中間部では、クリスピアンと山口が座り込んで額を突き合わせるパフォーマンス。山口が入魂のソロを弾き、クリスピアンはハイ・ポジションでのコード・カッティングで応酬する。終演時はオーディエンスによる大歓声に包まれた。

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まさに無垢なるROCK魂のぶつかり合いだった。サイケデリックと言われようが、パンクと言われようが、ロックでつながった同士は、お互いを理解したうえで、正面からぶつかり合った。日英の、それも異色の2組がロック・ミュージックを介して認め合い、それをオーディエンスが受け入れた瞬間だった。

なお、このセッションのダイジェストをそれぞれの公式サイトにて、8月20日より期間限定でストリーミング配信されるとのこと。会場に来ることができなかったファンはぜひ楽しみにしてほしい!

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『ピルグリムス・プログレス』ソニー SICP-2673

クーラ・シェイカー公式サイト

 

 

 

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『きみのためにつよくなりたい』ソニー SRCL-7270

サンボマスター公式サイト

 

 

【SET LIST】
●サンボマスター
1. 美しき人間の日々
2. アイ ウォン チュー
3. ラブソング
4. そのぬくもりに用がある

●クーラ・シェイカー
1. オール・ドレスド・アップ(All Dressed Up)
2. ピーター・パンよ安らかに(Peter Pan R.I.P)
3. オフィーリア(Ophelia)
4. メドレー:モダン・ブルーズ〜エンド・オブ・ザ・ワールド〜303〜ハッシュ(Medley:Modern Blues〜303〜Hush)
5. シャワー・ユア・ラヴ(Shower Your Love)
6. ゴーヴィンダ(Govinda)

●ジャム・セッション:クーラ・シェイカー&サンボマスター
1. ワット・ゴーズ・オン(What Goes On)※ヴェルヴェット・アンダーグラウンドのカバー

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