【ライブ・レポート】DAITA〜THE GUITAR EMISSION D-ISM (6月12日@C.C.Lemonホール)

ライブ/イベントレポート by 編集部 2010年7月6日

国内屈指のギタリストDAITAの活動15周年を祝う祭典!
豪華なゲスト陣との奇跡のジョイント・ライブ

 

夕闇が迫る頃,会場に着くと,そこはすっかりお祝いムードに包まれていた。この日はギタリストDAITAの活動15周年を祝うという,記念すべきイベント。彼を囲む豪華ゲスト・ミュージシャンとの共演も予定されているという。
期待を胸に,第一部がスタート。本ライブは二部構成になっており,このセクションでは00年代からのソロ活動を振り返る。いわば”ソロ・アーティスト”としてのDAITAを見られる,というわけだ。ステージはドラム,ベース,キーボードにプログラミング機器を取り入れた布陣で,中央に立つDAITAはなんだか荘厳な顔つき。シンフォニックなサウンドがホール全体を包み込み,観客は彼の出すトーンだけでなく,ホールを行き交う視覚的装飾や,ハイファイな電子音が呼び起こすビジュアル・イメージに陶酔しているようだった。これらの作品が発表された00年代は,おそらくDAITA本人もギターを巡る旅に出た期間だったのだろう。最後の曲「新たなる旅路」が始まると,ミラー・ボールが回りだし,ロマンティックに彼の未来を打ち出したところで第一部は終了。ちなみに,使用したギターで確認できたのは青いトム・アンダーソン のClassic 7-18-96A,お馴染みG-Life製DSG Life Alder。なかでもDSG Life Alderを手にプレイした10分を超える大曲「FANTASIA」のボリューム奏法は得も言われぬ陶酔感を演出するナイス・トーンを生み出していた。
少々の休憩をはさんだあと,スクリーンに突如としてアナウンサー・茂木淳一のビデオ・レターが映されると会場は大きな歓声が上がる。DAITAとの交流をウィットに富んだ口調で語り,第一部の雰囲気から一転してほっこりと暖かいムードが漂い始めた。第二部の幕開けだ。
第二部はDAITAゆかりのミュージシャンが登場するジョイント・ライブ。初めに登場したのは,DAITAにデモテープを送ったことが出会いの始まりというシンガー/ソングライター,より子。アッパーなポップ・チューン「ダイアの花」,「Break the Cocoon」を演奏し,DAITAはたちまちボーカリストの横に立つ”バンド・ギタリスト”に変貌した。表情も柔和になり,タッピング等々を駆使したテクニカル・プレイにもキャッチーさが光り出す。楽曲をポップに聴かせる手腕は彼の真骨頂といったところか。
次なるゲストはアコースティック・ギターの名人,押尾コータロー。このふたりの共演,実は本誌の表紙企画(2010年1月号参照)がきっかけで意気投合し,実現したものなのだ。まずはふたりをつなげた一曲として『GUNDAM UNPLUGGED〜アコギdeガンダムA.C2009〜』収録の「風にひとりで」をジョイント。ゴダンの黒いエレガットを弾くDAITAと,ストロークにとどまらず,ボディを叩きながらリズム・ギターを紡ぐ押尾からなる新生デュオが誕生した記念すべき瞬間であった。このふたり,まったく異なるスタイルのギタリストだが,”ギター道を極める男”という点では寸分変わらない。その後は軽快なトークを織り交ぜつつ,押尾が会場に少々複雑な(?)手拍子を手ほどきし,オリジナル曲「Snappy!」を会場全体で作り上げた。
会場を切り裂くSEとともに次に登場したのが,DAITA率いるバンド,BINECKS。現在の彼と活動をともにするメンバーの登場を観客は大喝采で迎える! 第一部でも活躍したシーケンス・プログラマー・TESSEYのリズムが爆音で響くと,KEITA(vo)が観客を煽り,DAITAはフライングVを抱え,気迫十分のパフォーマンスを叩きつける。ロック味を帯びてきたステージで「GLORY DAYS」,「Shout of our soul」を披露し,デビュー15周年を経てたどりついた”今”のDAITAを見せつける迫力の一幕を終えた。
BINECKSの興奮冷めやらぬステージのスクリーンに登場したのは,プロレスラー・永田裕志と蝶野正洋。DAITAのプロレス好きの一面も見えたひとコマだが,音楽のライブ会場には似ても似つかない彼らのビデオ・レターに驚いた観客もいたようだ。このようにミュージシャンにとどまらず,さまざまな方面の著名人から祝福のビデオ・レターが届くというのも,DAITAのキャリア15年のまぎれもない宝なのだろう。
ステージを見ると,なにやら豪華なドラム・セットが組まれ,機材転換が進められている。それを見た観客は”何か”を察知したようで,再びざわめきが会場に広がっていく。そして! 満を持してスクリーンに浮かぶのはSIAM SHADE時代の盟友・NATCHIN(b)と淳士(d)の文字! 嵐のような叫び声のなか,3人が登場。インスト作「Virtuoso」,「Triptych」を演奏し,DAITAは遂に本格解禁のスーパー・プレイを連発。名バンドのリズム体であり,盟友であるふたりに支えられ,アーミングやタッピングを駆使した彼の”魅せて聴かせる”才能が発揮された2曲だった。
そして,本イベントの目玉であり,トリを飾るのは,事前の触れ込みですでに話題騒然のスーパー・バンド! HISASHI(g/GLAY)を筆頭に,FLOWのKOHSHI(vo),シドのゆうや(d)が駆けつけた。真っ白に照らされたステージで,ガンズ・アンド・ローゼズの「パラダイス・シティ」が演奏される。この選曲には驚いたが,ゼマイティスを使うHISASHIのクラシックに歪んだギター・サウンドが,DAITAのヘヴィな音とブレンドされ,そこにKOHSHIのラップが合わさることでノリのあるミクスチャー・アレンジを完成させていた。MCをはさんで2曲目に披露されたのはかつて『hide TRIBUTE SPIRITS』(1999年リリース)にてSIAM SHADEがカバーした曲,「ピンクスパイダー」! このパフォーマンスに号泣する人が続出。会場がひとつになっていくような空気が生まれる。3曲目には,DAITAのキャリアに欠かすことのできない「1/3の純情な感情」。聴いた瞬間に当時の記憶を呼び戻してくれる,魔法のアルペジオが鳴り響いた。このイントロを,DAITAのように弾きたいと猛練習した読者も多いことだろう。ホールの感動は最高潮に達し,それとともに,DAITAのキャリア15年の重みも,この一曲で多くの人が感じ取ったことだろう。最後に「REBIRTH」を披露し,メンバーは最高の笑顔でステージをあとにしたのだった。使用されたギターは,DAITAが白のG-Life Snow Life,黒のBlackLife等,HISASHIは愛用のゼマイティス加え,G-Life製のHISASHIモデルも披露し,ふたりのギター・バリエーションも見物であった。
SIAM SHADEのギタリストとしてデビューし,その後もソロ活動を経て,BINECKSのリーダーとして活躍を続けるDAITAの現在過去未来,そのすべてを仲間たちとともに祝福したこのイベント。いくら卓越した技術を持っていても,それだけでは人々の感情を深く揺さぶることはできない。DAITAという人間の人柄の温かさも加えて初めて人を感動させることができるのだ。今回のイベントではそんな彼の存在感の大きさを垣間見ることができた気がする

夕闇が迫る頃,会場に着くと,そこはすっかりお祝いムードに包まれていた。この日はギタリストDAITAの活動15周年を祝うという,記念すべきイベント。彼を囲む豪華ゲスト・ミュージシャンとの共演も予定されているという。

期待を胸に,第一部がスタート。本ライブは二部構成になっており,このセクションでは00年代からのソロ活動を振り返る。いわば”ソロ・アーティスト”としてのDAITAを見られる,というわけだ。ステージはドラム,ベース,キーボードにプログラミング機器を取り入れた布陣で,中央に立つDAITAはなんだか荘厳な顔つき。シンフォニックなサウンドがホール全体を包み込み,観客は彼の出すトーンだけでなく,ホールを行き交う視覚的装飾や,ハイファイな電子音が呼び起こすビジュアル・イメージに陶酔しているようだった。これらの作品が発表された00年代は,おそらくDAITA本人もギターを巡る旅に出た期間だったのだろう。最後の曲「新たなる旅路」が始まると,ミラー・ボールが回りだし,ロマンティックに彼の未来を打ち出したところで第一部は終了。ちなみに,使用したギターで確認できたのは青いトム・アンダーソン のClassic 7-18-96A,お馴染みG-Life製DSG Life Alder。なかでもDSG Life Alderを手にプレイした10分を超える大曲「FANTASIA」のボリューム奏法は得も言われぬ陶酔感を演出するナイス・トーンを生み出していた。

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少々の休憩をはさんだあと,スクリーンに突如としてアナウンサー・茂木淳一のビデオ・レターが映されると会場は大きな歓声が上がる。DAITAとの交流をウィットに富んだ口調で語り,第一部の雰囲気から一転してほっこりと暖かいムードが漂い始めた。第二部の幕開けだ。

第二部はDAITAゆかりのミュージシャンが登場するジョイント・ライブ。初めに登場したのは,DAITAにデモテープを送ったことが出会いの始まりというシンガー/ソングライター,より子。アッパーなポップ・チューン「ダイアの花」,「Break the Cocoon」を演奏し,DAITAはたちまちボーカリストの横に立つ”バンド・ギタリスト”に変貌した。表情も柔和になり,タッピング等々を駆使したテクニカル・プレイにもキャッチーさが光り出す。楽曲をポップに聴かせる手腕は彼の真骨頂といったところか。

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次なるゲストはアコースティック・ギターの名人,押尾コータロー。このふたりの共演,実は本誌の表紙企画(2010年1月号参照)がきっかけで意気投合し,実現したものなのだ。まずはふたりをつなげた一曲として『GUNDAM UNPLUGGED〜アコギdeガンダムA.C2009〜』収録の「風にひとりで」をジョイント。ゴダンの黒いエレガットを弾くDAITAと,ストロークにとどまらず,ボディを叩きながらリズム・ギターを紡ぐ押尾からなる新生デュオが誕生した記念すべき瞬間であった。このふたり,まったく異なるスタイルのギタリストだが,”ギター道を極める男”という点では寸分変わらない。その後は軽快なトークを織り交ぜつつ,押尾が会場に少々複雑な(?)手拍子を手ほどきし,オリジナル曲「Snappy!」を会場全体で作り上げた。

会場を切り裂くSEとともに次に登場したのが,DAITA率いるバンド,BINECKS。現在の彼と活動をともにするメンバーの登場を観客は大喝采で迎える! 第一部でも活躍したシーケンス・プログラマー・TESSEYのリズムが爆音で響くと,KEITA(vo)が観客を煽り,DAITAはフライングVを抱え,なんとも気迫十分のパフォーマンス。ロック味を帯びてきたステージで「GLORY DAYS」,「Shout of our soul」を披露し,デビュー15周年を経てたどりついた”今”のDAITAを見せつける迫力の一幕を終えた。

BINECKSの興奮冷めやらぬステージのスクリーンに登場したのは,プロレスラー・永田裕志と蝶野正洋。DAITAのプロレス好きの一面も見えたひとコマだが,音楽のライブ会場には似ても似つかない彼らのビデオ・レターに驚いた観客もいたようだ。このようにミュージシャンにとどまらず,さまざまな方面の著名人から祝福のビデオ・レターが届くというのも,DAITAのキャリア15年のまぎれもない宝なのだろう。

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ステージを見ると,なにやら豪華なドラム・セットが組まれ,機材転換が進められている。それを見た観客は”何か”を察知したようで,再びざわめきが会場に広がっていく。そして! 満を持してスクリーンに浮かぶのはSIAM SHADE時代の盟友・NATCHIN(b)と淳士(d)の文字! 嵐のような叫び声のなか,3人が登場。インスト作「Virtuoso」,「Triptych」を演奏し,DAITAは遂に本格解禁のスーパー・プレイを連発。名バンドのリズム体であり,盟友であるふたりに支えられ,アーミングやタッピングを駆使した彼の”魅せて聴かせる”才能が発揮された2曲だった。

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そして,本イベントの目玉であり,トリを飾るのは,事前の触れ込みですでに話題騒然のスーパー・バンド! HISASHI(g/GLAY)を筆頭に,FLOWのKOHSHI(vo),シドのゆうや(d)が駆けつけた。真っ白に照らされたステージで,ガンズ・アンド・ローゼズの「パラダイス・シティ」が演奏される。この選曲には驚いたが,ゼマイティスを使うHISASHIのクラシックに歪んだギター・サウンドが,DAITAのヘヴィな音とブレンドされ,そこにKOHSHIのラップが合わさることでノリのあるミクスチャー・アレンジを完成させていた。MCをはさんで2曲目に披露されたのはかつて『hide TRIBUTE SPIRITS』(1999年リリース)にてSIAM SHADEがカバーした曲,「ピンクスパイダー」。 このパフォーマンスに号泣する人が続出。会場がひとつになっていくような空気が生まれる。3曲目には,DAITAのキャリアに欠かすことのできない「1/3の純情な感情」。聴いた瞬間に当時の記憶を呼び戻してくれる,魔法のアルペジオが鳴り響いた。このイントロを,DAITAのように弾きたいと猛練習した読者も多いことだろう。ホールの感動は最高潮に達し,それとともに,DAITAのキャリア15年の重みも,この一曲で多くの人が感じ取ったことだろう。最後に「REBIRTH」を披露し,メンバーは最高の笑顔でステージをあとにしたのだった。使用されたギターは,DAITAが白のG-Life Snow Life,黒のBlackLife等,HISASHIは愛用のゼマイティスに加え,G-Life製のHISASHIモデルも披露し,ふたりのギター・バリエーションも見物であった。

SIAM SHADEのギタリストとしてデビューし,その後もソロ活動を経て,BINECKSのリーダーとして活躍を続けるDAITAの現在過去未来,そのすべてを仲間たちとともに祝福したこのイベント。いくら卓越した技術を持っていても,それだけでは人々の感情を深く揺さぶることはできない。DAITAという人間の人柄の温かさも加えて初めて人を感動させることができるのだ。今回のイベントではそんな彼の存在感の大きさを垣間見ることができた気がする。

 

ーセットリストー

●第一部/ソロコーナー

1.Volcano High

2.Emphatic Line

3.Singular Point

4.DS Generator

5.新曲(タイトル未定)

6.Zenith

7.Volplane

8.FANTASIA

9.真実と闘争

10.Suna no Shiro

11.新たなる旅路

 

●第二部/ゲストコーナー

 

より子

1.ダイアの花

2.Break the Cocoon

 

押尾コータロー

1.風にひとりで

2.Snappy!

 

BINECKS《KEITA(vo),BOH(b),TESSEY(S.Prpgrammer)》

1.GLORY DAYS

2.Shout of our soul

 

NATCHIN(b),淳士(d),斉藤有太(k)

1.Virtuoso

2.Triptych

 

SUPER BAND《KOUSHI(vo),HISASHI(g),BOH(b),ゆうや(d)》

1.Paradise City

2.ピンクスパイダー

3.1/3の純情な感情

4.REBIRTH

 

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