【ライブ・レポート】仲井戸”CHABO”麗市

ライブ/イベントレポート by 編集部 2009年10月19日

ひとりきりでRCを歌いきった爽快な3時間半

I stand alone 仲井戸”CHABO”麗市 ”僕が君を知ってる”

2009年10月11日@SHIBUYA-AX

赤のギブソンJ-45を抱えてステージに登場したCHABOは,RCサクセションのファンにはたまらない「よォーこそ」の印象的なベース・ラインを弾き始めた。”古くからのおいらのダチさ 紹介するぜ 仲井戸麗市 チャボ!”とあの歌詞をCHABO本人がそのまま歌ってこの日のライブはスタートした。

毎年恒例となっているCHABOのバースデイ・ライブを兼ねたAX公演。年ごとにさまざまなスタイルで行なわれてきたが,今年はたったひとりでRCの曲を弾き語るという趣向だった。序盤は「君が僕を知っている」、「つきあいたい」、「ボスしけてるぜ」といったド派手なロック・バンドとしてRCサクセションが全力疾走していた頃のナンバーが続く。ギター1本でもまったく寂しくなることなく、あの世界観をよみがえらせていた。「よそ者」、「多摩蘭坂」といったバラードでは、会場全体がCHABOが響かせる一音一音に集中していった。

ここ数年、CHABOの活動のひとつの柱となっているポエトリー・リーディングの形式で、忌野清志郎とCHABOの思い出のエピソードが、曲の合間に披露された。初めて清志郎の実家に訪れた際の話をして、そこで作った曲として歌われたのは「僕の自転車のうしろに乗りなよ」だ。清志郎のソングライティングの技術に驚いたという「お墓」など、初期の名曲も惜しげもなく歌われていく。

この日のライブは、RCが残した名曲をCHABO本人が歌うという点が重要だったわけだが、ギター・プレイに関しても注目すべきポイントはいくつもあった。ギブソンのチェット・アトキンス(スティール弦とナイロン弦の2本)、リゾネイター・ギターなどを駆使、多彩なエフェクターをかけて、豊かなトーン・バリエーションを生み出していた。特にインストのソロ・ギターで披露された「エンジェル」は、圧巻の演奏力だった。

「キモちE」、「いい事ばかりはありゃしない」でもりあがったところで、”この曲は大切な宝ものになりました”と言って「雨あがりの夜空に」がプレイされた。弾き語りでも十分に迫ってくる凝縮されたアレンジ。アンコールでは「スローバラード」を披露。続いて”素の清志郎っぽくて好きな曲”という紹介で最後に演奏したのは「夜の散歩をしないかね」だった。

” 拝啓 戦友たち”という出だして始まった「Late Summer」というタイトルのリーディングが終わり、最後の最後に清志郎へ向けての手紙が朗読された。親友同士であったことが温かく伝わってくる爽快感のある朗読だ。ステージには虹が出て、ふたりで弾き語った「君が僕を知っている」の映像が流れた。誰もが大きな感動を味わっていたと思う。

清志郎やRCの思い出を語り、懐かしい曲を歌いきったこのライブからは、これまでにない前向きな姿勢が強く感じられた。CHABOの次の展開がとても楽しみになった夜だった。

【SET LIST】

01.よォーこそ
02.激しい雨
03.君が僕を知ってる
04.たとえばこんなLove Song
05.つきあいたい
06.上を向いて歩こう
07.ボスしけてるぜ
08.よそ者
09.多摩蘭坂
10.2時間35分
11.春が来たから
12.僕とあの娘
13.コーヒー・サイフォン(リーディング)
14.僕の自転車のうしろに乗りなよ
15.お墓
16.キヨシロー文章(リーディング)
17.甲州街道はもう秋なのさ
18.カフーツ(リーディング)
19.忙し過ぎたから
20.エンジェル <Instrumental>
21.毎日がブランニューディ
22.キモちE
23.いい事ばかりはありゃしない
24.雨あがりの夜空に
25.夏の口笛

〜ENCORE〜
26.SOUTH BOUND TRAIN
27.スローバラード
28.after the storm
29.夜の散歩をしないかね
30.Late Summer(リーディング)
31.なぁキョシロー(リーディング)

[仲井戸麗市 公式サイト]

 

 

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