ライブレポート/NANO-MUGEN FES. 2009(後編)

ライブ/イベントレポート by 編集部 2009年8月14日

恒例のNANO-MUGEN FES.が今年も開催。熱狂の2日間の模様をお届け!

7月20日。前日に引き続き暑い中多くの人が横浜アリーナに集結。皆思い思いのTシャツを身にまとい、準備万端の様子で開演を待っている。それでは2日目の様子をレポートしよう。

2009年7月20日@横浜アリーナ

FARRAH

正午を回った頃、アジカン山田貴洋(b)・伊地知潔(d)の紹介のもと登場したファラー。ジェズ・アシャースト(vo、g)とミシェル・マルゲリータ(b、vo)を大きな拍手が迎える。”コンニチハ! ゲンキデスカ? スゴーイ!”とジェズ。4年ぶりの出演は4人の時とひと味違ったアコースティック・セットでの演奏。ジェズの温かいアコギの音色とミシェルのコーラスがなんとも心地のよい「Stereotypes」を始め、「No Reason Why」など全6曲のステージはあっという間のひとときだった。最後にふたりは大きく大きく手を振りステージをあとにした。

サカナクション

ピコピコSEとともに2番手サカナクションのライブがスタート! 電子音とうねるベース、爆裂ギターが交錯する「Ame(B)」で一気にテンションを最高潮に持って行き会場はダンスフロアと化した。続く曲たちがさらに会場をヒートアップさせていく。ラストはNANO-MUGENコンピに収録されている「ナイトフィッシングイズグッド」。途中、緊張でカッチカチのMCが笑いを誘っていたが、ステージングは堂々としたもので、思わず体を動かしてしまうビートとサウンドで疾走感たっぷりに魅せてくれた。

nada surf

本イベントのために初来日を果たしたナダ・サーフは前日のライブを成功させた影響もあってか、とてもリラックスした様子でスタンバイ。アコースティカルな最新アルバムの雰囲気とは違う、非常にアグレッシブなロック・バンドとしての彼らを観ることができた。マシュー・カーズ(vo,g)はレス・ポール・スタンダードとブラック・ビューティーを交互に駆使し、ストレートなサウンドを届けてくれる。「Happy Kid」、「Always Love」、「Blankest Year」を含む10曲というボリューム満点のショーを終え、とびきりの笑顔で去っていく彼らがとても印象的だった。

ユニコーン

イベントも中盤に差しかかり、いよいよユニコーンの出番だ。高まる期待の中、奥田民生の握る赤いレス・ポールがキラリと光り「ひまわり」でステージは幕を開けた。続く曲で手島いさむのハードロッキンなギターが鳴った瞬間、フロアは歓喜の渦に。それもそのはずツアーでも披露しなかった「服部」だ! そして「すばらしい日々」で涙腺をゆるめさせ、コミカルな前フリから復活シングルの「WAO!」。阿部義晴が手にしたフライングVから軽快なリズムが刻まれ1万人が跳ねる。シメは09年ユニコーンのアンセム「HELLO」。まんまと彼らのペースに乗せられてしまったが、それが楽しく心地よいのだ。

スピッツ

ロック・ナンバー「今」、「放浪カモメはどこまでも」からライブをスタートしたスピッツ。草野がビル・ローレンスBM-1Mからマーティンに持ち替え、次に演奏されたのは誰もが知っているであろう名曲「チェリー」。透き通った歌声と切ないメロディが皆の心をキュンとさせる。その後も「スパイダー」、繊細なギター・ソロが印象的な「ガーベラ」となつかしの曲を次々とくりだしてくるのだからもう、たまらない。草野のアコギは優しく、三輪テツヤのレス・ポールの音色は凛としていてそのコントラストが終始美しく響いていた。

ASIAN KANG-FU GENERATION

大トリを飾るのはもちろんアジアン・カンフー・ジェネレーション! 後藤正文のレス・ポール・スペシャルと喜多建介のレス・ポールが奏でる壮大なインストからオープニングの新曲「夜のコール」へ。エンジン全開でかっ飛ばしていく彼らにお客さんは誰ひとり残らずついていく。のっけからこれ以上ないというほどの熱気と歓喜。「リライト」、「遙か彼方」、「藤沢ルーザー」と新旧を織り交ぜたバランスのよいセットリストで「転がる岩、君に朝が降る」までを走り抜け、4人はステージをあとにした。終盤のMCにて後藤はこう語っている。”なんか、もっと、もっとね、空気がね、横浜アリーナから漏れ出して、よくなるといいね! 普段の生活がさ。願わくば、洋楽とか邦楽とか、いろんなジャンルの垣根がぶっ壊れて、音楽は音楽として楽しめるようになるまで、このフェスは続けたいと思います”。この言葉に賛同の歓声が起こったのがとても温かく、愛の溢れた光景であった。

大きなアンコールの声にこたえ、4人は再びステージに登場。”NANO-MUGEN FES.2009″終了へのカウントダウン。少しの疲れも見せず、ただ少し名残惜しそうにラスト・ナンバー「新しい世界」を演奏し、キラキラと舞う紙吹雪の中でメンバーそれぞれが深く一礼をしてから去っていった。これにて全アクト終了。

2日間にわたるイベントを終え帰路につくお客さん。その表情は実に幸せそうで満足に満ちたものであった。それがこのイベントの成功を物語っていることは間違いないだろう。

 

NANO-MUGEN FES. 2009レポート 前編 | 後編

 

『ASIAN KUNG-FU GENERATION presents NANO-MUGEN COMPILATION 2009』

[NANO-MUGEN オフィシャルサイト]
[ASIAN KUNG-FU GENERATION オフィシャルサイト

写真クレジット

●TEPPEI 撮影
FARRAH、NADA SURF、ユニコーン、スピッツ、ASIAN KUNG-FU GENERATION

●中河原理英 撮影
サカナクション、THE YOUNG PUNX!、BEN FOLDS、HARD-FI

 

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