ライブレポート/ROBO+S

ライブ/イベントレポート by 編集部 2009年3月23日

強力バンド・グルーヴで魅せた、ギター・ヒーロー、TAKUYAの肖像。

ROBO+S
2009年3月8日 渋谷クラブクアトロ

ハイ・テンションなギター・ロック・アルバム『DYING MUSIC』、独自のポップ感が炸裂した『転がれサンディもサムも』という傑作アルバムを連発している、TAKUYA(vo、g)、SHIGE(g)、HITOKI(b)、JAH-RAH(d)による4人編成のROBO+S。

最新作『転がれサンディもサムも』を引っさげたツアーのファイナルが、渋谷クラブクアトロにて行なわれた。

1曲目は「転がるロシアンブルー」。リフの応酬によりグイグイ引き込んでいくインスト曲だ。

お馴染みのキズだらけのテレキャスを持ったTAKUYAと、レス・ポール・カスタムを持ったSHIGEが顔を見合わせ、楽しそうに笑う。調子は良さそうだ。

曲終わりから間髪入れず、TAKUYAの”ワン!ツー!スリー!フォー!”で「COME ON WAKE UP EVERYBODY」、そして「ZERO」へ。これはアルバムと同様の流れ。

続く「空色」は1stアルバムに収録の曲だが、16ノリのダンス・ナンバーへとアレンジを変え、躍動感溢れる楽曲に。TAKUYAのエンド・ソロを挟み、観客も巻き込んだコーラスで、ライブ冒頭から大きな盛り上がりを見せた。

ボーカリスト/フロントマンとしてのTAKUYAの存在感がとてつもなく大きく、バンド全体のまとまりもさすがにスゴい。

振りの大きなピッキング・フォームで強力なピック弾きを見せるHITOKIの力強いグルーヴがバンドを引っぱった「GREATEST DELIGHT」では、TAKUYAのおいしいメカニカルなソロも聴けた。

ROBO+Sではボーカリストでもあり、バッキングではそこまで凝ったことをしていないTAKUYAだが、そのぶんギター・ソロではキッチリと見せてくれる。

サーフ・グリーン・カラーのストラトに持ち替えた「A LOVE SONG」では浮遊感のある楽曲全体の雰囲気を切り裂く、熱いロック・ソロを独特のステージ・アクションをしながらキメるし、「Cloud Collector」ではディレイも混ぜながらのフリーキーなフレーズを、「ナイトメアリー」ではまさにTAKUYA印の調性感の危ういハチャメチャなソロをかました。

今回のライブでは、TAKUYAのソロ・コーナーが用意されていた。ほかのメンバーが完全にステージからはけると、サウンド・オン・サウンドでループさせた低音弦のリフをバックに、オリエンタルなスケールでのメカニカルな速弾きをスタート。

続いては、ソロ・ギターによるクラシック曲(曲名失念……すいません)や、オール・タッピングによる「トルコ行進曲」。さらには、「小さな頃から」や「そばかす」といったJUDY AND MARY時代の楽曲のギター・パートを抜き出したプレイなど、盛りだくさんの内容だったが、ギター小僧丸出しでギターに集中する姿が、なんとも微笑ましかった。

ソロ・コーナーといえば、ライブ後半にはJAH-RAHとHITOKIによるドラム・ソロ&リズム体ソロもあったが、ここでの、歪んだ音色でまさしく”ドライブ”しまくるHITOKIのプレイも圧巻であったことを追記しておきたい。

リズム体ソロのあとは怪しくクールな雰囲気のロック・ナンバー「ナイトメアリー」を挟み、TAKUYAが”いけるのか!?”と強烈に煽り、「タンバリン」「左岸ミッドナイト」「キルミーリルビー」と爆発力のある曲でたたみかけ、「UK OK?」で本篇は終了。

「キルミーリルビー」での奔放なギター・プレイや「UK OK?」でのアグレッシブなステージ・アクションなど、TAKUYAの耳と目で魅せるスタイルが本領発揮されていた。

アンコールはタッピングのイントロが付け加えられた「Super Lovers」、SHIGEがソロを取った「GUITAR DE POP」ときて、エンディングでTAKUYAの速弾きソロから背面弾きまでが炸裂する狂乱状態の「ジェット気流」で大団円。

ロック・バンドらしいパワー感や躍動感と、親しみやすいキャッチーさを兼ね備えた今のROBO+Sが、バンドとしてとても良い状態にいるということを大いにアピールするライブであった。

文:中村健吾(ギター・マガジン編集部)
写真:三浦麻旅子

【SET LIST】

1. 転がるロシアンブルー
2. COME ON WAKE UP EVERYBODY
3. ZERO
4. 空色
5. i love you
6. GREATEST DELIGHT
7. A LOVE SONG
8. バタフライ
9. 暴走モード
10. ローリングサンディ ローリングサム
11. Cloud Collector
12. JAH-RAH & HITOKI SOLO
13. ナイトメアリー
14. タンバリン
15. 左岸ミッドナイト
16. キルミーリルビー
17. UK OK?

─Encore─
18. Super Lovers
19. GUITAR DE POP
20. ジェット気流

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