Vol.17 4種類のギターを弾き比べる

ギター・サウンド・テクニック by 細川圭一 2013年7月30日

vol17

本セミナーはエレキギターの音作りに関するさまざまなテクニックを紹介していく連載です。今回は4種類のギターを弾き比べてみます。

経験からセンスは形作られる

今回はFender Stratocasterのアルダー・ボディとアッシュ・ボディ、それにGibson Les PaulとFender Jaguarの4本を弾き比べて、その音色の違いを実感してもらおうと思います。まずは以下の動画をチェックしてみてください。

 

 

いかがでしたでしょうか? はっきりと音色の違いが分かるものもあれば、微妙な違いにしか感じないものもあるかもしれません。ギターによる音色の違いをはっきりと認識できるようになるにはある程度の時間が必要だと思います。

“想い”も大切にしよう

どのギターを選択するかは、もちろん弾く本人のセンスや好みが大きく反映することなので、何を選んでも間違いではありませんし、それに対して誰も反対や否定することはできないと思います。しかし、ギターによる音色の違いを大まかにであっても把握しておくことは、ギターの選択のみならず、その後の自分の個性やカラーを作っていく上で有効な知識となると思います。

また、さまざまな音楽を聴いて自分が使っているギターの種類を調べたり、いろいろな種類のギターを弾いてみて経験を積み重ねていく中で、「この曲(フレーズ)にはこのギターが合う」といったような“自分のセンス”が形作られていくと言えるでしょう。

そうした経験を積み重ねていけば、自分のスタイルや好み(または目標)が定まってきたときに、“何を選ぶか”を絞り込みやすくなると思います。

ただし、ギター(音楽)は心を扱うモノなので、理路整然とした正しいことのほかに、“想い”というとても大事なファクターがあり、これを無視せず上手に大事にバランスを取っていくことも必要だと思うのです。

例えば、「なぜか分からないが、このギターがすごく好きだ!」とか、「音は良くないがルックスは最高」というような矛盾も、自分(演奏者)のモチベーションを上げるためには必要だと思うのです。

ギターを育てる

筆者は動画に登場する4本ともう1本の計5本をメインの楽器として状況に応じて使い分けていますが、家では1週間交代で1本ずつ弾くようにしています。

これは“ギターを育てる”ためです。仮にアンプを通さないにしても、弾いてあげることがギターに対する最良のケアだと思います。

事実、新品で購入したギターが1年後に“よく鳴るようになる”というのは本当にあることで、弾くことで振動させ、どんどん自分になじんでくるという現象は確かにあると思います。

大好きなギターに出会えるのはとても幸せなことですし、出会えるための助けに少しでもなれたら幸いです。

使用機材

ギター1:Fender Stratocaster アルダー・ボディ

st_alder

ギター2:Fender Stratocaster アッシュ・ボディ

ash

ギター3:Gibson Les Paul

01_LesPaul

ギター4:Fender Jaguar

Jaguar

アンプ:Fender Twin Reverb

Twin

 

本連載の内容の一部は、下記の書籍ともリンクしています。

細川圭一

細川圭一

ギタリスト/コンポーザー/アレンジャー/プロデューサー。アーティストのサポートでは加藤慶之(RAG FAIR)、w-inds、林田健司、川村結花、まるで六文銭のように、GILLEなどのライブやレコーディングに参加、またアニメーション作品(『夏目友人帳』、『学園アリス』)のサウンド・トラックにも参加し、舞台音楽も手がけるほか、海外でのギター・クリニックも行っている。

Photo:Takashi Yashima

音源制作協力:

  • 音源素材レコーディング/ミックス:田中毅(LUKES)
  • 音源素材アレンジ/プログラミング(エレキギターで楽曲に魔法をかけるアレンジ&エフェクト・テクニック):山崎泰之
  • ドラム(正しいリズム感が身に付くカッティング・レッスン):佐久間亮(ザ・ショッキング)


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