【音源付】著者たちの語らい--トモ藤田&加茂フミヨシのギターバトル!

加茂フミヨシ式ギター・トレーニング by 編集部 2009年2月6日

ついに、トモ藤田と加茂フミヨシのギター・バトル音源が完成! 必聴!!!

再生ボタンをクリックすると、トモ藤田と加茂フミヨシのギター・バトルが始まりますvsトモ藤田「Key=A♭のブルース」(ジャズ)


【この音源について】

トモ藤田氏と加茂氏のギター・バトルは、アメリカと日本でそれぞれのプレイをデジタルMTRにレコーディングしながら行われた。デジタルMTRは株式会社コルグの協力のもと、D888デジタル・レコーディング・スタジオを使用している。

最初に、藤田氏のギター・プレイがMTRに収録されて、加茂氏にMTRごと宅急便で送られ、そこに加茂氏がギターをレコーディングして、トラックは完成された。

(スピーカーの)左側が藤田氏、右側が加茂氏のギターだ。二人のギターには、一切のリバーブ、ディレイがかかっていない。完全なる「生」のギター・セッションを楽しんでほしい。楽曲はブルース形式だが、3コードブルース、ジャズ・ブルース、ファンク等バリエーションに富んでいる。

Keyキーはロック・ブルースでは珍しいと言えるA♭。このようなKeyではギター特有の開放弦が使いにくいので、普段Key=Aのブルースに慣れている人も少しとまどうかもしれないのでチェックしてほしい。

また、このセッションにはバックトラックが無い。メトロノームが2拍4拍のみに鳴っている、というトモ藤田氏らしいアイディアである。バックトラックが無いセッションにおいては、リズムとソロを織り交ぜながら演奏しなければならないので、慣れが必要だ。

最初はシャッフル・リズムからスタートするが、テーマは藤田氏によるもの。メロディーの隙間にバッキングを織り交ぜながら演奏することによってビートの効いたプレイとなり、かつ、バックトラックの無いセッションでも、コード感をリスナーに聞かせる事が可能になる上級テクニックだ。

0分30秒~1分17秒は藤田氏のアドリブ・ソロ、1分17秒~2分05秒は加茂氏のアドリブ・ソロとなっている。

2分05秒からは同じテンポだが、ジャズ・ブルースにコード進行が変わっている所に注目。このようなコード進行ではペンタトニック一発でも勿論弾けるのだが、コードに合ったスケールをチョイスしてそのスケールの音を活用しながらアドリブするのがジャジーな雰囲気を演出するコツであるので、シャッフル・リズムの時のソロとのアプローチの違いを確認して欲しい。

2分006秒~2分53秒は藤田氏のアドリブ・ソロ、2分54秒~3分41秒は加茂氏のアドリブ・ソロとなっている。

3分42秒からは、再び3コードのブルース進行になるが、ファンク・リズムにチェンジする。ここでも、メトロノームは2拍4拍のままだ。アドリブ・ソロもノリが16ビートに変わっているのでそのあたりを聞いて欲しい。

3分42秒~4分29秒まで藤田氏はアドリブ・ソロ、4分30秒~5分17秒まで加茂氏のアドリブ・ソロとなっている。

加茂氏はファンク・リズムになるまで、ずっとボリュームを押さえて弾いていて、ここから一気にボリュームを上げて歪みを稼いでいる。エフェクターが無い時の音色変化テクニックとして参考にして欲しい。

5分18秒より最初のシャッフル・リズムに戻ってフェードアウト。お互いのギター・スタイルが反映されたデュオ演奏となっている。

このフレーズ、演奏、スタイリッシュな雰囲気、異種マッチの醍醐味、そしてたった5分の中で聴ける様々な物語を楽しんでほしい。

(ギター・マガジン・オンライン編集部)

【使用機器】

KORG – D888 Digital Recording Studio

20090206_KORG_D888

8入力、8出力のデジタル・ミキサーに、8トラックのハードディスク・レコーダーが合体したデジタル・レコーダー。シンセサイザーや音源などを常時接続してミキサーとして使用できるだけでなく、その接続のままレコーディングも可能。気軽なレコーディングから、バーチャル・トラックや編集機能を駆使した高度なレコーディングまで広く対応。

今回のギター・バトルの音源は、このD888を日本からボストンのトモ藤田氏に送り、トモ氏が自分のパートを録音した上で東京の加茂氏に送り、加茂氏が自分のパートを重ねる、という手順によって作られた。

[KORG - D888 Digital Recording Studio]

【使用ギター】

20090206_FENDER_ST

トモ藤田:
Fender – Stevie Ray Vaughan Stratocaster
(写真左)

1992年製。トモ藤田氏は、息子が生まれた記念に1993年に購入した。ピックガード、フレット、ピックアップは購入後に好みのものに交換。ブリッジのサドルにはRaw Vintage SaddleとRaw Vintage Springを使っている。「ヴィンテージの匂いのする素晴らしいトーン」とのこと。なお今回のギター・バトルでは、このギターのフロント・ピックアップのみを使ったそうだ。ちなみにアンプはフェンダーのBlues Juniorを使用。

加茂フミヨシ:
Fender – American Standard Stratocaster
(写真右)

2008年に発売されたものだが、1986年に発表されたAMERICAN STANDARDシリーズの伝統を受け継いだモデルだ。”BENT-STEEL”サドル、100%METALのhigh-massトレモロ・ブロックを採用し、ヴィンテージ・スタイルのルックスと豊かなトーンが特徴となっている。なお、このギターは2008楽器フェスティバルのイベント「FENDER MAKE HISTORY」にて加茂氏が演奏していたギターでもある。

[Fender - American Standard Stratocaster]

【トモ藤田 プロフィール】

1965年、京都生まれ。21歳で渡米。1991年、”ボストン・ギタリスト・コンペティション”において日本人初優勝。1993年、バークリー音楽院ギター科講師に就任。1998年、同校助教授に昇進。同年に発表た教則ビデオ『ギタリストのための演奏能力開発エクササイズ』が大ヒットし、その後も多くの教則物を制作。教え子には今をときめくジョン・メイヤー、エリック・クラズノー(ソウライヴ)などがいる。アルバムは1996年発表の1st『Put on your Funk face』と、2007年の2nd『Right Place, Right Time』。現在も講師・ギタリストとして日米双方で活躍中。

【トモ藤田 公式サイト】

Tomo Fujita Web Site

【トモ藤田の教則DVD/教則本】

20081226_tomo_dvd.jpg

<最新刊>
『ドカンと上達! ギター・バッキングの「作り方」と「弾き方」』

本編約56分+ボーナス約7分/譜例集
3,465円(本体3,300円+税)
2008年12月20日発売

<既刊>
DVD『ドカンと上達! ギター・ソロの「作り方」と「弾き方」』
DVD『ギタリストのための表現能力開発エチュード』
DVD『ギタリストのための演奏能力開発エクササイズ3 リズム/グルーヴ強化編』
DVD『ギタリストのための演奏能力開発エクササイズ2 ソロ・プレイ強化編』
DVD『ギタリストのための演奏能力開発エクササイズ』
書籍『演奏能力開発エクササイズ エレクトリック・ギター』

【トモ藤田のCD】

『Right Place, Right Time』(2ndアルバム)
『Put on your Funk face』(1stアルバム)

【トモ藤田のDVD】

『京都 ENERGY』

加茂フミヨシ

加茂フミヨシ

超絶技巧ギタリスト/クリエイターとして活躍する。傍ら、最先端エレキ・ギター奏法の求道者としても、多くのヒット作教則本を発表。2011年に、スティーヴ・ヴァイがバークリー音楽大学で記録した“世界最大規模のオンライン・ギター・レッスン”のギネス世界記録に挑戦。ヴァイの“ギター・レッスン受講者4,455人”の記録を“8,776人”に更新し、イギリスのギネス・ワールド・レコーズより日本人ギタリストとして正式承認される。世界に名を刻んだエレキ・ギター界の伝道師である。



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