これからの未来~エレキ・ギターの未来について

加茂フミヨシ式ギター・トレーニング by 加茂フミヨシ 2013年8月16日

読者のみなさん、こんにちは。コラム終了まであと3回となりました。最後に向かって一回一回を、大切にお話したいと思います。今回は、僕が考える、これからの「エレキ・ギターの未来」についてです。その中で、僕が今後やっていくことについても触れさせていただきます。何か参考になれば幸いです。

 

 

「R.A.S.式ピッキング= 加茂フミヨシ式ピッキング」ではない

先週のコラムで、僕はこのようにお話しました。「エレキ・ギターの正しい弾き方とは何でしょうか?」ということです。そして、それにひとつの答えを出しました。「正しい弾き方」を「身体の負担が少ない弾き方」に置き換えることは可能、その集大成がR.A.S.式ピッキングともお話しました。では、なぜ、このコラムのタイトルみたいに「加茂フミヨシ式ピッキング」と名乗らなかったのか。ここがポイントです。

ギター・マガジン2013年6月号のインタビューでお話したことともつながるのですが、「R.A.S.式=加茂式」とはしたくなかったのです。僕のスタイルはこうだ、と解説するつもりは、あの本に関してはまっくく考えていません。同時に、あれが絶対的なものだ、とも思っていません。それから、ピッキングの巧い人はたくさんいますし、今後も数多く出てくると思うのです。

 

エレキ・ギターにおける演奏概念の有無

「じゃあ、なんなのか?」と言いますと、例えば、歌をしっかり歌いたかったら「お腹から声を出す」とか、例えば、ピアノを弾く時は「卵を持つような手の形で弾く」ということを考えてみてください。これは、僕の両親でも知っているくらい世の中に浸透していることです。ただ、その「浸透」の中にも、これが最新です、とか最先端です、っていうのは別に存在すると思います。しかし、これからエレキ・ギターの未来を考えていくにあたって、1920年位から広まっていった(まだ歴史が実は100年もない)エレキ・ギターには、上記のような概念すらないんです。これが、現実なのです。

R.A.S.式というネーミングが候補として上がってきた時に、「公文式」という言葉が浮かびました。好き嫌いは別としても、公文式とは、ひとつの勉強方法として完成されていますよね。僕は、そこを目指したかったのです。それこそが、エレキ・ギターの未来につながると考えたからです。

 

クリエイティブ性と演奏技術の関係

これからのエレキ・ギターは、よりクリエイティブであることが求められると思います。つまり、演奏方法ばかりに目を奪われずに、もっとギターを使ってどういう音楽を「創る」かというところに目が向くべきです。

実際、多くのアマチュア・バンドにはキーボーディストが入っていないことが多いです。ということは、ギターに「キーボード的要素(コード・ワークも含めた)」というものも必要になってきます。ですが、現状、ギターをマスターするには、その奏法の部分がネックになってしまい、奏法を習得するだけでも時間がかかるでしょう。そのため、肝心の楽曲を創るほうまでなかなか到達できず、多くのギター・プレイヤーの中には自分のやっている音楽しか弾けない状況も目立ちます。

それが良いか悪いかではなく、楽器本来の「可能性」として、もっとこれからの未来では、自由に弾けるようになるべきだと思うのです。例えば、ピアノには速弾きという言葉が殆ど出てきません。なぜなら、ピアノで速く弾くのは「普通のこと」だからです。

 

正しい弾き方の普及活動について

僕は、「エレキ・ギターの正しい弾き方」を、「正しく、広く、普及させたい」と考えて、「R.A.S.式ピッキング」を商標登録にしました。8月9日に、特許庁から許可が下りましたので、この場をお借りしてご報告申し上げます!

そして、今後、僕のエレキ・ギター研究に楽器店「LITTLE GUITARS」さんが全面的バックアップを行ってくださり、ギター練習の効率を最大限に加速させるさまざまなオリジナル商品を開発していきます。その目的は、もうわかっていただけましたよね。速弾きのためじゃありません。「よりクリエイティブであるために、奏法習得を最大効率で行なうため」です。

あくまでも、風変わりなことを目指すのではなく、“王道の演奏方法を具体的にどのように練習すればマスターできるのか?”という部分にフォーカスした研究を、ピッキングのみならずエレキ・ギターの全方面に対して続けていくことと、このノウハウを、

国内だけではなく、ギター教育に関するギネス記録樹立者として、海外にもしっかりと発信することにしました。同時に、エレキギター奏法のオープンソース化に取り組む事を決意しました。R.A.S.式ピッキングを正しく普及していただける公認ギターインストラクター(ギター講師)の方をこちらにて募集します。リンク先のページを読んでいただけるとわかりますが、世界中の子供たちやギター愛好家のみなさんに、正しいピッキングをぜひマスターしてほしいという気持ちです。

コンピュータの世界には「Linux」というものがあり、オープンソース(無料)から発展してきました。まさに、Linuxのエレキギター版をやりたいと考えています。下記の公式サイトで随時、情報をアップしていきます。Coming Soon!!
R.A.S. Electric Guitar Labo
powered by LITTLE GUITARS
登録商標 R.A.S.式ピッキング

登録第5602854号

shouhyou

公式サイト: http://r-a-s.jp/

 

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●●編集部よりお知らせ●●
〜『R.A.S.式ピッキング 速弾き攻略のための究極メソッド』発売中〜

加茂氏による新著『R.A.S.式ピッキング 速弾き攻略のための究極メソッド』が発売されました(Amazonでも購入可能)。詳しい商品内容は下記URLでご確認ください(試聴コーナー 、立ち読みコーナー、関連動画もあります)。
http://www.rittor-music.co.jp/books/12317205.html

 

加茂フミヨシ

加茂フミヨシ

超絶技巧ギタリスト/クリエイターとして活躍する。傍ら、最先端エレキ・ギター奏法の求道者としても、多くのヒット作教則本を発表。2011年に、スティーヴ・ヴァイがバークリー音楽大学で記録した“世界最大規模のオンライン・ギター・レッスン”のギネス世界記録に挑戦。ヴァイの“ギター・レッスン受講者4,455人”の記録を“8,776人”に更新し、イギリスのギネス・ワールド・レコーズより日本人ギタリストとして正式承認される。世界に名を刻んだエレキ・ギター界の伝道師である。



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