読者からの質問「世界に向けた音楽配信を、個人で行なう方法~用意するもの~」

加茂フミヨシ式ギター・トレーニング by 編集部 2010年11月19日

【第155回】読者からの質問「世界に向けた音楽配信を、個人で行なう方法~用意するもの~」

「世界に向けた音楽配信を、個人で行なう方法」の第2回。前回はレーベルを作るところまで行ないました。今回はその作業の続きです。

 

用意するものの確認 

以下にレーベルのアーティストとして配信するために用意するものをリスト化しました。RouteR.fmから楽曲をリリースするためには、以下の情報及びファイル、そして手数料を用意する必要があります。

 

クレジット・カード:RouteR.fmに対してリリースに必要な手数料を支払うために必要です。

メタ・データ : 配信する楽曲の「タイトル名」、「作曲者名」、「アルバムの説明文」、

「著作権」などの情報。

カバー・アート:ジャケット画像のことですね。 709×709ピクセル以上の正方形画像(1400px×1400pxを推奨)。

楽曲ファイル:16bit/44.1kHz以上のWAV形式のファイル。

 

各項目の解説

上記の項目を順番に解説していきましょう。まず皆さんにとって一番関心のある「手数料」についての解説とレポートしたいと思います。

 

・クレジット・カード(手数料の支払い用)

RouteR.fmの配信には手数料がかかります。インディーズで活動している人ならおわかりと思いますが、CDを作る場合も、レコーディングの費用以外にプレス代金などが必要です。

配信に際しても、プレス代などに相当する費用がかかると考えてください。商売というのは「かかるお金」と「入るお金」を計算する必要性が出てきますよね。インディーズ・シーンでは、よりコストを抑えた制作が求められます。新人アーティストの楽曲をリリースしていく場合、「入るお金」も未知数で、維持費がかかる形ではむしろ赤字になってしまうということも考えられます。よって、なかなかCDを作るのに踏み切れない場合もあるわけです。

RouteR.fmの配信手数料について詳しくはhttp://router.fm/faq/ を参照いただきたいのですが、ポイントは初期手数料だけで、「維持費は無料」であることです。RouteR.fmは、この点に配慮してくれているのが素晴らしいです。

また、1曲売れた時の還元率(レーベルへ支払われる料率。レーベルが個人の場合は、個人にそのまま還元される!)も配信形態によって多少異なりますが、非常に割が良い点も評価できます。ここについては、あとで僕がリリースする場合の具体例で、もう一度、考慮しててみてください。

 

メタ・データ (曲名など)、カバー・アート、楽曲ファイル

メタ・データ(曲のタイトルなどの情報)、カバー・アート、楽曲ファイル、は配信に限らず、音楽を作るなら必ず必要ですよね。なので、ここでは省略しますが、今回Rittor Music Portの読者の方に少しでも興味を持っていただくために、僕自身が新規のギター・インスト曲をこのプロジェクトのために書き下ろしました!

タイトルは「BLUESHIP」(カバー・アートは下写真参照。詳細はこちら)と言います。楽曲がリリースされたのでぜひ聴いほしいのですが、曲名について説明させてください。「BLUESHIP」は、「BLUES」と「BLUE」、「SHIP」がポイントになっている曲名です。インターネットによる楽曲配信…という新しい海を読者のみなさんが、それぞれの船で雄大に渡ってほしい…という願いを込めて書いた曲です。また、「BLUES」という要素もあります。

現在、ギター・マガジンシで「ひたすら弾くだけ! ブルース・ギター・トレーニング」を連載させていただいています。そして、この「BLUESHIP」は、その連載のデモ演奏(関連動画の一覧はこちら)とまったく同じセッティングでプレイしています。ですが、サウンドは相当ハードですよ! このあたりもお楽しみに!

2010_11_17JAKE

 

◎コラムに関連するインフォメーション(文:編集部)

本コラムで「自身の楽曲をまったくゼロから、個人としてiTunesなどで配信するところまでを、レポートを混ぜつつ解説」した記事を執筆中の加茂フミヨシ氏。そこで題材としている楽曲「BLUESHIP」が、2010年の11月3日にワールド・ワイドで「発売」されました。iTunes Storeなどの日本国内だけでなく、AmazonMP3HearJapanなど、「海外」でも発売されています。
この曲がどうやって発売されたのかを、このコラムで追いかけて行ってください。なお、「BLUESHIP」の詳細はこちらで!

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●●編集部よりお知らせ●●
加茂フミヨシ氏がギター・マガジン2010年5月号より、「ひたすら弾くだけ! ブルース・ギター・トレーニング」を開始しました。それにするページがRittor Music Portに設置されています。動画で模範演奏を確認することができますので、さまざまな面で参考になるでしょう。

「ひたすら弾くだけ! ブルース・ギター・トレーニング」 http://port.rittor-music.co.jp/guitar/magazine/hitasura/ 

加茂フミヨシ

加茂フミヨシ

超絶技巧ギタリスト/クリエイターとして活躍する。傍ら、最先端エレキ・ギター奏法の求道者としても、多くのヒット作教則本を発表。2011年に、スティーヴ・ヴァイがバークリー音楽大学で記録した“世界最大規模のオンライン・ギター・レッスン”のギネス世界記録に挑戦。ヴァイの“ギター・レッスン受講者4,455人”の記録を“8,776人”に更新し、イギリスのギネス・ワールド・レコーズより日本人ギタリストとして正式承認される。世界に名を刻んだエレキ・ギター界の伝道師である。



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