【インタビュー】ミック・トムソン(スリップノット)

インタビュー by 編集部 2009年1月15日

ラウド・パーク特集GMオンライン・スペシャル・インタビュー、第2回目はスリップノットのミック・トムソン。

狂獣仮面9人組の中でも、特に肉体派としてパワフルなプレイを聴かせる”No.7″ミック・トムソン。新作『オール・ホープ・イズ・ゴーン』では、イメージどおりの豪快なヘヴィ・リフから、器用で繊細なフレーズまで、幅広いテクニックを聴かせている。

『ギター・マガジン』2009年1月号には、14ページにわたるLOUD PARK 08特集で、インタビューおよび機材レポートも掲載されているので、そちらも要チェック!

--早速『オール・ホープ・イズ・ゴーン』のギター・プレイについて聞いていきたいと思います。表題曲は複音のトレモロ・ピッキングが印象的でした。このテクニックで構成しよう、というように、初めからフレーズを決めて曲作りやレコーディングに臨むことはありますか?

その時ひらめいたり、感じたままのものを表現しているだけだ。だから”ここではこのテクニックを使ってやろう”とか”この奏法でやりたいからフレーズを変えよう”なんて発想はないな。

確かに俺はトレモロ・ピッキングを使うのが大好きだけど(苦笑)、曲がどんなプレイを求めているか、ちゃんと曲を理解していればどうすればいいのかはおのずとわかるものだよ。

--ある程度コード進行などが決まってからリフを乗せていくんですか?

曲はすでにできあがっていて、あとからリフを加えていくんだ。たぶんあのリフは俺とポール(グレイ/b)が1993年くらいに考えていたものだと思うけど、今まで使われることがなくって今回偶然思い出したんだ(笑)。

そういうことはよくあるんだよ。リフはいつも作りためておくようにしていて、使うチャンスがあればいつでも引っ張り出せるようにしている。

--一度できあがった曲を、別のキーに置き換えて試してみたりすることは?

やることはあるよ。ただ、キーが変われば、雰囲気もまるで別物になるからね。チューニングにしてもドロップBでプレイするスタイルと、ドロップAでプレイするスタイルとではまったく違うんだ。

もし近くにベースがあってそれで作曲をしたとしたら、ギターで作った曲とはまったく異なったアプローチとサウンドになる。もっとリズミックで、ヘヴィな曲になるんだろうな。

ドロップAで作られた曲は、ドロップBよりもスローでスラッジィなサウンドになる。だからチューニングを置き換えて同じ雰囲気を保つことは不可能だ。逆に大きくイメージを変えたい時にはすごく有効な手段だろうよ。

--レコーディング風景をDVDで見ましたが、エフェクターも足下にいろいろそろえていたようですね。

いや、使ってはいない。1曲だけ何か使ったかもしれないけど……どの曲だったかな……? いつもコリィがあとから歌詞とタイトルをつけるから、俺たちがレコーディングをしている時とは曲の名前が違うんだよ(笑)!

とにかくチョッパー・ペダル(gig-fxのトレモロ・ペダルCHOPPERのことだと思われる)とデジテックの緑色の……シンセ・ワウだ! あれを1パートで使ったから、それを見たのかもしれないな。

それ以外はリズム・パートはアンプ直で、ヘッドのゲインは4、それだけだ。

リードもアイバニーズのTS808でちょっとブーストさせたくらいで、あとは何も使っていないよ。

--うっすら聴こえるアコースティック・ギターも、あなたのパートですか?

アコースティックがあると、特定の音域とハーモニクスが持ち上げられて、非常に豊かなトーンを与えてくれるんだ。まぁ曲が求めているサウンドに合わせてギターをチョイスするってのが、俺の仕事だからさ。

--エレキ・ギターにはトレモロ・ユニットが付いていますが、アーム・プレイはしませんよね。固定していたりする?

アイバニーズが開発した”FX”っていうヤツで、簡単に言うとギターの中にブリッジを埋め込んでしまうって発想のユニットなんだ、固定しているわけじゃないぜ。ほかのトレモロ・ユニットよりもボディの鳴りが得られるぶん、間違いなく大きなサウンドとサステインが得られるシステムだと思うよ。

■インタビュー:ギター・マガジン編集部
■通訳:Ginger Kunita
■翻訳:Stanley George Bodman
■写真:Masayuki Noda

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