UNITED 30th ANNIVERSARY SPECIAL INTERVIEW Part.3

インタビュー by 編集部 2011年6月10日

“30年たってなお、歯止めのきかない新作”=『ティア・オヴ・イリュージョンズ』をリリースした、”ジャパニーズ・ヘヴィメタル界の弩級戦艦”ユナイテッドの特別インタビュー第3弾!

●90年代は、ツアーの本数も膨大でしたよね。
大谷慎吾 自分たちでワゴン車に機材積めて、相当の数を行ったんじゃないかな。ツアーに行くと、必ず地元の番長みたいなバンドがいるんです。あそこに行ったらこのバンド、あっちの地方にはあのバンドみたいな。決してワンマンで毎回ホールって感じではないけど、そういう人たちがいたからウチらも続けてこれた。
横山明裕 27日間に25本とか。一番多かったのは11連チャンってのがあった(笑)。
●凄まじいですね(笑)。それはいつ頃ですか?
大谷 1st出した頃だから、90年から93年の間くらい。
吉田”HALLY”良文 狭い車で毎晩朝まで酒呑んで、リハーサルで汗かいて酒ぬいて、で、また酒呑んで(笑)。体力もあったんだけど!
●特に思い出に残っていることはありますか?
吉田 いっぱいありすぎて、ひとつだけってのは難しいですね。
横山 若い頃あこがれていたミュージシャンと共演できたってのはうれしいね。スレイヤーとかもそうだし、当時は考えられなかったけど、エクソダスのメンバーと友達にもなっちゃった。最初スレイヤーとやった時なんて、ウチらの発した言葉は”ホンモンだ、ホンモンだ!”だからね(笑)。でも向こうもこっちを”あいつらユナイテッドだ”って認識してくれていて……そういうのはやっぱりうれしい。
吉田 ツアーではないけれど、雑誌に載れるようになったのもすごくうれしいです。子供の頃、そういうのにもあこがれていたから。ギターのモニターをやらせてもらえるなんて、子供の頃は思ってもいませんでしたよ。
横山 思い出って言うと”青春の〜”って感じになっちゃうけど、俺たちにとってはずっと継続していることだから、すべてひとつの線上にあるんだよね。だからバンドをやっていてうれしかったことって感じになっちゃうのかな。
大谷 そう。だからあっという間なんです。20周年の時も何もしなかったし、25周年の時も、小さなバッジに25thって書いただけで。節目節目に向かってやってきたわけではないんです。悪く言えば、ダラダラやってきたって感じもあるんですけど(苦笑)。
▲1994年時のメンバー写真。一番左が吉田、下段にいるのが大谷、一番右が横山だ。
▲1996年時のメンバー写真。一番左が吉田、中央が横山、一番右が短髪になった大谷。当時のボーカリストは稲津信一(右から2番目)である。
しょっちゅう呑んでいて、お金がなくなった時は空き瓶を酒屋に持って行っていた。—–吉田
●では、プレイヤー面についての話を聞きたいと思います。吉田さんと大谷さんは、ギター・チームとしてお互いに”ここが変わった/ここは変わらない”という点はありますか?
大谷 何も変わってない。人間的には、相変わらずだなって感じます。
吉田 成長はしていると思うけど、根本的なスタイルがものすごく変わったってのはないですね。根本的な、身についてしまったものは変えようとしても変わらない。ただ、ギターはどんどん変わっているんです。昔はフロイド・ローズの付いたギターも使っていたし、それからそういうのを使わなくなってきて、正統派的なのが好きになっちゃったりとか(笑)。
大谷 酒呑むと、頑固オヤジになるくらいじゃない?(笑) 先輩(吉田のニックネーム)がディメンシアの頃、右手のカッティングとかすごいなって思ってたんですよ。ユナイテッドに入った頃は曲を覚えなきゃいけないから、たまに泊まりに行くんです。そうするととりあえずコンビニに行って、スゲーでっかいビールを買い込むんですよ。で、ちょっとは弾くんだけど、あとはずーっと酒呑んでるの。ビールが買えない時は、コブラってサントリーのウィスキーを買ったりとか(笑)。
吉田 まだ1級・2級ってランクがあった時代だね。大谷さんちに泊まりに行っても、しょっちゅう呑んでいた。部屋の中は空き瓶だらけになっちゃって。お金がなくなった時には、その瓶を車に積んで酒屋に持っていき換金して、ノリ弁をふたつ買ったことも(笑)。
大谷 それくらい呑んでましたね。喧嘩もしたけれど、尊敬していました。今もそうですけど。
吉田 お互い認め合っている部分がないと、やれないですよね。
●横山さんから見て、ふたりはどんなギタリストですか?
横山 細かいね、すごく細かい。本当に、”ギタリスト”って感じだよ。音作りとかでもそうだし、”ピッキングは返してる?”とか、その辺まで合わせているから。俺からすると、”いいじゃん、そんなの”って思ったりする(笑)。
吉田 以前はそういう録り方をしていたんです。タイトなレコーディングをするために、同じセッティングで、ピッキングまで合わせてギターを録る。お互い勝手なことをやっちゃうと、ユナイテッドの音にならないんです。だからピッキングでもポジションでも、合わせなくちゃって。追求していた時期だったんですね。
大谷 『ディストーテッド・ヴィジョン』(98年)とか『インフェクシャス・ハザード』(01年)のころですね。
▲1998年時のメンバー写真。中央奥にいる吉田のヘア・スタイルが編み込みになっている。
▲2000年時のメンバー写真。一番右に写っているのが、加入すぐの湯浅正俊(vo)。
友達感覚だからじゃないけど、音楽の話がおもしろい。ミーティング的に呑みに行くと、いつもこんな感じですよ。—–大谷
●ふたりから見た横山さんはどうでしょう?
大谷 ベーシストとしてはあまり見ていないです。
吉田 アレンジとか、そういうところだよね。
横山 新曲を作っている時は、ベースを弾かないことも多い(笑)。どっちかっていうと、歌っていることのほうが多いからさ。
大谷 歌のことは全部、横セン(横山のニックネーム)の頭の中にあって、歌がこうくるからリフはこういう風にしたらどうかって提案してくれる。俺たちにはそういうことはできないですから。
吉田 そのアレンジがないと、ユナイテッドのグルーヴは作れないんです。
●曲作りの要という感じですね。
大谷 要、要、要。
吉田 リフを作るまでは誰でもできるけど、曲の骨格は中心的な考えがないと作りあげられない。
横山 役割が決まっているところがあって、リフの多くはふたりに任せちゃって、できた時点で”これはダメ。これは使う。これは使うけど歌のバック”……という感じでヒョッよ俺が横にやっちゃうんだよね。
●ベースを置いた横山さんは?
吉田 やっぱり、根本的には変わらないんじゃないですか?
大谷 友達感覚だからじゃないけど、音楽の話がおもしろいですよね。世代は同じでどんどん歳をとっていくと、昔の音楽の話がいろいろ出てくるようになる。例えば今日の朝も”YouTubeで発見した音源がヤバイ”って連絡があったり(笑)。そんな風に音楽で”ヤバイよねー”って言える感覚が近いんです。最近は遊びに行ったりはしないですけど、ミーティング的に呑みに行くといつもこんな感じです。
●では最後に、今後のプランを教えていただけますか?
横山 20周年・25周年の時は何もやらないで過ぎてしまったんで、30周年の今年はちょっと盛り上げたいなと思っています。ってことで、まずはバンドの音源がすべて入っているBOXセットを出します。秋口には、今のメンバーで昔の曲を録音したセルフカバーとヒストリーDVDのセットを出そうかと。フェスにも出たいし、年末には今年を統轄したライブもやりたいと思っています。まだ具体的にはなっていないけど、Ken-Shinが日本に来たらツアーもやりたいですね。
大谷 30年やっていても、なおかつ歯止めのきかない攻撃的なアルバムができたんで、まずはそれでいいスタートが切れたんじゃないかという感じです。日本のライブもそうですけど、あとはここまで来たんだったら海外しかないでしょうってところもあります。老い先短い僕らなんで(笑)、ダラダラせず急ぎ足でやりたいと思います。
吉田 自信作ができたんで、Ken-Shinが来たらたくさんライブもやって、たくさんの人に聴いてもらいたいです。同じようなことですけど、海外でやりたいですね。そういうことです!

ギター・マガジン6月号に引き続き、第1弾、第2弾とお伝えしてきたユナイテッドの特別インタビュー。最終回である本第3弾では、ミュージシャンとしてはもちろん、素顔のメンバーという題材でも話を聞いてみた。在りし日の酒話、海外ミュージシャンとの共演話などなど、若いバンドマンも彼らの豪快なミュージシャン・ライフを参考にしてください!

 

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▲2011年時のメンバー。右上から時計回りに横山明裕(b)、大谷慎吾(g)、吉田”HALLY”良文(g)、AKIRA(d)、中央がKen-Shin(vo)。

 

 

俺たちにとってはずっと継続していることだから、すべてひとつの線上にある。—–横山

 

●90年代は、ツアーの本数も膨大でしたよね。

大谷慎吾 自分たちでワゴン車に機材積めて、相当の数を行ったんじゃないかな。ツアーに行くと、必ず地元の番長みたいなバンドがいるんです。あそこに行ったらこのバンド、あっちの地方にはあのバンドみたいな。決してワンマンで毎回ホールって感じではないけど、そういう人たちがいたからウチらも続けてこれた。

横山明裕:27日間に25本とか。一番多かったのは11連チャンってのがあった(笑)。

●凄まじいですね(笑)。それはいつ頃ですか?

大谷慎吾:1st出した頃だから、90年から93年の間くらい。

吉田”HALLY”良文:狭い車で毎晩朝まで酒呑んで、リハーサルで汗かいて酒ぬいて、で、また酒呑んで(笑)。体力もあったんだけど!

●特に思い出に残っていることはありますか?

吉田:いっぱいありすぎて、ひとつだけってのは難しいですね。

横山:若い頃あこがれていたミュージシャンと共演できたってのはうれしいね。スレイヤーとかもそうだし、当時は考えられなかったけど、エクソダスのメンバーと友達にもなっちゃった。最初スレイヤーとやった時なんて、ウチらの発した言葉は”ホンモンだ、ホンモンだ!”だからね(笑)。でも向こうもこっちを”あいつらユナイテッドだ”って認識してくれていて……そういうのはやっぱりうれしい。

吉田:ツアーではないけれど、雑誌に載れるようになったのもすごくうれしいです。子供の頃、そういうのにもあこがれていたから。ギターのモニターをやらせてもらえるなんて、子供の頃は思ってもいませんでしたよ。

横山:思い出って言うと”青春の〜”って感じになっちゃうけど、俺たちにとってはずっと継続していることだから、すべてひとつの線上にあるんだよね。だからバンドをやっていてうれしかったことって感じになっちゃうのかな。

大谷:そう。だからあっという間なんです。20周年の時も何もしなかったし、25周年の時も、小さなバッジに25thって書いただけで。節目節目に向かってやってきたわけではないんです。悪く言えば、ダラダラやってきたって感じもあるんですけど(苦笑)。

 

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▲1994年時のメンバー写真。一番左が吉田、下段にいるのが大谷、一番右が横山だ。

 

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▲1996年時のメンバー写真。一番左が吉田、中央が横山、一番右が短髪になった大谷。当時のボーカリストは稲津信一(右から2番目)である。

 

 

しょっちゅう呑んでいて、お金がなくなった時は空き瓶を酒屋に持って行っていた。—–吉田

 

●では、プレイヤー面についての話を聞きたいと思います。吉田さんと大谷さんは、ギター・チームとしてお互いに”ここが変わった/ここは変わらない”という点はありますか?

大谷:何も変わってない。人間的には、相変わらずだなって感じます。

吉田:成長はしていると思うけど、根本的なスタイルがものすごく変わったってのはないですね。根本的な、身についてしまったものは変えようとしても変わらない。ただ、ギターはどんどん変わっているんです。昔はフロイド・ローズの付いたギターも使っていたし、それからそういうのを使わなくなってきて、正統派的なのが好きになっちゃったりとか(笑)。

大谷:酒呑むと、頑固オヤジになるくらいじゃない?(笑) 先輩(吉田のニックネーム)がディメンシアの頃、右手のカッティングとかすごいなって思ってたんですよ。ユナイテッドに入った頃は曲を覚えなきゃいけないから、たまに泊まりに行くんです。そうするととりあえずコンビニに行って、スゲーでっかいビールを買い込むんですよ。で、ちょっとは弾くんだけど、あとはずーっと酒呑んでるの。ビールが買えない時は、コブラってサントリーのウィスキーを買ったりとか(笑)。

吉田:まだ1級・2級ってランクがあった時代だね。大谷さんちに泊まりに行っても、しょっちゅう呑んでいた。部屋の中は空き瓶だらけになっちゃって。お金がなくなった時には、その瓶を車に積んで酒屋に持っていき換金して、ノリ弁をふたつ買ったことも(笑)。

大谷:それくらい呑んでましたね。喧嘩もしたけれど、尊敬していました。今もそうですけど。

吉田:お互い認め合っている部分がないと、やれないですよね。

●横山さんから見て、ふたりはどんなギタリストですか?

横山:細かいね、すごく細かい。本当に、”ギタリスト”って感じだよ。音作りとかでもそうだし、”ピッキングは返してる?”とか、その辺まで合わせているから。俺からすると、”いいじゃん、そんなの”って思ったりする(笑)。

吉田:以前はそういう録り方をしていたんです。タイトなレコーディングをするために、同じセッティングで、ピッキングまで合わせてギターを録る。お互い勝手なことをやっちゃうと、ユナイテッドの音にならないんです。だからピッキングでもポジションでも、合わせなくちゃって。追求していた時期だったんですね。

大谷:『ディストーテッド・ヴィジョン』(98年)とか『インフェクシャス・ハザード』(01年)のころですね。

 

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▲1998年時のメンバー写真。中央奥にいる吉田のヘア・スタイルが編み込みになっている。

 

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▲2000年時のメンバー写真。一番右に写っているのが、加入すぐの湯浅正俊(vo)。

 

 

友達感覚だからじゃないけど、音楽の話がおもしろい。ミーティング的に呑みに行くと、いつもこんな感じですよ。—–大谷

 

●ふたりから見た横山さんはどうでしょう?

大谷:ベーシストとしてはあまり見ていないです。

吉田:アレンジとか、そういうところだよね。

横山:新曲を作っている時は、ベースを弾かないことも多い(笑)。どっちかっていうと、歌っていることのほうが多いからさ。

大谷:歌のことは全部、横セン(横山のニックネーム)の頭の中にあって、歌がこうくるからリフはこういう風にしたらどうかって提案してくれる。俺たちにはそういうことはできないですから。

吉田:そのアレンジがないと、ユナイテッドのグルーヴは作れないんです。

●曲作りの要という感じですね。

大谷:要、要、要。

吉田:リフを作るまでは誰でもできるけど、曲の骨格は中心的な考えがないと作りあげられない。

横山:役割が決まっているところがあって、リフの多くはふたりに任せちゃって、できた時点で”これはダメ。これは使う。これは使うけど歌のバック”……という感じでヒョッよ俺が横にやっちゃうんだよね。

●ベースを置いた横山さんは?

吉田:やっぱり、根本的には変わらないんじゃないですか?

大谷 友達感覚だからじゃないけど、音楽の話がおもしろいですよね。世代は同じでどんどん歳をとっていくと、昔の音楽の話がいろいろ出てくるようになる。例えば今日の朝も”YouTubeで発見した音源がヤバイ”って連絡があったり(笑)。そんな風に音楽で”ヤバイよねー”って言える感覚が近いんです。最近は遊びに行ったりはしないですけど、ミーティング的に呑みに行くといつもこんな感じです。

●では最後に、今後のプランを教えていただけますか?

横山:20周年・25周年の時は何もやらないで過ぎてしまったんで、30周年の今年はちょっと盛り上げたいなと思っています。ってことで、まずはバンドの音源がすべて入っているBOXセットを出します。秋口には、今のメンバーで昔の曲を録音したセルフカバーとヒストリーDVDのセットを出そうかと。フェスにも出たいし、年末には今年を統轄したライブもやりたいと思っています。まだ具体的にはなっていないけど、Ken-Shinが日本に来たらツアーもやりたいですね。

大谷:30年やっていても、なおかつ歯止めのきかない攻撃的なアルバムができたんで、まずはそれでいいスタートが切れたんじゃないかという感じです。日本のライブもそうですけど、あとはここまで来たんだったら海外しかないでしょうってところもあります。老い先短い僕らなんで(笑)、ダラダラせず急ぎ足でやりたいと思います。

吉田:自信作ができたんで、Ken-Shinが来たらたくさんライブもやって、たくさんの人に聴いてもらいたいです。同じようなことですけど、海外でやりたいですね。そういうことです!

 

 

【UNITEDオフィシャル・ホームページ】

【Information】

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