【インタビュー】 ブラッド・ギルス(ナイト・レンジャー)

インタビュー by 編集部 2010年5月19日

ただ今発売中のギター・マガジン6月号でのオジー・オズボーン特集にて,オジー・バンド参加当時の貴重な話を聞かせてくれたブラッド・ギルス。本ギター・チャンネルでは,そこでは掲載できなかった,彼の近況,ナイト・レンジャーの活動予定などについて語ってくれたインタビューをお伝えしよう。

今までも十分ライブをやってきたけど,これからも可能な限りは続けていきたい。

●ナイト・レンジャーの近況を教えて下さい。
○今ナイト・レンジャーはとてもいい状況にあるんだ。特にここ数年はアメリカ国内でグレイトなツアーに出られていて,素晴らしいショーを重ねることができたよ。去年はジャーニーやスティックスと数ヵ月ずつプレイしたし,僕らだけの単独公演も何本か行なうことができた。88年以来の,仕事づくしだった1年と言えるな(笑)。最近になってやっとオフが取れたところで,ここ数日はいくつかショーをやって体を慣らしているところだよ。2010年は40〜50本のライブができるようにブッキングをしているところさ。
●それはいつ頃からになりそうですか?
○6月から10月にかけてツアーをしたいと思っている。今メンバーはソロ活動をしているんだけど,そろそろツアーのための準備に入るってところだね。
●07年にジェフ・ワトソン(g)が脱退し,後任としてレブ・ビーチが参加しました。現在はジョエル・ホーケストラが相棒となっていますが,彼を選んだ訳は?
○彼は僕らの前座を務めたバンド,ジム・ピーターリックのサポート・メンバーだったんだ。このバンドはさまざまなゲスト・シンガーを迎えオリジナル曲を歌わせるプロジェクトで,おもに西海岸でプレイしていた。ケリー・ケイギー(ナイト・レンジャー/vo&d),サヴァイヴァーのジミ・ジェイミソン,ラヴァーボーイのマイク・リーノが参加していたよ。ジョエルはそこでギターを担当していて,レブがホワイト・スネイクに戻るため抜けるにあたり,ケリーから”ジョエルなら十分にやってくれるんじゃないか?”と提案を受けてね。彼が初めてのリハーサルで出した音は申し分なかったし,ナイト・レンジャーのスタイルにも見事にハマったんだ。
●あなたは彼とのコンビネーションをどのようなものにしたいと考えますか?
○かなりうまい具合に機能していると思うよ。彼はジェフと似たヴァイブとスピーディなプレイを持ち合わせている。これは本人から聞いたことなんだけど,14歳の時にはナイト・レンジャーのレコードを聴いて,ジェフのソロをコピーして学んだらしい。だからエイトフィンガーも自由にプレイできるんだぜ!(笑) それに流れるようなソロもパーフェクトに演奏してみせる。バンドの大きな力になっているし,この夏のツアーも彼とともに成功したいと思っているね。
●あえてジェフとのツイン・ギターとは違うカラーを出したいと思いますか?
○ナイト・レンジャーを有名にしてくれたヒット・ソングはこれからもプレイしなくてはならない。「ドント・テル・ミー・ユー・ラヴ・ミー」や「ロック・イン・アメリカ」をはずすことなんてできないだろ? けれどもジョエルが曲の枠組みからはずれて,自分らしさを披露する余地はいくらでもある。それはギター・ソロだけではなく,ちょっとしたフレーズにもチャンスはあるものさ。

●ソロ・ミュージシャンとしては,何か新しい企画を考えていたりはしますか?
○ソロ・アルバム用の曲を作ったり,少しずつ録音していたりするよ。まだデモの段階で,すべての楽器を自分でプレイしているね。ただ録音となったら友達を招くつもりだし,誰に歌ってもらうか思案しているところでもあるよ。それだけではなく,ナイト・レンジャー用の新曲も書きためているんだ。このオフの時間では,僕だけではなくみんながナイト・レンジャーの新曲を作っているみたいでさ。ジャック(ブレイズ/vo&b)とケリーはともにソロ・アルバムを作ろうとしているところで,曲作りで忙しくしているよ。僕は僕でテレビ番組用の曲作りに取りかかっていて,先方に急かされてうれしい悲鳴をあげているところさ(笑)。映画音楽もやっていて,自分のコンセプトを発信できる場は常に持っている。それはとても幸運なことさ。
●相変わらず忙しくしているんですね。そんな中,友人バンドマンとセッションもよく行なっているようですが。
○ヴァン・ヘイレンの「ホット・フォー・ティーチャー」は定番曲としてよくプレイするね。NAMMショーなんかでは,友人たちとそういったセッションを披露していて,ほかにもさまざまなところに顔を出している。
●カバーをプレイすることで,今でも勉強になる部分はありますか? それともあくまで楽しむためのプレイに徹する?
○そう,あくまでお遊びって感覚かな。とにかく友達と人前で演奏するのが好きなのさ! ナイト・レンジャーが数週間オフを取っていれば,サンフランシスコの友達とクラブでプレイして楽しんでいるよ。今までも十分ライブはやってきたけど,これからも可能な限りは続けていきたいね。プレイしたくってしょうがないんだ(笑)。いつだってエンジョイしているんだよ!

まだまだ精力的に活動するブラッド・ギルス。今後発表されるであろうナイト・レンジャーの新作,そしてソロ・アルバムが楽しみである! 乞うご期待☆

通訳:守屋智博

写真:畔柳雪子

ナイト・レンジャー・オフィシャルHP(英語)】

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