コードの構成音を指板上で素早く見つける方法/初心者集まれ!指板図くんのギター・コード講座 第25回

指板図くんのギター・コード講座 by 編集部 2010年11月23日

今回は、コードの構成音をギターの指板上でより早く見つける方法を説明します。

第22回第23回では、自分の知っているコードを変化させて別のコードのフォームを作る方法を紹介しました。また第24回では、まったくのイチから独自のフォームを作る方法を紹介しました。どちらの方法においても、自分が作ろうとしているコードの構成音が、ギターの指板上のどの位置にあるかを知ることが重要でした。

また、これまでにも何度か説明してきたように、C(ド)をルートとするコードを作るときは、Cメジャー・スケールを「ドレミファソラシド〜」と弾きながら、それを「12345671〜」と数えることで、目的の音を見つけることができます。しかし、毎度毎度メジャー・スケールを弾いて音を探すのも面倒です。そこで今日は、その作業を少し楽にする方法を紹介します。

オクターブ、完全5度、長3度の位置関係を覚えよう

まず、前回も掲載した音の配置図を見てください。これはCがルート(’1′)であるときの、それぞれの音の位置関係を示したものです。

この図を丸暗記できれば良いのですが、なかなかそうもいきません。そこでお薦めなのが次の手順です。

●’1′(ルート)とそのオクターブ上の’1′の位置関係を覚える。
●次に、’1′と’5′(完全5度)の位置関係を覚える。
●次に、’1′と’3′(長3度)の位置関係を覚える。

’1・3・5′は、最も基本的なコードであるメジャー・トライアドの構成音ですし、これらの位置関係を把握してしまえば、その他の音の位置も覚えやすくなります。

では順番にいきましょう。

オクターブの位置関係

まず’1′同士(オクターブ)の位置関係です。’1′は指板上のいろいろなところにあるので、考えられる組み合わせは多数ありますが、「コード・フォームを作る」という目的に絞れば、次の4つを覚えれば十分でしょう。

※この図にフレット数を書いていないのは、音同士の位置関係はどのポジションでも同じだからです。

※オクターブの位置関係は、「オクターブ奏法」を練習していると自然に身に付きます。オクターブ奏法とは、オクターブ違いの音を同時に鳴らしながら弾く奏法のことです。2つの音を一緒に鳴らすため、単音で弾いたときよりも丸くふくよかなサウンドになります。また、オクターブ奏法の名手といえばジャズ・ギタリストのウェス・モンゴメリーですが、奏法自体はあらゆるジャンルで使われています。興味のある方は教則本やネットで調べてみてください。

完全5度の位置関係

次に’1′と’5′(完全5度)の位置関係を覚えましょう。次のとおりです。

※完全5度は、主には「ルートに対してひとつ上の弦の2フレット上」にあり、これはハード・ロックやへヴィ・メタルで多用される「パワー・コード」の形ですので、馴染み深い人も多いと思います。ただ、ギターのチューニングの関係上、3弦と2弦における完全5度は「ルートに対してひとつ上の弦の3フレット上」になりますので、この点はご注意ください。

また、先ほど覚えたオクターブの位置関係をさっそく使って、1オクターブ高い’5′の位置も覚えてしまいましょう。

長3度の位置関係

次に長3度の位置関係を覚えます。

※長3度は、主には「ルートに対してひとつ上の弦の1フレット下」にありますが、これまたギターのチューニングの関係上、3弦と2弦における長3度は「ルートに対してひとつ上の弦の同じフレット」になります。

そして1オクターブ高い’3′の位置も覚えます。

以上で、’1と1′、’1と5′、’1と3′の位置関係がわかりました。なお、これらは単に視覚的に覚えるのではなく、必ずギターで音を同時に鳴らして、そのハーモニーを耳で聞いて覚えることをお薦めします。そうすれば、仮に位置を間違ってしまっても、ハーモニーを聞くことで「あ! ここじゃなかった」とすぐに判断できるようになります。

ショートカットの利用法1

以上で覚えたショートカット(と呼ぶことにします)を、どう活用するかを説明します。

まず次の図は、ショートカットを使わない例です。ルートに対して1オクターブ+長3度にある’3′の位置を見つけるために、Cメジャー・スケールをドレミファソラシドレミ(1234567123)と弾いています。この方法では10個の音を弾かなくてはなりません。

次の例はショートカット使ったものです。手順は「’3′を見つける」と「そこから1オクターブ上の’3′を見つける」の2つに減ります。弾く音はたったの3つです。

これに慣れてくると、次のように瞬時に目的の音が見つけられるようになります。

初心者の場合は、ここまでできるようになるにもある程度の日数がかかると思いますが、ぜひ試してみてください。無駄にはならないはずです。

次は、’1・3・5′を軸として他の音の位置を覚える方法を説明します。

ルート、完全5度、長3度の周囲にある音を徐々に把握する

’1・3・5′と同じように、’2・4・6・7′を個別に覚えていく方法もありますが、その方法は少し退屈です。そこでここでは、’1・3・5′を軸として、その周囲にある音を把握する方法を紹介します。

たとえ話になりますが、あなたが新しい土地に引っ越してきて、最初の生活圏が、自分の家、学校、コンビニの3つだったとします。その3つを軸にすれば、たとえば公園、友達の家、お店などの位置も把握しやすくなり、生活圏も広がっていきます。ギターの指板も、これと同じような感覚で少しずつ把握していけると思います。

ルートの周囲にある音

ルート(’1′)の周囲にある音を示したのが次の図です。’1′のあるフレットから上方向には、’♭9′、’9(=2)’、’♯9(=♭3)’があります。下方向には、’7′、’♭7′、’6′があります。

※ポジションごとに想定されるメジャー・トライアドのフォームとその指使いを薄い色で示しました。
※’9′は’2′と同じです。

次は、’5′の周囲にある音を示した図です。上方向には’♯5′、’6′、’♭7′があり、下方向には’♭5′、’4′があります。

次の図は、’3′の周囲にある音を示したものです。上方向には’4′があり、下方向には’♭3′があります。

このように、’1・3・5′を軸とすれば、他の音の位置も把握しやすいわけです。

なお、覚えきれない場合は、まず♭も♯も付かない音の位置だけを覚えるとよいと思います。

ショートカットの利用法2

今覚えたショートカットの活用例も紹介しておきましょう。

まず次は、ショートカットを使わない例。’7′の位置を見つけるために、Cメジャー・スケールをドレミファソラシ(1234567)と弾いています。この方法では7個の音を弾かなくてはなりません。

次の例はショートカット使ったものです。手順は「1オクターブ上の’1′を見つける」と「それを1フレット下げて’7′にする」の2つです。

これも慣れてくれば、次のように瞬時に見つけられるようになります。

以上で紹介したショートカット、試してみてください。

今日はここまで。次回のテーマは「ダイアトニック・コード」です。

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初心者だって大丈夫! コードが自分で作れちゃう! 指板図くんのギター・コード講座

著者 指板図くん
定価 1,620 円(本体1,500円+税)
仕様 B5変型判/144ページ
発売日
ISBN 9784845628322
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