ミュートのやり方/初心者集まれ!指板図くんのギター・コード講座 第20回

指板図くんのギター・コード講座 by 編集部 2010年9月21日

今日は、ギターでコードを弾く上で欠かせないテクニックである「ミュート」について説明します。

今回と次回の内容は次のとおりです。

[今回]
1:ミュートとは何か?
2:ミュートの基本的なやり方
3:ミュートの実際例:ロー・コード編
4:ミュートの実際例:ハイ・コード編
5:ミュートの実際例:パワー・コード編

[次回:予定]
6:なぜミュートが必要なのか?
付録:コードブックにおけるミュートの表記法、他

1:ミュートとは何か?

ミュート(mute)とは日本語で言えば「消音」です。ただしミュートにもいろいろな意味があり、たとえば次の4つはすべてミュートと呼ばれます。

A. 音を鳴らないようにしておくこと
B. すでに鳴っている音を止めること
C. 音をごく短く切ること
D. 音を弱めること

本講座においては、ミュートという言葉を、A.の「音を鳴らないようにしておくこと」という意味で使います。またその「音」とは「開放弦の音」に他なりません。

2:ミュートの基本的なやり方

ギターは左手で弦を押さえずに右手で弾くと、開放弦の音が鳴ります。コードを弾くときはしばしば、鳴らしてはいけない開放弦の音を、左手の指でミュートする必要が生じます。

まず簡単なミュートをやってみましょう。

ミュートの基本

次の写真のように、左手の人差指で6弦の1フレットあたりに軽く触れてください。弦がフレットにつくほど強く押さえてはいけません。

この状態で右手で6弦を弾くと、音が一瞬「プツッ」と鳴りますが、すぐに止まります。これがミュートです。なお、6弦の音が長く鳴ってしまったときは、指の力を少しだけ強めるか、押さえる位置を少し変えてみてください。

また、この6弦をミュートするときの左手の指の状態を、ネックの断面図、(角度の異なる)写真、指板図で表すと次のとおりとなります。

指板図における指の指定はいつもは指番号で書いていますが、今回は都合上、手の絵で示します。赤い×印がミュートするポイントを示しています。

他の弦を押さえながらのミュート

さて、1本の弦をミュートするだけなら簡単ですが、コードを弾くときは、複数の弦を押さえながら同時にミュートもしなくてはなりません。そのためには、弦を押さえるために使っている指をミュートにも使用する必要があります。1本の指が「一人二役」をこなさなくてはならないわけです。

1本の指で二役こなす方法のひとつは、弦を押さえている指の「頭」の部分を、その上の弦に触れさせるというものです。次の図のとおりです。

二つ目の方法は、弦を押さえている指の腹をその下の弦に触れさせるというものです。

指の腹で触れる方法では、下側の弦を全部ミュートすることも可能です。

親指を使った低音弦のミュート

6弦を、ネックの上からまわした親指でミュートする方法もあります。ロー・コードでミュートを行うときは特にこれが重宝します。

手の大きい人ならば、6弦と5弦の両方を親指でミュートすることも可能です。

以上で、主な左手ミュートの仕方を個別に紹介しました。これら個々のミュート・テクニックを、実際にコードを押さえるときにどう組み合わせて使えばよいのかについて、次項で説明します。

3:ミュートの実際例:ロー・コード編

初心者が最初に練習するのはロー・コードだと思いますので、まずロー・コードにおけるミュートの具体例を紹介します。

またここではC△7、Dm7、Em7、F△7、G7、Am7、Bm(♭5)の7つを題材にします。これらのコードはダイアトニック・コードと呼ばれるものです。

※ダイアトニック・コードというものについて、本講座ではまだ一度も説明していませんが、とりあえずこれら7つのコードを適当に並べるだけで、自然なコード進行が作れます。ミュートの練習をしつつ、コード進行作りの練習なんかもしてみてください。

では、これら7つのコードについて、どの弦をどういった指使いでミュートすれば良いのかを紹介します。1つのコードについて複数の方法を示しますので、自分にとってやりやすいものを見つけてみてください。

4:ミュートの実際例:ハイ・コード編

次にハイ・コードにおけるミュートの具体例を示します。題材とするコードは、先と同じくC△7、Dm7、Em7、F△7、G7、Am7、Bm(♭5)の7つです。

またここでは低音弦と同時に高音弦のミュートも必要になるようなフォームをあえて紹介します。これらはジャズではよく使われます。初心者にとっては急に難易度が上がりますが、今後のために一度チャレンジしてみてください。

5:ミュートの実際例:パワー・コード編

パワー・コードでのミュートの仕方も紹介しておきましょう。

※パワー・コードとはルートと5度のみで出来たコードのことで、主にはロック系の曲のリフで使われます。構成音に3度の音がないため、コード名は「□omit3」ですが、「□5」と書かれることも多いです。

パワー・コードは低音側の2本もしくは3本の弦だけで弾くことが多いので、右手のコントロールがしっかりしていれば、押さえる弦の両隣さえミュートしておけばすみます。が、高音弦も含めてミュートすることも容易です。

今日はここまでです。今日の内容を読んで、そもそもなぜミュートが必要なのか、とか、なぜミュートしなくてもよい場合もあるのか、といった疑問を持った人もいるかと思いますので、次回はそのあたりのことを補足します。

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初心者だって大丈夫! コードが自分で作れちゃう! 指板図くんのギター・コード講座

著者 指板図くん
定価 1,620 円(本体1,500円+税)
仕様 B5変型判/144ページ
発売日
ISBN 9784845628322
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