Cメジャー・スケールを覚えよう/初心者集まれ!指板図くんのギター・コード講座 第4回

指板図くんのギター・コード講座 by 編集部 2010年6月1日

Cメジャー・スケールとは、ドレミファソラシドのことです。これをギターで弾けるようになると、コードを覚えるのも楽になります。

Cメジャー・スケールはドレミファソラシド

今日は「Cメジャー・スケール」というものを学びます。

スケール(scale)は日本語で言えば音階で、メジャー・スケール(major scale)は長音階です。そしてCメジャー・スケールは、ド(C)の音から始まるメジャー・スケールのことです。

そのCメジャー・スケールの実体は何かというと、単なるドレミファソラシドです。楽器にはほとんど縁がなかった人でも、ピアノでドレミファソラシドを弾いたことくらいはあるのではないでしょうか。

Cメジャー・スケールをギターで弾く場合は、いろいろなポジションがありますが、初心者にとって一番弾きやすいのは、次のような開放弦を多く使ったポジションでしょう。音符ボタンを順にクリックしてみてください。

※音の鳴る指板図はFlashで作られているため、お使いの環境によっては表示されません。ご了承ください。

さて、この6本の線に数字が付いたものはTAB譜(タブふ)です。本講座では初めて出てきましたので、まずTAB譜の見方から説明しましょう。

TAB譜の見方

TABとはタブラチュア(Tablature)の略で、弦楽器の記譜法の一種です。

たとえば、Cメジャー・スケールに続けてCコードを弾く、ということを五線譜とタブ譜の両方で表現すると、右の譜面のようになります。

TAB譜の6本の線は、上から1弦、2弦、3弦、4弦、5弦、6弦を表しています。線の上に書かれた数字はフレット番号です。たとえば下から2番目の線に3という数字が書かれていた場合、それは5弦3フレットの音を鳴らすことを意味します。

ギターの指板上には同じ高さの音が複数の箇所にありますが、TAB譜を見れば、何弦の何フレットの音を鳴らせば良いのかが明確にわかります。また五線譜が読めない人でも、TAB譜だけを見て曲を弾くことが可能です。こうしたわかりやすさのため、現在、日本で出版されているロック系やポピュラー系のギター楽譜やギター教則本は、TAB譜が付いているものがほとんどです。ただし、TAB譜にばかり頼っていると、五線譜の読み書きがなかなか身に付かない、という弊害もあるようです。

Cメジャー・スケールの音の並び方

次に、Cメジャー・スケールの音の並び方を見てみましょう。

この図ではまず、音符のすぐ下に書かれている「全音」と「半音」に注目してください。Cメジャー・スケールでは、「ドとレ」「レとミ」「ファとソ」「ソとラ」「ラとシ」が全音の関係にあり、「ミとファ」と「シとド」が半音の関係にあります。

ギターでは、半音はフレット1つ分全音はフレット2つ分の距離になります。1本の弦の上にCメジャー・スケールの音を並べてみると、その全音と半音の違いが視覚的にも明らかになります。次の図は5弦上にCメジャー・スケールの音を並べたものです。

なお、ピアノなどの鍵盤楽器の場合、Cメジャー・スケールの各音はすべて白鍵になりますが、半音の関係にある「ミとファ」と「シとド」の間には黒鍵がありません。

「ドレミファソラシド」を「CDEFGABC」や「12345678」と言ってみる

右の図は先ほどと同じものですが、今度は「ドレミ〜」「CDE〜」「123〜」という文字と数字に着目してください。

CDEFGABCは、ドレミファソラシドの英語読みです。これらのアルファベットはコード名の最初に付くアルファベット(C、C6、C7、C△7などにおける’C')と実に深い関係にあります。しかし詳しい説明は次回以降にします。

12345678は、ドを基準とした場合の他の音の音程を表す数字です。こちらは、コード名の末尾などにつく数字(C6、C7、C△7などにおける’6′や’7′)と非常に深い関係にあります。これについても詳しい話は次回以降にします。

今日のところは、たとえ理由がよくわからなくても、「ドレミファソラシド」を、「CDEFGABC」や「12345678」と言ってみるクセをつけておいてください。

Cメジャー・スケールを覚える練習

次に、Cメジャー・スケールを覚えるための練習方法をいくつか紹介しましょう。

以下で紹介する練習の目的は「ギターの指板上のどこにCメジャー・スケールの各音があるのかを頭に叩き込むこと」にあります。よって速く弾く必要はありません。ゆっくりでかまわないので、ひとつひとつ音を鳴らしながら「これはド(C、1)なのだ、次はレ(D、2)なのだ」と意識しながら弾くようにしてください。口または心の中で、「ドレミファソラシド」、「CDEFGABC」、「12345678」とつぶやきながら弾く練習もお薦めです。

1本の弦だけでCメジャー・スケールを弾く練習

まずは5弦1本だけでCメジャー・スケールを弾く練習です。

5弦3フレットのドを起点とし、そこから15フレットのドまで、順にドレミファソラシドと上がっていきます(上行)。左手は人差指1本でかまいません。これに慣れたら、譜面には書いてありませんが、逆に15フレットから3フレットに、ドシラソファミレドと下がっていく練習もしてみてください。

また、3フレットを起点にし、開放(0フレット)までドシラと下がっていく練習もします(下行)。これらの練習を繰り返すことで、5弦上のどのフレットに何の音があるかがつかめてきます。

ところで、「コードを覚えるために、この練習が何の役立つのか?」と疑問に思う人もいるかもしれませんので、ひとつヒントを出しておきます。

右の図は、C、D、E、Fのコードのハイ・コードを指板図で示したものです。フォームはどれも同じで、ただ押さえるポジションだけが違っています。

そして、これらの指板図の中の二重丸(◎)に注目してください。この二重丸が5弦3フレットのド(C)にあるときは、コードはCとなり、5弦5フレットのレ(D)にあるときは、コードはDになります。同様に、7フレットのミ(E)ならばコードはE、8フレットのファ(F)ならばコードはFになります。

こんな風に、ギターのコードは、ひとつのフォームを指板上で平行移動させるだけで、別のコードに変えることができます。この「法則」は、もっと複雑なコード名を持つコードでも変わりません。このあたりのことについては、この連載で今後、もっと詳しく説明します。

続いて、次のように6弦だけ、4弦だけでCメジャー・スケールの上行、下行を行う練習もしておいてください。

複数の弦でCメジャー・スケールの音を弾く練習

複数の弦を使ってCメジャー・スケールを弾く練習もしましょう。次の譜面は、開放弦から3フレットまでのポジション内で、Cメジャー・スケールを弾く練習です。どの弦であれ、1フレットは人差指、2フレットは中指、3フレットは薬指で押さえるようにしてください。

ここにおいても、「一体何のためにこんな練習が必要なのか?」と疑問に思う人もいるかもしれませんので、ヒントを出しておきます。

例えば手元にコード・ブックがなくても、「C△7の構成音はド・ミ・ソ・シである」「Amの構成音はラ・ド・ミである」「Gの構成音はソ・シ・レである」ということさえ知っていれば、それらのフォームを自分で作ることが可能になります。次の図のように、コードの構成音を指の届く範囲で探し出せば良いわけです。

こんな風に、Cメジャー・スケールは、コードの習得に大いに使えるわけです。

最後に、次のポジションでCメジャー・スケールを弾く練習もしておいてください。これらは今後、ハイ・コードのフォームを覚えたり、自分で作ったりするときに役立ちます。

今日はここまで。次回は、コードの仕組みを知るために最も重要なポイントである「ルート」と「度」について説明します。

※今日の後半で紹介したような、単音を順番に弾く練習をするときの左手と右手の使い方がさっぱりわからないという方は、リットーミュージックで公開している「トモ藤田&ジム・ケリー ギター・セミナー」の、exercise01:クロマティック/横移動の動画と解説をまず見てみてください。こちらはCメジャー・スケールではなく、半音ずつの移動による運指練習ですが、指使いなど参考になる部分が多いと思います。

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初心者だって大丈夫! コードが自分で作れちゃう! 指板図くんのギター・コード講座

著者 指板図くん
定価 1,620 円(本体1,500円+税)
仕様 B5変型判/144ページ
発売日
ISBN 9784845628322
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