気鋭のターンテーブリストが語る NEU DD1200MK3の真価【ルーティン動画連動】

NEU DD1200MK3

特集 by Photo : Hiroki Obara Text : GROOVE 2014年6月28日

昨今、再び盛り上がりを見せているアナログレコード。その再生機としてアナログターンテーブルは必須だが、ターンテーブリストの世界においてもディスクコントロール型DJシステムの一般化によって欠かせない機材となっている。本企画では、スクラッチやジャグリングなどでアナログタンテを酷使するターンテーブリストの若手注目株であるDJ S2に登場いただき、DD1200MK3のプレイヤビリティや多彩な機能をチェックしてもらった。DJ S2がDD1200MK3を使ってオリジナルのルーティンをプレイした動画と併せてチェックしてほしい。

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トリッキーなプレイに対応できる
±10%/±20%選択式ピッチコントローラー

33/45回転という一般的なものだけでなく78回転にまで対応しているし、さらに±20%のピッチコントロールも可能なので、テンポ合わせだけではなく、回転数を変えることで音程を作るターンテーブリストならではのプレイでも重宝します。
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高トルクのモーター搭載により
激しいスクラッチプレイにも対応可能

クオーツ制御のモーターはトルクもしっかりとあって、一般的なDJプレイで問題なく使えるのはもちろんですが、スクラッチやジャグリングなどを多用するターンテーブリストの視点から見てもすぐに使いこなすことができると思います。

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一般リスナー/トラックメイカーに便利な
フォノイコライザーを内蔵

プラッターの下にフォノとラインの出力切り替えスイッチが用意されているところもポイントだと思います。DJミキサーを持っていないリスナーやトラックメイカーがミニコンポや録音機材に接続してすぐにレコードを聴くことができますからね。

※写真の折り畳み式ラップトップスタンドはNEU LS-002T(オープンプライス/市場予想価格:9,800円前後)

※写真の折り畳み式ラップトップスタンドはNEU LS-002T(オープンプライス/市場予想価格:9,800円前後)

ジャグリングやスクラッチなどを組み合わせた
ルーティンをプレイするのにも十分対応できます

 

バトルDJにあこがれて2005年にキャリアをスタートさせたというDJ S2。数多くの大会に出場するほか、トラックメイキングも手掛けるようになり、自主制作のミックスCDにおいてもジャンルやBPMにこだわらない独自の選曲と確かなターンテーブルスキルが体感できる。現在は世界一のターンテーブリストユニットKireekらとともにPLANT RECORDSに所属し、関西を中心に精力的に活動している新鋭だ。そんなDJ S2だが、今回の試奏までNEU(ヌー)というメーカーを知らなかったという。

「ターンテーブリストの多くがそうだと思うんですが、僕自身もずっとテクニクス SL-1200シリーズを愛用してきたこともあって、NEUというメーカーについても、DD1200というモデルが出ていることも知りませんでした。正直、最初に触るまではニュアンスの違いなどで使いづらいのではという懸念はあったんですが、スタート/ストップのボタンなども、SL-1200と同じレイアウトだし、トルクも強さがあるので、最初に20~30分触っただけで、すぐにルーティンなども問題なくできるようになりましたね」

ターンテーブルを楽器のように自在に操るターンテーブリストだけに、一般のDJと比較してもニュアンスにかかわる微細な部分に対して圧倒的にシビアなわけだが、実際に横でプレイを見ていても、すぐにDD1200MK3でのプレイに馴染んでいくのが分かる。

「僕の場合はスクラッチのときにちょっと強めでコスるくせがあるので、立ち上がりの感じをつかむのに時間がかかりましたが、普通にミックスをするDJであれば最初から問題なくいけるし、ターンテーブリズムのジャグリングやスクラッチなどを組み合わせたルーティンをプレイするのにも十分対応できますね」

DJユースのアナログターンテーブルとしての基礎部分については即戦力とのことだが、DD1200MK3の仕様について気に入ったところを聞いてみた。

「まずはピッチの可変幅が選択式になっていて、±20%にまで対応できるところはいいですね。今は、トーンプレイと呼ばれるピッチを変えることによってメロディを奏でてオリジナルのフレーズを作るプレイがDMCやRED BULL THRE3STYLEなどの大会でも流行しているんですが、こういう機能があればよりプレイの幅が広がりますね」

続いて紹介してくれたのが、リバース機能について。

「普通のアナログターンテーブルでは手動でリバースするしかないわけですが、DD1200MK3であれば機材側で逆回転させられるところも面白いと思います。継続してリバース再生ができるので、ターンテーブリズムの新しいプレイに活用することもできそうです。発想次第で良いルーティンが生まれそうな面白い機能です」

そして、フォノイコライザーを内蔵していることに着目した。

「DJはしないけど、アナログターンテーブルが家にあったらと思っている人も多いと思うんです。そういう人がアナログターンテーブルを身近に感じてもらえるとターンテーブリストのすごさを分かってもらいやすくもなると思うので(笑)。あと僕の周囲にもトラックメイキングでレコードからのサンプリングをする人が多いのですが、そういった用途でもDJミキサーを一緒に買わなくてもオーディオインターフェースから音を録ることができるので、コスト面でもうれしいですよね」

近年のDJプレイではディスクコントロール型のシステムを使っているDJ S2だが、元来はアナログレコードをプレイするところからキャリアをスタート。近年はあらためてレコードの魅力を再認識することも多いそうだ。

「DJプレイでPC内のすべての音源を使えることに魅力を感じてディスクコントロール型のシステムに移行したんですが、出音を含めてアナログレコードってやっぱりいいなと思う瞬間がよくあるんです」

このインタビューに続いて、本誌のWebサイトで公開する動画の撮影という流れになっていたのだが、何と今回のためにルーティンを作ってきてくれたといううれしいサプライズが。

「インタビュー前に初めてDD1200MK3を触って、そこから1時間ほどの試奏をさせてもらったのですが、ターンテーブリズムではなく、一般的な使い方をするのであれば、本当にすぐにプレイできます。動画を見てもらえればDD1200MK3が安心してお薦めできるレベルのアナログターンテーブルだということが分かってもらえると思います」

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NEU

DD1200MK3

オープンプライス(市場予想価格:26,000円前後)
※表示している価格はニュース掲載時点のものです。また税込/税抜についてはメーカーの表示したものに準じて記載しています。

問い合わせ
イースペック
TEL: 06-6636-0372 http://e-spec.co.jp

【SPECIFICATIONS】
■型式:ダイレクトドライブ式 ■出力端子:ステレオ出力(RCA)×1系統(フォノ/ライン切り替え可能) ■付属品:ヘッドシェル+カートリッジ(NEU VV-44)、着脱式ダストカバー、7インチアダプター、スリップマット、電源コード ■外形寸法:450(W)×157(H)×352(D)mm ■重量:10.5kg

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